羊蹄山
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羊蹄山
倶知安町ひらふ地区から望む
標高1,898[1] m
所在地 日本
北海道後志総合振興局ニセコ町
倶知安町喜茂別町真狩村京極町
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯42度49分36秒 東経140度48分41秒 / 北緯42.82667度 東経140.81139度 / 42.82667; 140.81139座標: 北緯42度49分36秒 東経140度48分41秒 / 北緯42.82667度 東経140.81139度 / 42.82667; 140.81139[2]
山系独立峰
種類成層火山活火山(ランクC)
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羊蹄山 - 地理院地図

羊蹄山 - Google マップ

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プロジェクト 山
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羊蹄山の地形図羊蹄山の火口国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

羊蹄山(ようていざん)は、北海道後志地方南部(胆振国北西部)にある、標高1,898mの成層火山である。後方羊蹄山(しりべしやま)として、深田久弥による日本百名山に掲載されている[3]
概要

羊蹄山は円錐形の成層火山で、2003年(平成15年)に気象庁により活火山に指定された。山頂には直径700m、深さ200mの火口(父釜)があり、西北西斜面にも側火口(母釜、子釜)を持つ。支笏洞爺国立公園に属し、山頂は喜茂別町にある。火口底中央の一点が喜茂別町京極町倶知安町真狩村ニセコ町の境をなしている。一等三角点(点名「真狩岳」)が1,892.7m、母釜外輪の三等三角点(点名「雲泉」、通称「北山」)が1,843.7mである[4]
石狩低地帯から西南側では最も高い山であり、北海道全体でも大雪山系日高山脈の山々を除けば羊蹄山より高い山はない、日本国内に24座あるウルトラ・プロミネント峰のひとつである。

山腹にはキタキツネエゾクロテンエゾリスエゾシマリスエゾモモンガエゾユキウサギなどの哺乳類が生息しており、130種類以上の野鳥がいることも確認されている。

山頂付近には、高山植物であるコマクサも見られるが、本来の植生ではないため除去も行われている[5]
山名

ほぼ完全な円錐形であり、富士山によく似たその整った姿から、蝦夷富士(えぞふじ)とも称され[6]、各地にある郷土富士の一つとなっている。

明治、大正から昭和にかけて後方羊蹄山(しりべしやま・こうほうようていざん)、マッカリヌプリ、蝦夷富士の呼び名が併存していた。また一部の地図にはマッカリ山(真狩山)の表記も見られた。

陸地測量部の1920年(大正9年)発行の5万分の1地形図「留寿都」では後方羊蹄山(蝦夷富士)と記載されていた。しかし難読であったことから地元の倶知安町が羊蹄山への変更を求め、国土地理院の1969年(昭和44年)11月発行の地形図から羊蹄山と書き換えられた。このため現在の羊蹄山の名が定着することとなった。

旧名である後方羊蹄山は、斉明天皇5年(659年)5月17日条に阿倍比羅夫が郡領を置いた(イカシマとウホナという蝦夷が群家として頂きたいと願ったため、設けた)と『日本書紀』に記されている地名後方羊蹄(しりべし)に由来する(実際に同じ場所を指すかどうかは不明)。なお、後方で「しりへ」と読み、植物のギシギシの漢名である羊蹄を和名で「し」と読む。

アイヌの人々はマッカリヌプリもしくはマチネシリ(雌山)と呼び、南東にある尻別岳 (1,107m) をピンネシリ(雄山)と呼んだ。なお尻別岳は富士山型の形が似ることから、後方羊蹄山に対して一部の登山者の間では冗談で"前方羊蹄山"と呼ばれることがある。
火山活動史羊蹄山火口(父釜)

活動は大きく山体崩壊以前の古羊蹄火山、山体崩壊後の新羊蹄火山の2期に分けられる。どちらも主な岩石は安山岩デイサイトとなっている。但し、古羊蹄火山は比較的斑晶量が多く、角閃石石英を含むのに対し、新羊蹄火山は比較的斑晶量が少なく、角閃石や石英を含まない[7]

約6-5万年前に古羊蹄火山が活動を開始し、小規模なプリニー式噴火を繰り返し、活発に軽石火山灰溶岩流火砕流を噴出した。この活動によって、約4万年前までに標高1,700m程度の成層火山を形成した。古羊蹄火山は活動終了時、或いは新羊蹄火山の活動開始時の約4-3.3万年前に山体崩壊を起こし、体積にして1.3km3の土砂が山体西麓に流下したと推定されている[8]

古羊蹄火山の活動終了後、約7千年程度の休止期を挟み、約3.3万年前に新羊蹄火山が活動を開始した。新羊蹄火山では主にストロンボリ式噴火による活動が多くみられ、羊蹄第1軽石・スコリア層を噴出させる噴火など大きなプリニー式噴火も時折発生している[7]。最近1万年間は山頂付近の火口が活動の中心となっており、約13,500年前の噴火以降に少なくとも6枚の降下火山灰が確認されている。最新の噴火は約1,000年前に発生したものと推定されている[9]。また、約4,000年前の噴火では?知安町市街の一部まで溶岩流が到達した[10]
半月湖半月湖

北西の麓に火山活動で生じた火口湖。火口の中に火口径より小さい溶岩ドームが形成されたため半月形をしている。面積1.3平方キロメートルと小さめの湖で、周囲には原生林が密生している。半月湖の脇には倶知安町が設置した半月湖野営場、半月湖畔自然公園があり、公園には駐車場・公衆トイレがある。

半月湖周辺から登山道周辺の植物群落が「後方羊蹄山の高山植物帯」として国の天然記念物に指定されている。1921年(大正10年)3月3日指定[11]
土砂災害

羊蹄山山麓付近の入植は、明治年間から行われているが、しばしば山頂付近に存在する崩壊地から発生する土石流の流下により人的及び物的被害を出してきた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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