緑藻類
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緑藻
"Melethallia" from Ernst Haeckel's
Kunstformen der Natur, 1904
分類

ドメ
イン
:真核生物 Eukaryota
:アーケプラスチダ Archaeplastida
植物界 Plantae)
亜界:緑色植物亜界 Viridiplantae
:緑藻植物門 Chlorophyta
:緑藻綱 Chlorophyceae
Stewart and Mattox, 1984

和名
緑藻
英名
green algae
下位分類

Melkonian (1990)


クラミドモナス目 Chlamydomonadales

ドナリエラ目 Dunaliellales

ボルボックス目 Volvocales

ヨツメモ目 Tetrasporales

クロロコックム目 Chlorococcales

クロロサルシナ目 Chlorosarcinales

ヨコワミドロ目 Sphaeropleales

ミクロスポラ目 Microsporales

サヤミドロ目 Oedogoniales

シリンドロカプサ目 Cylindrocapsales

カエトフォラ目 Chaetophorales


緑色の光合成色素を持つ藻類。非常に多彩な生物をその中に含んでいる。2.のほか、ストレプト植物車軸藻綱および接合藻綱も含む。緑藻類とも。

緑色植物亜界緑藻植物門のこと。

緑色植物亜界緑藻植物門緑藻綱のこと。

概要

緑藻(りょくそう)とは、伝統的には、藻類全体を褐藻紅藻、緑藻等に分けた場合のひとつを意味していたが、現在では、緑色植物亜界緑藻植物門緑藻綱のタクソンを意味することも多い。すなわち、広義と狭義があり注意を要する。狭義緑藻以外の緑色植物亜界の藻類は、緑色藻類などと言って言い分ける場合もある。

広義には光合成色素としてクロロフィルaとbを含んでいる藻類を指す。海藻として出現するものもあれば、単細胞生物となっているものもある。また、淡水産のものも多く、陸上生活のものもある。大きいものではミルのように 1メートルにも達する樹状のもの、アオサのように葉状のもの、アオミドロのような糸状のもの、ミカヅキモのような単細胞のものまでがある。また、体制としてもアオサは平面的な多細胞体、アオミドロは糸状の細胞列からなり、ミカヅキモのような単細胞体、クンショウモのような細胞群体、ミルやカサノリのような多核体までを含む。車軸藻類も含めれば、立体的な多細胞体までが含まれることになる。光合成色素の他に、遊走細胞が鞭状鞭毛を複数持つことが特徴としてあげられる。

近年の研究では、種子植物を始めとする陸上植物は、緑藻と共通の祖先を持つか、或いは緑藻の直系の子孫にあたる、とする説が有力になっている。これにより、コケ植物維管束植物単系統を構成することから、これらを合わせて植物界に含めることも多いが、高校生物などでよく知られるマーグリス五界説にて、緑藻を原生生物界に所属させることもある。
下位分類群

以下は狭義緑藻の下位分類について記載する。広義緑藻に関しては、緑藻植物門等を参照のこと。

鞭毛基部の構造をはじめとする微細構造および分子系統学から、緑藻綱は5群に分類されることが分かっている。すなわち、サヤミドロ目、ヨコワミドロ目、カエトフォラ目、カエトペルチス目、およびその他の緑藻類である。

緑藻類(狭義)

クラミドモナス目 Chlamydomonadales :クラミドモナス

オオヒゲマワリ目 Volvocales :オオヒゲマワリ(ボルボックス)

クロロコックム目 Chlorococcales

ミクロスポラ目 Microsporales

シリンドロカプサ目 Cylindrocapsales

ヨコワミドロ目 Sphaeropleales :アミミドロクンショウモイカダモ(セネデスムス)

カエトフォラ目 Chaetophorales

カエトペルチス目 Chaetopeltidales

サヤミドロ目 Oedogoniales

上記下方4目以外の、クロロコックム目などのいくつかの目は、クラミドモナス目(もしくはオオヒゲマワリ目)として、ひとつの目にまとめるよう提言がなされている。

ウィキスピーシーズに緑藻に関する情報があります。


更新日時:2017年11月4日(土)12:52
取得日時:2018/12/30 00:25


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