綾辻 行人
(あやつじ ゆきと)
ペンネーム綾辻 行人
(あやつじ ゆきと)
誕生内田 直行
(うちだ なおゆき)
(1960-12-23) 1960年12月23日(63歳)
日本・京都府京都市
職業小説家
言語日本語
国籍 日本
教育教育学修士(京都大学)
最終学歴京都大学大学院教育学研究科修士課程
活動期間1987年 -
ジャンルミステリ
推理小説
ホラー小説
エッセイ
文学活動新本格派ミステリー
代表作『十角館の殺人』(1987年)
『霧越邸殺人事件』(1990年)
『時計館の殺人』(1991年)
『Another』(2009年)
主な受賞歴日本推理作家協会賞(1992年)
日本ミステリー文学大賞(2018年)
デビュー作『十角館の殺人』
配偶者小野不由美(1986年 - )
影響を受けたもの
江戸川乱歩、楳図かずお、ウルトラQ、エラリイ・クイーン[1]
影響を与えたもの
奈須きのこ、辻村深月 など
署名
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綾辻 行人(あやつじ ゆきと、1960年12月23日 -)は、日本の小説家・推理作家。京都府京都市出身。妻は同じく小説家の小野不由美。
本格ミステリ作家クラブ執行会議。日本推理作家協会会員、元本格ミステリ作家クラブ事務局長も兼ねる。 小学校6年生の夏休みに初期習作の『少年探偵団』のような短編推理小説を10篇書いた[2]。 1979年に京都府立桂高等学校を卒業後、京都大学教育学部に入学。京大推理小説研究会に所属した。研究会の同期には後に結婚する小野不由美がおり、作家となる我孫子武丸や法月綸太郎も所属していた。大学4年生の冬に江戸川乱歩賞に、後の『十角館の殺人』の原型の作品で応募し、第1次選考に残った[2]。 1984年に同大学大学院教育学研究科に進学し、逸脱行動論を専攻する。1986年に小野不由美と結婚。翌年、在学中に『十角館の殺人』で作家デビューする。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付ける。大学院の修士課程を2年間で修了し[3]、さらに博士後期課程に進み3年間在籍したものの[3]、その後3年にわたって休学し[3]、博士論文を書かずに単位取得退学している[3]。1992年3月、専業作家となる[2]。同年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞した。 綾辻の代表作でもある「館シリーズ」の累計発行部数は、2012年2月時点で409万部を超える。
経歴
作風
物理トリックよりも叙述トリックを得意とし、多くの作品にストーリーの構図を大きく転換させるどんでん返しが見られる。
ホラーや幻想文学の影響が色濃く、ミステリーだけではなくホラー作品を多く著している他、本領のミステリー作品においても心象描写の多い叙情的な文体を用いる。
人物
漫画家の楳図かずおのことを、「わが心の師」で一番大きな影響を受けたと表明している[4]。
エッセイなどで語っているが、かなりのゲーム好きである。
麻雀歴も長く、双葉社主催の「麻雀名人戦」第30期で名人位に就くなど、麻雀関係での交友も広い[5]。
欅坂46のファン[6]。
子どもの頃からの広島東洋カープファン[7]。
飛行機恐怖症でもある。
夫婦共に『PUI PUI モルカー』のファン。妻の小野不由美は一期に登場した全台のモルカーを手作りで再現している。綾辻はモルカーを「ぷいぷい」と呼んで可愛がったり、小野が手作りしたモルカーを度々仕事場に連れて行くなど、その愛情の深さがうかがえる[8]。また『人間じゃない〈完全版〉』刊行時にはモルカーとの異色のコラボ動画も実現している[9]。
ずっと真夜中でいいのに。のファンでもあり、twitterではアルバムの写真をあげたりやライブに行ったことを写真付きでツイートしている[10][11]。
愛煙家であり、セブンスター・14mg(ソフトパック)を愛煙していた。その後、加熱式たばこのiQOSへ移行した。
エピソード
ペンネームを考案したのはデビュー作『十角館の殺人』の推薦文を書いた島田荘司である。本来“辻”の“しんにょう”の点は1つで、姓名判断上、完璧な画数であったが、綾辻が点2つにした[12]。
「館シリーズ」の探偵役である島田潔の名前は島田とその作品に登場する名探偵、御手洗潔を合わせたものである。この命名について綾辻は、「こんなに長く続くシリーズになるとわかっていたら、もっとちゃんと考えてつけたのに」と述べている。
ALI PROJECTとは懇意で、『Another』をアニメ化する際の唯一のリクエストが、主題歌をALI PROJECTが担当すること[13]であった。後に実現し、『凶夢伝染』発売記念ライブ『凶夢伝染カルナバル』にてゲストとして出演を果たすとともに、『昭和恋々幻燈館』『阿芙蓉寝台』『共月亭で逢いましょう』をリクエスト[14]した。なお、綾辻本人はカラオケではALI PROJECTを知らない人の前でALI PROJECTの曲を歌う、アリハラ(アリプロ・ハラスメント)を愉しんでいる[15]。