総務部総務課山口六平太
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総務部総務課山口六平太
ジャンル
青年漫画、サラリーマン漫画
漫画
原作・原案など林律雄(原作)
作画高井研一郎
出版社小学館
掲載誌ビッグコミック
レーベルビッグコミックス
発表号1985年9月23日増刊号 - 2016年22号
巻数全81巻[1]
話数全731話
漫画:総務部総務課有馬係長
原作・原案など林律雄(原作)
作画高井研一郎
出版社小学館
掲載サイトビッグコミック増刊号
発表号1987年?号 - 2016年10月17日号
話数127話
その他『山口六平太』単行本に併録
(第4巻以降、うち第5・6・28・29巻を除く)
漫画:総務部総務課今西課長
原作・原案など林律雄(原作)
作画高井研一郎
出版社小学館
掲載誌ビッグコミック増刊号
発表号2006年3月17日号 - (1回のみ)
話数1話
その他『山口六平太』単行本第54巻に併録
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『総務部総務課山口六平太』(そうむぶそうむかやまぐちろっぺいた)は、林律雄の原作、高井研一郎の作画による漫画。小学館の雑誌『ビッグコミック』に連載され、第20回文化庁メディア芸術祭にてマンガ部門優秀賞を受賞した[2]。単行本の累計発行部数は1600万部を突破している[3]。サラリーマンの応援歌という副題もつけられた。
概要.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2021年5月)

『ビッグコミック』1985年9月23日増刊号[4]から連載を開始し、2016年22号まで休載なしに連載を続けた。架空の自動車会社・大日自動車の企業の総務部総務課を舞台に“スーパー総務マン”山口六平太の問題解決能力、調停能力を主題とした物語。また、「松山立志編」、「青葉寮風雲編」、「夢の車プロジェクト」のように特別な設定による一まとまりの物語も挿入されている。一話完結のスタイルとなっており、一話ごとに話を代表する副題が付けられている。

番外編(スピンオフ作品)として『ビッグコミック増刊号』で連載の『総務部総務課有馬係長』(そうむぶそうむかありまかかりちょう)、2006年までに一度だけ『総務部総務課今西課長』(そうむぶそうむかいまにしかちょう)がある(内容は有馬や今西課長が主役で六平太は出てこないことが多い、『六平太』と同じ日常のお話)。
作画者の急死とその後

2016年11月14日に作画の高井研一郎が死去したことに伴い、11月10日発売の『ビッグコミック』2016年22号に掲載された第731話「ヒゲ談義」を最後として連載を打ち切ることが即日公表され[5]、次号(23号、11月25日発売)では高井の追悼文が掲載された[6]。24号では追悼特集が組まれ、原作者の林律雄や、高井とともに赤塚不二夫のアシスタント仲間であった北見けんいち古谷三敏の他、さいとう・たかをちばてつや森田拳次小山ゆうら漫画家たちや映画監督山田洋次から追悼文が寄せられた。また同号から2017年2号まで、高井・林の自選傑作集に収録された作品から3話が再掲載された。絶筆となった第731話(「六平太よ永遠に」と改題)および追悼文(雑誌掲載分以外に追加あり)を収録した最終巻の単行本第81巻は2017年1月30日に発売された。

その後、『ビッグコミック』2018年4号で「創刊50周年特別企画」の一つとして、林律雄の原作、田中圭一の作画(高井の絵柄そっくりに作画している)、高井ぷろだくしょんの協力による1話限定の特別編「春の到来」が掲載された。
あらすじ

架空の自動車会社・大日自動車株式会社の総務部総務課に持ち込まれる様々な問題を、29歳・独身の山口六平太とその同僚たちが解決する物語である。連載の最後まで、一話完結が基本形であったが、複数話にわたるエピソードもある(単行本第28巻は、六平太が仙台支社へと転勤となり、そこの独身寮「青葉寮」で起こる出来事のみで構成されている)。なお、作品に年代の経過や新たな登場人物、登場人物の作中の結婚とその後の子供の誕生や成長などはあるが、登場人物の年齢はそれらのエピソードが描かれて年齢が語られない限りは、ほぼ進まない。

総務は会社の女房役のため、持ち込まれるトラブルも千差万別。ライバル社員同士のいがみあい、衝突、福利厚生問題、時には社長夫妻の喧嘩の仲裁もする。連載10年目あたりからスローフード問題、成果主義導入問題なども取り上げられた。
登場人物
総務課

全員のフルネームは単行本第22巻の中での金田総務部長の手帳や連載500回の口上で判明。
山口 六平太(やまぐち ろっぺいた)
大日自動車総務部総務課勤務。29歳(「ドックデビュー」より)。国立長州大学卒業。住居は蔵の中を改装した所に住んでいて、出入口にカエルの置物がある。別名「スーパー総務マン」。常に笑みを浮かべ飄々とした風貌とそばかす顔から「
ジャガイモ」、または名前から「六さん」・「六ちゃん」と呼ばれることもある。彼にかかって解決しなかったトラブルはほぼ皆無だが、それをひけらかすことも偉ぶることもしない。山口県山口市出身。6番目の子故に六平太と名づけられた。兄弟として3人の兄(一平、大二郎、小五郎)と2人の姉(三喜、四詩子)がいる。父親は長州女子大の学長まで務めた教育者。社長秘書の吉沢小夜子と知らぬ間に恋仲で現在婚約中(第34巻「決断のとき」にて婚約のやりとりが描かれている)。火が付いたタバコをくわえたまま舌で掴んで口の中に入れて人を煙にまくという「タバコくるっ」という特技を持つ(高校生の頃からタバコを吸っており、ある日担任の教師に見つかり慌ててタバコを口の中に隠したのが始まり)。雪が積もった日等はゴム長靴で社内を闊歩する事も(有馬からは「ゴム長の良く似合うやつ」と言われている)。第23巻で松山支社、第28巻では仙台支社に転勤となったが、そこでも持ち前の「スーパー総務」ぶりを発揮し、鬱屈していた支社の雰囲気を改革することに成功する(実は田川社長の思惑だった)。他では社内のネット導入の為に「IT推進室」に、リーダー補佐役として出向。唯一、お誕生日席での就業シーンだった。入社面接の折、待ち時間において居眠りをしており人事課長をはじめ役員から眉を顰められたが、その面接での出来事を解決させたことから上層部の目に止まるようになる。その後、上記にある「タバコくるっ」という特技が田川社長の目に止まり、更には社内のトラブルを解決させていくことから目をかけられるようになり「アイツめ」と評価されお気に入り社員となる。六平太の自宅にも遊びに来るようになり、いずれは「六平太を社長に」という望みを抱かれている。大日自動車の大株主金森老からも目をかけられている。一度、田川社長から昇進の打診があったが「平(社員)で学ぶことがまだ、たくさんある」と固辞している。何度か引抜きの話があり、政治家の後継や他社から将来社長就任含みでの幹部候補生として招聘話があったがすべて断っている。理由は「大日自動車が好きだから」。
今西欣治(いまにし きんじ)
大日自動車総務部総務課長。勤続25年(「25年目の今西」より)。いつも平凡な人と評され、学生時代のあだ名は「じみへん」(地味でちょっと変わっているキャラクターと、ジミ・ヘンドリクスをかけている)。「おっとり」した「お父さん」的存在。「あー困ったなぁ」「まいったなぁ」が口癖で、六平太に頼る事が多い。「ほどほど」「無難に」が信条。総務課長であるが故、やっかいな仕事を持ち込まれることが多く、有馬からは「課長お得意のババ引き」と言われている。すでに出世を諦め、植木屋として定年後に人生の第二幕を歩むことを夢見ている(ただし、噂で部長昇進の話が出回った時は、それなりに色気を出していた)。通勤時間1時間55分(有馬は、よく2時間と言うが、必ず今西自ら訂正する)の郊外に住み、家族は妻と一人息子の3人。実はイビキがすごくうるさい為、社員旅行では同室になりたがらない人が多い(大抵は六平太が一緒になる)。番外編シリーズ『総務部総務課今西課長』で主役を務めたことがある。村木結婚の際に仲人を務めた。
有馬貴臣(ありま たかおみ)
大日自動車総務部総務課係長。四捨五入すれば40歳になる30代(番外編では1997年の時点で37歳との表現あり)。有名私立K大学卒業。自分のことを「小生」・部下のことを時折「おみしゃん」と呼ぶ。自分のことを「総務課のエリート」と思っているが、他の課員(村木、真弓、京子)からは「疫病神」と思われている。自己中心的で自尊心の塊。常に他人を見下して偉そうな事を言うが、上にはてんで弱く、上が絡んでいると自分のそれまでの意見を覆して、ゴマを擦ったり、すぐ安請け合いしたりする。その一方で仕事で手に負えなくなると放り投げたり、「小生は知らんけんシュタイン」といって丸投げするという無責任男で、面倒な事はすぐ六平太に押しつける。また、部下の村木・真弓・京子を西遊記に出てくる「ブタ・カッパ・サル」と評す。各入社年代で「同期会」が組まれているが、有馬の同期会は解散されている。


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