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練習艦(れんしゅうかん、英語: Training Vessel)は、海軍において士官教育のため、主として遠洋航海に使用される艦である。
一般的な航海練習船と異なり、兵装の運用に習熟するために通常の艦艇を転用するかそれに準ずる装備を有する艦と、航海術を習得し艦船の乗組員を涵養する航海練習船と同様の艦に分けられる。前者については専任の艦を保有せず、遠洋航海時にのみ他艦艇を転用、もしくは練習艦以外の任務を兼務させる海軍もあり、後者として、練習帆船を保有する海軍も存在する。 日本の場合、大日本帝国海軍は当初旧式化した巡洋艦を使用していたが、1930年代後半より香取型練習巡洋艦を建造している。 海上自衛隊は、護衛艦を転用した練習艦と専用の練習艦を保有し、練習艦隊を編成している。当初は退役間近の旧式艦を転用していたが、近年は大綱における定数削減や技術の進展に対する教育効果など考慮し、一線級の艦を転用するようになった。潜水艦は特務艦に分類されていた退役間近の艦を練習潜水艦に分類されるようになった。遠洋航海には、通常練習艦と護衛艦を組み合わせて派遣されている。 海上保安庁は練習船と呼称する巡視船を、海上保安大学校及び海上保安学校でそれぞれ運用している。 なお、海軍の練習用の船であっても、分類上「艦艇」でなく旧海軍で言う「雑役船」に含まれるような場合には「練習船」と称する。海上自衛隊では「支援船」の中の分類として「練習船」(YTE)がある。
日本
主な練習艦
大日本帝国海軍
練習戦艦
比叡:ロンドン海軍軍縮条約により巡洋戦艦の4番砲塔と舷側装甲帯などを撤去
練習巡洋艦
香取型(香取、鹿島、香椎)
練習戦艦時代の比叡
練習巡洋艦 香取
海上自衛隊
練習艦
かとり TV-3501、除籍
いそなみ TV-3502 (旧あやなみ型護衛艦 DD-104)、除籍
しきなみ TV-3503 (旧あやなみ護衛艦 DD-106)、除籍
てるづき TV-3504 (旧初代あきづき型護衛艦 DD-162)、除籍
もがみ TV-3505 (旧いすず型護衛艦 DD-212)、除籍
やまぐも TV-3506 (旧やまぐも型護衛艦 DD-113)、除籍