美しい夏キリシマ
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美しい夏キリシマ
監督
黒木和雄
脚本黒木和雄
松田正隆
製作仙頭武則
出演者柄本佑
小田エリカ
石田えり
香川照之
原田芳雄
音楽松村禎三
撮影田村正毅
編集阿部亙英
制作会社有限会社キリシマ1945
製作会社ランブルフィッシュ
配給 ⇒パンドラ
公開 2003年12月6日
上映時間118分
製作国 日本
言語日本語
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『美しい夏キリシマ』(うつくしいなつキリシマ)は、2003年公開の日本映画

監督・脚本は黒木和雄で、柄本佑は映画初出演にして初主演。「戦争レクイエム三部作」の2作目。文部科学省選定、日本映画ペンクラブ特別推薦、優秀映画鑑賞会推薦作品。戦争映画
ストーリー

1945年8月、霧島を望む宮崎のある農村。空襲で同級生を失ったショックから体調を崩し、肺浸潤と診断された中学3年生の日高康夫は、満州に住む両親と別れ、厳格な祖父・重徳と優しい祖母・しげの下でぼんやりと自宅療養の日々を送っていた。

そんな彼に想いを寄せる従姉の世津子。だが、彼女の気持ちを察するほど、彼は大人ではない。村には中国大陸から引き揚げた兵士たちが駐屯し、本土決戦に備えて演習に余念がなかった。その中のひとり・豊島一等兵は、日高家の奉公人であるなつの小作人の母・イネと密会を重ねる。

日高家のもうひとりの奉公人・はるが、重徳の強い勧めで、戦地で片足を失い帰国した秀行と結婚することになる。はるの祝言に合わせ、嫁ぎ先の都城から里帰りした康夫の叔母・美也子は、出撃を控えた海軍少尉・浅井と秘かな想いを通わせるが、彼を戦地へ送り出す日が来てしまう。

ある日、空襲で見殺しにした友人の幼い妹・波に許しを乞いに行った康夫は、彼女に兄の仇を討つように言われる。ところが、何を相手に戦えばいいか判らない彼は、ただ竹槍を携えて掘った穴に身を潜めるばかりだった。

やがて、終戦が訪れた。信じていたものを失った重徳は一気に老け、イネは一人息子の稔を連れて村を出て行く。そして、康夫は進駐して来たアメリカ軍に竹槍を振り回すも、彼らが威嚇発砲した銃の音に驚き倒れる。
スタッフ

監督・脚本:
黒木和雄

脚本:松田正隆

プロデューサー:仙頭武則

ラインプロデューサー:金森保

製作統括:中村哲也

撮影:田村正毅

音楽:松村禎三

美術:磯見俊裕

装置:平子吉文、亀園政文

装飾:須坂文昭

録音:久保田幸雄

音響効果:帆苅幸雄

照明:佐藤譲

編集:阿部亙英

助監督:原正弘

制作担当:森井輝

題字:赤松陽構造

方言指導:上山由来美、大久保栄一、上村依子

特殊メイク:原口智生、伊藤成昭

CGアドバイザー:木村俊幸

軍事指導:安藤栄

スタント:齊藤英雄

現像:IMAGICA

MA:東京テレビセンター

ロケ協力:えびの市宮崎県、えびのロケ支援実行委員会、えびの市観光協会、宮崎県観光協会 ほか



キャスト

日高康夫:
柄本佑

宮脇なつ:小田エリカ

日高重徳:原田芳雄

河合美也子:牧瀬里穂

宮脇イネ:石田えり

豊島一等兵:香川照之

日高しげ:左時枝

青山宇知子:宮下順子

古寺寛子:入江若葉

古寺秀行:寺島進

藤本はる:中島ひろ子

芹沢大尉:甲本雅裕

浅井少尉:眞島秀和

青山世津子:平岩紙

宮脇稔:倉貫匡弘

石嶺波:山口このみ

石嶺フミ:中村たつ

はるの母:青木和代

憲兵:藤崎卓也

駅員:川野弘毅

友人・佐藤:西谷有統

下級生:吉田将大、小松貴郁、木村真聡

鍼灸師:野呂圭介

鍼灸院の老女:市川夏江

兵長:小川敏明

兵隊:古賀大賛、飯田将人、笠松伴助、宮崎則仁、重見成人

盗人兵隊:安藤岳史、片山諭、石山圭一

米軍将校:パトリック・ヘッドマン

米兵:ウェイン・ドスター、サム・アーノルド

田の神舞:三鐺景晴、山下利治、境田勝業、甲坂瑞男

ラジオの声:和田周

受賞

第77回 キネマ旬報ベストテン 日本映画ベスト・ワン/日本映画監督賞/新人男優賞

日本映画ペンクラブ会員選出ベスト5 日本映画第1位

日本映画批評家大賞 新人賞/助演男優賞(香川照之)

第29回 報知映画賞 助演男優賞(原田芳雄)

第17回 日刊スポーツ映画大賞 監督賞

第22回 日本映画復興賞

学術的参考文献

反戦から鎮魂へ 黒木和雄「戦争鎮魂歌(レクイエム)三部作」における戦争反対への可能性京都大学オンライン映画学術誌cinemagazinet!No.16

外部リンク

公式ホームページ


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スポニチアネックス 映画情報

美しい夏キリシマ - allcinema

美しい夏キリシマ - KINENOTE

美しい夏キリシマ - オールムービー(英語)

美しい夏キリシマ - IMDb(英語)

先代
TOMORROW 明日』戦争レクイエム三部作
2作目次代
父と暮せば










キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・ワン
1920年代

足にさはつた女(1926)

忠次旅日記 信州血笑篇(1927)

浪人街 第一話 美しき獲物(1928)

首の座 (1929)

1930年代

何が彼女をさうさせたか/続大岡政談 魔像篇第一(1930)

マダムと女房(1931)

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