「緑川」のその他の用法については「緑川 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
緑川
熊本県美里町の霊台橋
水系一級水系 緑川
種別一級河川
延長74 km
平均流量29.7 m³/s
(城南観測所 2000年)
流域面積1,213 km²
水源向坂山
緑川(みどりかわ)は、熊本県中部を流れ有明海の島原湾に注ぐ緑川水系の本流で、一級河川である。 宮崎県境の向坂山(むこうざかやま、標高1684m)及び小川岳(標高1542m)の西麓に発し西流。上流に緑川ダム。甲佐町で北西流、嘉島町南部で熊本平野に出て再び西流へと転じ、宇土半島の北側基部から有明海に注ぐ。 『肥後国誌 かつて緑川中流域、嘉島町から美里町砥用(当時は砥用町)まで熊延鉄道が並行していたが、1964年(昭和39年)3月31日限りで廃止となった。 主要地方道
地理
急峻な地形
深くえぐられた谷
水源から美里町あたりまでは、谷が深く、滝が多く見られる。特に山都町には「矢部四十八滝」とも呼ばれるくらい滝が多い。谷が深いため架橋数が少ない。台地から谷を越えて架かる橋は内大臣橋と鮎の瀬大橋であり、橋から遠い集落に住む人たちは、谷を渡るにはかなり迂回しなければならない。
語源
植生
源流部は九州では珍しく降雪量が多い場所。地形が険しいことから営林署による伐採があまり行われずに、広葉樹林がわずかに残った。
秋には見事な紅葉になり、冬場には樹氷も見られる。
流域の自治体
熊本県
上益城郡山都町、下益城郡美里町、上益城郡甲佐町、御船町、嘉島町、熊本市(南区)、宇土市
支流
御船川(みふねがわ)
八勢川
加勢川(かせがわ)、江津湖(えづこ)、緑川と加勢川が並行して流れている熊本市と嘉島町の境付近(熊本県道50号熊本嘉島線の周辺)には、捷水路の開削に伴い、旧河道が三日月湖状に残っている。
浜戸川(はまどがわ)
天明新川(てんめいしんかわ)
笹原川(ささわらかわ/ささわらがわ)、山都町の阿蘇南外輪山・朝日地区川口を水源とする。緑川と合流する手前に、鵜の子の滝群があり、河原には甌穴が発達している。
五老ヶ滝川(ごろうがたきがわ)、山都町の阿蘇南外輪山・御所地区を水源とする。浜町市街を流れるため水質が落ちる。通潤橋の下に流れる川であるが、放水される水は上流から採取した笹原川の水である。その後、五老ヶ滝にそそぎ、聖滝下流の笹原川と合流する。
千滝川(せんだきがわ)、山都町の阿蘇南外輪山を水源とする。流域は浜町市街を流れ千滝に流れている。
並行する交通
鉄道
道路
熊本県道50号熊本嘉島線
熊本県道153号清和砥用線
熊本県道220号三本松甲佐線
熊本県道242号走潟廻江線
橋梁
霊台橋 - 江戸時代に架けられた石橋で、国の重要文化財。
明神橋 - 熊本県道321号囲砥用線の橋である。
日和瀬橋 - 国道443号の橋である。
甲佐大橋
乙女橋 - 熊本県道38号宇土甲佐線の橋である。
緑川橋 - 九州自動車道の橋である。
蓍町橋 - 国道266号の橋である。
釈迦堂橋 - 熊本県道182号田迎木原線の橋である。
緑川橋 - 国道3号の橋である。
平木橋 - 国道501号の橋である。
周辺の施設
甲佐町立甲佐小学校
熊本県立甲佐高等学校
甲佐町立甲佐中学校
甲佐町立龍野小学校
イオンモール熊本
嘉島町立嘉島西小学校
熊本市立杉上小学校
流域の観光地
通潤橋(山都町、笹原川の支流) 重要文化財
霊台橋(美里町) 重要文化財
鮎のやな場
石段の郷佐俣の湯
九州自然遊歩道(山都町・清水峠?長谷峠?崩土峠?中坂峠?高森町・高森峠)
中無田閘門(なかむたこうもん)(熊本市南区)
脚注[脚注の使い方]^ “【緑川】の概要/国土交通省九州地方整備局河川部”. www.qsr.mlit.go.jp. 2019年9月8日閲覧。
外部リンク
⇒緑川情報室
⇒熊本緑川水系の橋
⇒るるぶ観光情報 緑川流域・通潤橋
関連項目
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