総合競技大会(そうごうきょうぎたいかい、英語: multi-sport event)とは、複数の競技を総合的に開催する大会である。スポーツの総合競技大会(総合スポーツ大会とも)が多いが、「競技(英: sport)」の意にはスポーツ(sports)以外の娯楽も含まれ、スポーツ以外のジャンルの総合競技大会も開催されている。
多くの場合、総合競技大会は複数日の期間開催される。総合競技大会では、選手は国家ごとに分かれて選手団を結成し、様々な競技に参加する。現在、最も有名は国際総合競技大会はオリンピックである。
多くの地方総合競技大会がオリンピック設立以後に設立、計画されてきた。その多くがオリンピックと同じような形態で大会を開催している。大会は開催都市を定め、数日にわたって開催される。通常、開催都市は大会ごとに国や地域を変えて設定される。総合競技大会ではアスリートで構成される選手団が各国に結成され、様々なスポーツ競技で勝敗を争う。優秀な成績をおさめたアスリートやチームには金メダル、銀メダル、銅メダルが手渡される。オリンピックは通常4年毎に開催されている。 記録が残っている最初のスポーツ競技会の一つである、アイルランドのテルタウン
歴史
古代ヨーロッパでは幾つかの総合競技大会が開催されていた。
ギリシャ四大大会(英語版)
ピューティア大祭(紀元前527年設立)デルポイで4年毎に開催
ネメア大祭(紀元前516年設立)アルゴスで2年毎に開催
イストミア大祭(紀元前523年設立)コリントス地峡で2年毎に開催
ルディ・ロマーニ(英語版) エトルリア人により、ギリシャの総合競技大会をルーツとして設立された。ルディ・ロマーニでは競歩や投石と行った競技は盛んでなく、代わりに剣闘士の戦いがスポーツ化した戦車レースやレスリングといった競技が盛んに行われた。
中世ヨーロッパでは、1600年代にイングランドで開催されたコッツウォルドオリンピック、スコットランドのハイランドゲームズや、1800年代にフランスで開催された共和国オリンピック(フランス語版)など、様々な総合競技大会が開催された。 近代オリンピックの設立以降、定期的に開催される総合スポーツ競技大会のほとんどは観客、参加国・地域により成り立っている。大会としては以下の様なものがある。
大会の種類
地域別。例:東アジア競技大会、南アメリカ競技大会
政治的連帯別。例:スパルタキアード
歴史的連帯別。例:コモンウェルスゲームズ、フランス語圏競技大会
民族別。例:パンアルメリアン競技大会(英語版)、マカビア競技大会
地域別。例:イスラム諸国連合競技大会(英語版)、マカビア競技大会
所属別。例:ミリタリーワールドゲームズ、世界警察消防競技大会、ユニバーシアード
身体障害別。例:パラリンピック、デフリンピック、スペシャルオリンピックス・ワールドゲームズ(英語版)
年齢別。例:ワールドマスターズゲームズ、コモンウェルスユースゲームズ、シニアオリンピック(英語版)
性別。例:ムスリム女子競技大会、ゲイゲームズ
オリンピック詳細は「近代オリンピック」を参照
近代初の総合スポーツ競技大会はオリンピックである。国際オリンピック委員会が1894年に設立され、第一回大会が1896年にギリシャのアテネで開催された。1900年大会、1904年大会の成功を経て、オリンピックは現在まで知名度の高い総合競技大会となった。初期の大会では競技数が少なかったものの、現在では様々なスポーツ競技が開催されており、競技数は増え続けている。
パラリンピック詳細は「パラリンピック」を参照
パラリンピックは身体障害を持つアスリートにより競われる総合競技大会であり、国際パラリンピック委員会(IPC)により組織運営が行われている。イタリアのローマで1960年に初めて開催された。パラリンピックでは初期の大会では競技数が少なかったものの、現在では様々なスポーツ競技が開催されており、競技数は増え続けている。 20世紀の初めに、他の総合競技大会としてノルディックゲームズ
他の大会