罪と罰_宇宙の後継者
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罪と罰 ?宇宙の後継者?ジャンルアクションシューティング
対応機種Wii
Wii Uニンテンドーeショップ
開発元トレジャー
発売元任天堂
メディアWii用12cm光ディスク
ダウンロード販売
発売日パッケージ版
2009年10月29日
2010年5月7日
2010年6月27日
ダウンロード版
2015年3月25日
対象年齢CERO:B(12才以上対象)
PEGI:12
ESRBT(13歳以上)
コンテンツ
アイコン暴力
デバイスヌンチャク対応
クラシックコントローラ対応
Wiiザッパー対応
ゲームキューブコントローラ対応
その他ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
c 2009 Nintendo/TREASURE.
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『罪と罰 ?宇宙の後継者?』(つみとばつ そらのこうけいしゃ、Sin And Punishment 2)は、任天堂2009年10月29日に発売したWiiゲームソフト
概要

2000年NINTENDO64で発売された『罪と罰 ?地球の継承者?』の正統続編である。開発は前作に引き続きトレジャーが担当しており、プロデューサーも前作と同様に任天堂の山上仁志が務めている。アートワークも鈴木康志がフリーとして引き続き担当している。初公開は2008年10月2日の「任天堂カンファレンス.2008秋」であり、当時のタイトルは『罪と罰2(仮題)』で、スタッフクレジットの表記も『“Sin and Punishment 2”』となっている。

前作がNINTENDO64用コントローラーのレフトポジションに特化した操作性を求め開発されたのに対し、本作はWiiリモコンに特化したものを作ろうといった発案から企画されている。リモコンの操作性とガンソード(本作に登場する主力武器)のイメージが上手く親和したことで、結果的に『罪と罰』の続編として完成された[1]。なお、トレジャー社長である前川が、任天堂社長の岩田に本作の企画書を出したところ、わずか3日で企画が通ったというエピソードが語られている[2]

ストーリーも前作からの直系となっており、登場人物の年齢からして前作から数十年後(およそ20年後)の世界だと推測される。前作では断片的にしか明かされなかった世界観についても一部が明かされており、前作における不透明な点を補足することにもなっている。ただし、全てが明かされたわけではなく、なおも不明な要素が存在し、前作から本作までのストーリーも詳細が登場しない。

なお、前作と同様にゲーム中では、オープニング(惑星からの脱出を試みるシーン)までの経緯は一切描写れておらず、公式サイトに「バックグラウンドストーリー」として小説体系で公開されている(前作では、オープニングまでの経緯が書かれた書籍の小説が刊行されていた)。

本作も前作と同様、キャラクターはフルボイスでイベントが進行する。前作では全て英語音声だったが、本作では全て日本語音声になっている。

エンディングではテーマソングが挿入されている。ゲームモードによって流れるものが変化し「あの頃へ」と「ハカイ」という2つの曲があり(加えて「あの頃へ」はモードによってボーカルが2通りに変化する)、両曲ともに、作詞・作曲、およびボーカルは有限会社ASORAが担当。「あの頃へ」は、本作の紹介ムービーやテレビCMでも使用される、本作の象徴的なものとなっている。

バーチャルコンソール版配信まで日本のみでの発売だった前作と違い、当初から海外での発売が決定しており、2009年のE3時点でも画像などが公開されていた。サブタイトルは北米版が『“Star Successor”』で、欧州版が『“Successor of the Skies”』となっており、それぞれ『星の後継者』と『空の後継者』という意味である。

2015年3月25日より、Wii Uニンテンドーeショップでダウンロード版の販売が開始された(Wii UのWii互換機能を応用したもの)。Wii U GamePad単体でのプレイが可能になっている。
ゲームシステム

ジャンルは前作と同じくアクションシューティング(サードパーソン・シューティングゲーム)となる。遠距離の敵には射撃、近距離の敵にはソードで攻撃できる。また敵弾(ミサイルなど)の撃ち返しも健在。本作ではさらにチャージショットが追加されている。また、自キャラが空を飛べる設定になっており、重力を無視したステージも多数収録されている。

前作はステージごとに使用キャラクターが変化するシステムであったが、本作ではイサとカチの2人の内どちらかを任意選択し使用するようになっている。また、それに伴い後述のように2人に能力差も設けられた。

スコアアタックに関しても強化されており、ダメージを受けずに敵を倒していくとスコアの倍率が上がるようになっている。また、Wi-Fiを使っての全国ランキングにも対応。なお、操作方法が5種類(WiiリモコンヌンチャクWiiザッパークラシックコントローラクラシックコントローラPROゲームキューブコントローラー)と豊富で、全国ランキングではランカーがどのコントローラーを使用したかも分かる仕組みになっている[1]

前作において、開発セッションの衝突とユーザー間の賛否あった難易度に関しては、「イージーは文字通りに簡単になっており、ハードはシューターに是非挑戦して欲しい難易度となっている」とインタビューで答えられている[1]。また、本作の開発時にトレジャースタッフはゲームキューブコントローラーを使用して開発していたため、照準の合わせ易いWiiリモコンでプレイした際の調整が行われておらず、任天堂側から「簡単すぎる」とダメ出しをされたという逸話がある[2]

本編の長さは前作の約2倍になり、またクレジット制限が無くなったため何度でもコンティニューができるようになった。
用語
内宇宙(うちうちゅう)
ゲームの舞台となる宇宙空間。作中では「神」の側とも呼ばれる。外宇宙からの武力侵攻に対して全面的に応じており、防衛拠点となる擬似地球(後述)や配下となる兵士(これがイサやG5などである)の創造などを行って泥沼の戦いを繰り広げている。内宇宙を支配している「神」が何者なのかは具体的に明らかとなっていないが、バックグラウンドストーリーではイサ派遣の際に反対派の糾弾があったこと(つまり単一の存在ではない可能性が高い)が描かれていたり、「
本当の意味での神ではなく、そう自称している存在」であるという旨をイサが言っていたりと、いくつかの描写がなされている。
外宇宙(そとうちゅう)
内宇宙と敵対している存在で、内宇宙を取り囲んで存在する別の宇宙空間。前作に登場した尖兵にちなんで、「聖女」側とも呼ばれる。「内宇宙の膨張による圧迫に耐えかねる」として内宇宙に敵意を示しており、二つの宇宙の境界から外宇宙生命体を送り込んで侵略を行っている。ストーリーを見るかぎり、内宇宙と外宇宙の双方ともに相手に対して理解を求めたり和解の方法を模索したりせず、あくまで武力による解決を目指しているようである。なお、取扱説明書のストーリー説明での振り仮名や公式サイトなどで公開されているムービーでは「そとうちゅう」と読まれているが、ゲーム中でデコ・ゲキショウが「がいうちゅう」と言う場面がある[3]
外宇宙生命体
外宇宙が侵略尖兵として送り込んでくる生命体。カチがこれに属する存在である。生命体であるとされているが、内宇宙の生命体とは概念そのものが大きく異なる存在で、特定の姿を持たず代わりに生物・無生物問わずあらゆるものに擬態(変身)することができ、いずれも計算高く狡猾な存在で、作中以前から擬態を用いたさまざまな作戦を行っていたとされている。さらに生命力が内宇宙生命体よりも桁違いに高く、身体の主要部位が欠損しても死なないどころか(もっとも、あくまで「擬態で作った見せかけの姿」のため、もとから人体急所などは存在せず、不適切な表現ではあるが)、大抵の傷は瞬く間に完治してしまう。なお、作中では極大砂爆にてカチが上着を脱いでいる場面があるが、あくまで「服を着たヒトの姿に擬態している」のであり、実際に衣類を着ているはずではないため、どのように行っているかは不明である。
擬似地球
外宇宙からの攻撃に対する応戦ために、内宇宙がその前哨基地とするべく創り出した「惑星型防衛拠点」で、作中では主に「亜地球」と呼ばれる。複製の対象として地球が選ばれた理由は、オリジナルとなる地球で繁殖した「好戦的な下等生命体」である「ヒト(人類)」が兵士にするべく繁殖させるのに最適な生命体だと「神」と判断したためとされている。前作の内宇宙側は誰も「神」の存在を認知しておらず、本作でも「神」を認知しているG5が特別扱いされていることから、いずれの擬似地球のヒトも基本的には戦いが始まるまで自分達と地球がコピーだという事実や「神」の存在を知らないようである。開発スタッフの話によれば、擬似地球は7つ存在し、本作の舞台は「第4亜地球」で、G5が牛耳っているのは「第5亜地球」、前作の舞台となったのは「第2亜地球」だという設定である[1]
キーパーズ
第4亜地球の環境保全・修復のために作られた人造生命体。環境破壊が進行して普通の生命体が住めなくなった(ただし、バックグラウンドストーリー中でイサは、第4亜地球の滅亡は平和を模索するヒトが繁殖したことが不満だった「神」による作為的なものと発言している)第4亜地球をヒトが放棄した後に作られた。


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