編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞
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編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞(へんしゅうしゃがえらぶざっしジャーナリズムしょう)とは、日本語雑誌媒体において発表された記事・企画などに対して贈られるである。1995年平成7年)に創設され、2022年を最後に休止している[1]
概要

新潮社講談社文藝春秋小学館など、7出版社の雑誌編集者が世話人となって、1995年(平成7年)に始まった。大賞、スクープ賞、作品賞、企画賞、写真賞、話題賞がある。

選考は投票形式である。出版社新聞社フリーランス編集者約100名が参加費1万円を払い、1月から12月の間に雑誌に掲載された特集記事や連載企画、手記などの中から各部門ごとに1点と2点を投じて、得票数の上位各2作を受賞作としている。編集者は、自分が属する媒体には投票できない。参加費用は、授賞パーティーと授賞記念品代に充てられる。出版社に頼らず、編集者有志が選考から授賞までを一切自前で運営している。

2022年度の受賞発表に際し、「メディアの在り方が多様化していること」を理由に休止を公表した[1]
歴代受賞作

部門受賞者受賞作媒体発表時期
第1回(1995年)
スクープ賞加賀考英
笹川一族の崩壊文藝春秋1994年6・7月号
日産副社長「虜われの15ヵ月現代1994年8月号
作品賞矢高則夫ピューリッツアー賞カメラマン 死の真実文藝春秋1994年8月号
古森義久大学病院で母はなぜ死んだのか中央公論1994年2月 - 12月号
企画賞徹底検証「言葉狩り」と差別 ほか一連のキャンペーン週刊文春1994年2月10日 - 3月24日号
佐藤昭子『私の田中角栄日記』新潮451994年9月 - 11月号
第2回(1996年)
スクープ賞
(月刊誌部門)岩瀬達哉大蔵官僚たちが溺れた「京都の宴」現代1995年5月号
スクープ賞
(週刊誌部門)大蔵省中島義雄主計局次長のサイドビジネスフライデー (雑誌)1995年8月11日号
作品賞一橋文哉かいじん21面相」の正体新潮451995年3月4日号
高山文彦惨殺された富士フイルム専務が遺した手紙VIEWS1995年1月号
企画賞江川紹子オウムに関する早期からの取材執筆活動に対して週刊文春
文藝春秋
岩瀬達哉新聞の正義の仮面の下に腐敗ありVIEWS1995年12月号
写真賞鷲尾倫夫オウム村井刺殺の瞬間FOCUS1995年5月号
熊谷武二阪神大震災 神戸被災地の定点観測アサヒグラフ1995年3月3日号から毎号掲載
第3回(1997年)
スクープ賞沈黙を破った北海道元婦人部幹部「私は池田大作にレイプされた」週刊新潮
吉田仁なぜNECエリートOLは幼児二人を焼死させたか?「私が墜ちた愛欲の地獄」現代
企画賞米本和広巨大カルト集団ヤマギシ「超洗脳」ルポVIEWS
斎藤貴男謎の物質「EM」は奇跡の薬かイカサマか諸君!
作品賞黒沼克史女子高生の凄まじい生態週刊文春
与那原恵被災地神戸「レイプ多発」伝説の作られ方諸君!
写真賞大倉乾吾
宮嶋茂樹衝撃のスクープ 麻原を撮った!週刊文春
第4回(1998年)
スクープ賞
(週刊誌部門)木村秀哉山一證券を襲う重大疑惑の真相週刊東洋経済1997年4月26日・5月3日合併号
スクープ賞
(月刊誌部門)奥野修司28年前の「酒鬼薔薇」は今文藝春秋1997年12月号
作品賞佐野眞一カリスマ──中内?ダイエーの戦後日経ビジネス1997年6月2日号
企画賞舛添要一痴呆症の母を守って家族崩壊婦人公論1997年11月 - 12月号
写真賞「問題総会屋」豪華マンション8戸株30億資産全公開FOCUS1997年4月9日号
第5回(1999年)
スクープ賞
(週刊誌部門)菅直人と六本木のホテルで密会する30代キャスター週刊文春1998年11月19日号
スクープ賞
(月刊誌部門)長銀破綻現代1998年7月号
作品賞高山文彦捜査資料に見る少年Aの「家族の風景」新潮451998年7月号
魚住昭許永中失踪 カギを握る男文藝春秋1998年4月号
企画賞愛犬家殺人「共犯者」戦慄の告白手記週刊新潮1998年11月5日号
恵谷治金正日の忠臣 ほか一連の北朝鮮レポートSAPIO
写真賞黒住周作

渡辺靖由少年A卒業式当日にストリップ見物の校長FOCUS1998年3月25日号
第6回(2000年)
スクープ賞


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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