練習曲_(ショパン)
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フレデリック・ショパン作曲の練習曲(れんしゅうきょく)は、ピアノのための練習曲の中で最も有名なものの一つであり、全部で27曲存在する。練習曲ではあるが、音楽的にも完成された作品であり、演奏会でも取り上げられることが多い。愛称がついている作品も多いが、愛称はどれもショパン自身によるものではない。
概要

全部で3つの曲集からなる。

12の練習曲 作品10

12の練習曲 作品25

3つの新しい練習曲

有名な曲としては、「12の練習曲 作品10」の第3番 ホ長調『別れの曲』、第5番 変ト長調『黒鍵』、第12番 ハ短調『革命』、「12の練習曲 作品25」の第1番 変イ長調『エオリアン・ハープ』、第9番 変ト長調『蝶々』、第11番 イ短調『木枯らし』、第12番 ハ短調『大洋』などが挙げられる。
12の練習曲 作品10.mw-parser-output .listen .side-box-text{line-height:1.1em}.mw-parser-output .listen-plain{border:none;background:transparent}.mw-parser-output .listen-embedded{width:100%;margin:0;border-width:1px 0 0 0;background:transparent}.mw-parser-output .listen-header{padding:2px}.mw-parser-output .listen-embedded .listen-header{padding:2px 0}.mw-parser-output .listen-file-header{padding:4px 0}.mw-parser-output .listen .description{padding-top:2px}.mw-parser-output .listen .mw-tmh-player{max-width:100%}@media(max-width:719px){.mw-parser-output .listen{clear:both}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .listen:not(.listen-noimage){width:320px}.mw-parser-output .listen-left{overflow:visible;float:left}.mw-parser-output .listen-center{float:none;margin-left:auto;margin-right:auto}}12の練習曲 作品10第1番ハ長調第2番イ短調第3番ホ長調『別れの曲』第4番嬰ハ短調第5番変ト長調『黒鍵』第6番変ホ短調第7番ハ長調第8番ヘ長調第9番ヘ短調第10番変イ長調第11番変ホ長調第12番ハ短調『革命』Performed by Martha Goldsteinこれらの音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。

初版は1833年に発表された(一部は1829年には既に作曲されていた)。その時ショパンは23歳であり、当時パリサロンでは既にショパンは有名な作曲家、ピアニストとして認知されていた。この曲集はフランツ・リストに捧げられ、2人が知り合うきっかけにもなった。世界初録音は1927年[1]

作曲年代:1829年?1832年

出版:1833年

第1番 ハ長調

日本ではあまり呼ばれないが、海外では『滝(Waterfall)』や『階段』の愛称で呼ばれることがある。ほとんどが全音符オクターブ演奏である左手の上に右手のアルペッジョ、広い分散和音から成る。詳細は「練習曲作品10-1 (ショパン)」を参照
第2番 イ短調

右手の、より弱い指を鍛える練習。親指人差し指は内声を、中指薬指小指で旋律を奏でる。

ショパンは元々、旋律では中指を伴わず薬指と小指のみで演奏することを意図していた。しかしこのような奏法は一般に困難であるため、その後中指を伴った奏法に変更された。この曲は1分30秒に満たない短めの曲であるが、右手の中指・薬指・小指の過剰なまでの酷使のため、練習の際は隣に医者を用意するべしと揶揄されるほどである。半音階をこの3本の指でほぼすべてを奏で上げるという異色の構成となっており、熟練したピアニストでも相当の訓練を必要とすると言われる。親指と人差し指によって奏でられる和音は、実はこの曲の主旋律とも解釈できる。この和音の音が弱まらないように人差し指に神経を集中させつつ、かつ半音階をミスなく弾きこなすのは至難の業である。

海外では『半音階(Chromatic)』の愛称で呼ばれこともある。
第3番 ホ長調『別れの曲』

旋律とポリフォニーの練習。中間部は様々な度数の重音跳躍。『別れの曲』という通称はショパンを題材にしたフランス映画の邦題に由来し、このように称されるのは日本のみである。海外では『悲しみ(哀しみ)』や『憂鬱』を意味する "Tristesse" の愛称で呼ばれることもある。

出版譜の速度記号は「レント・マ・ノン・トロッポ」(メトロノーム指定は8分音符=100)であるが、現存する2つの自筆譜の速度記号は、最初のものが「ヴィヴァーチェ」、次のものが「ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ」となっており、出版時に「レント・マ・ノン・トロッポ」に変更したものと考えられる。(ただし、このことを以て、ショパンが当初想定したテンポが物理的にずっと速いものだったとは言えない。[2][3])なお、2つ目の自筆譜の末尾には、間を置かず次の第4番の演奏に入る(アタッカ)よう指示がある。詳細は「練習曲作品10-3 (ショパン)」を参照


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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