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総合格闘技(そうごうかくとうぎ、英: mixed martial arts、略称:MMA)は、打撃(パンチ、キック)、投げ技、固技(抑込技、関節技、絞め技)などの様々な技術を駆使して勝敗を競う格闘技である。 総合格闘技はその名の通り、世界中のあらゆる格闘技や武術の、さまざまな打撃技、組技、寝技で構成され、ルールによる攻撃手段の制約を最大限排除したうえで競い合う格闘技である[注 1]。打撃系格闘技の多くでは組技・寝技が、組技系格闘技の多くでは打撃がルールで禁止されているのに対し、総合格闘技ではその両方が認められていることから、実際の試合にあたっては様々な格闘技の技術が使用される。大まかにいえばボクシングやムエタイ、空手などの立った状態からパンチやキックなどの打撃を駆使して戦う「打撃系格闘技」と、レスリングやブラジリアン柔術、柔道など相手と組んだ状態で固め技や投げ技を繰り出して戦う「組技系格闘技」の両方の技術が必要とされる。 競技ルールは、ニュージャージー州アスレチック・コミッション制定の統一ルール(通称:ユニファイドルール)が、北米の他、ヨーロッパ、南米やアジアなど世界で広く標準採用されている。 この統一ルールは、黎明期には無数にあった競技ルールを、各州アスレチック・コミッションや総合格闘技プロモーションが協議を重ねて1つにまとめ、2000年9月にニュージャージー州アスレチック・コミッションがアメリカ合衆国で初めて総合格闘技を認可した際に制定されたもので、2009年7月30日にはボクシング・コミッション協会にて、総合格闘技の統一ルールとなることが承認された。 試合時間はノンタイトル戦で原則5分3ラウンド、タイトルマッチで5分5ラウンド(インターバルはラウンド間に各1分)とされている。 オープンフィンガーグローブ(4?6オンス)、マウスピース、ジョックストラップの着用が義務付けられる他、上半身は裸、下半身には膝上以上のスパッツかトランクスを着用して試合を行う。シューズや膝当て、道着、ロングスパッツの着用は認められない。 「ケージ」(金網かネットのフェンスで囲われた六角形以上または円形の試合場)か「リング」の使用が認められている。広さについては、ケージは、18フィート(5.48m)平方以上32フィート(9.75m)平方以内、リングは、ロープの内側で20フィート(6.09m)平方以上32フィート(9.75m)平方以内と規定されている[1]。 試合の勝敗は以下で決着する 判定は3人のジャッジがラウンドごとに採点を行い、優勢だった一方の選手に10ポイント、他方の選手に9ポイント以下を付け、各ラウンドのポイントの合計で勝敗を決するラウンドマスト制を採用している。ただし、僅差のラウンドの場合はジャッジが両選手に10ポイントを付けることもあるので、必ず勝敗がつくマストシステムではなく、引き分け裁定もありうる。 なお、判定の呼称にはユナニマス(Unanimous、3-0)、スプリット(Split、2-1)、マジョリティ(Majority、2-0)、ドロー(Draw、1-1, 1-0, 0-0)がある。 反則が確認された場合には、レフェリーは1ポイント又は2ポイントの減点を課すことができる。また、反則によって選手が試合続行不能になった場合で、反則が選手の故意によるものであった場合には失格、故意でなかった場合にはノーコンテストにすることができる。 ネバダ州アスレチック・コミッションおよびボクシング・コミッション協会が制定する全14階級の統一階級制区分[3]。
概要
ルール
試合形式
試合着
試合場
勝敗・判定
ノックアウト(KO)
テクニカルノックアウト(TKO:パンチ・キック等の打撃によりレフェリーが試合を止めるレフェリーストップ、医師が試合続行不可能と判断した場合のドクターストップ、コーナーストップ)
サブミッション(関節技や絞め技、もしくは打撃によるタップアウト及び口頭によるギブアップ、レフェリーによる見込み一本、その他戦意喪失の表明)
失格、試合放棄、ノーコンテスト
規定時間内に決着がつかなかった場合のジャッジによる判定
反則
噛み付き
眼球への攻撃
口腔・鼻腔・耳等の開口部に指を引っ掛ける行為
局部への攻撃
指関節等の小さい関節への攻撃
髪を引っ張る行為
口腔・鼻腔・耳腔等の開口部や、裂傷した部分に指を入れる行為
喉への打撃や喉を掴む行為
ひっかく、つねる等の行為
故意に相手を骨折させる行為
相手の頭や首をマットに突き立てるように投げ落とす攻撃
試合場の外に相手を放り投げる行為
相手の着衣やグローブを掴む行為
相手につばを吐きかける行為
相手の怪我の原因になるようなスポーツマンらしくない行為
金網のフェンスを掴む行為(フェンスを掌で押す、蹴る行為は認められている)
罵声を浴びせる行為
ブレイク中の相手への攻撃
レフェリーが対応している間の相手への攻撃
終了のブザーが鳴った後の攻撃
レフェリーの指示を無視すること
相手との接触を避け続けること、怪我のふりをすること、故意にマウスピースを落とすこと、などを含む臆病な行為
コーナーの人間による妨害及び干渉行為
不正な優位性を得るために異物を使用すること
頭突き
脊椎や後頭部への打撃
肘を上から下に垂直に打ち下ろして肘の先端を当てる打撃(斜めに角度を付けて振り下ろす肘は反則にならない)
試合を止めるためにコーナーがタオルを投入すること(部外者のタオル投入による試合妨害などを避けるため。コーナーが試合を止めたい時にはインスペクターに伝える[2])
グラウンド状態の相手の頭へのキック攻撃(サッカーボールキック、蹴り上げ)
グラウンド状態の相手の頭への膝攻撃(いわゆる4点ポジションの膝蹴り)
グラウンド状態の相手を踏み付ける行為
相手の顔や目に向けて指を伸ばす構え
医療要件
試合出場選手は、試合ライセンス取得前に健康診断を受ける。
試合を管轄するアスレチック・コミッションは、計量を実施・管理する。また、選手とセコンドに向けたルールミーティングを実施・管理することができる。
試合出場選手は試合直後に、アスレチック・コミッションが指定した医師の健康診断・検査を受けなければならない。
試合後の健康診断・検査を拒否した試合出場選手は、無期限のライセンス停止処分を受ける。
禁止物質検査
試合出場選手は、試合前または試合後に、尿検査もしくはアスレチック・コミッションが指定した医師が要求する検査を受けなければならない。検査を拒否した場合には試合失格と無期限のライセンス停止処分を受ける。
アスレチック・コミッションは、禁止物質検査を実施・管理し、試合前後の検査に加えて、必要と判断した時にいつでも追加の検査を実施することができる。
階級
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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