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アニメ化作品については「絶対可憐チルドレン (アニメ)」をご覧ください。
絶対可憐チルドレン
ジャンルSF、コメディ、アクション
漫画
作者椎名高志
出版社小学館
その他の出版社
青文出版社
文化傳信
『絶対可憐チルドレン』(ぜったいかれんチルドレン)は、椎名高志による日本の漫画作品。世界でトップクラスの超能力を持つ3人の少女と、彼女らに翻弄される上司兼教育係で非エスパーの天才科学者である青年が、様々な事件を解決していくコメディアクション。通称『絶チル』[1]。
2008年のテレビアニメ化を皮切りに様々な媒体へのメディアミックスも行われている。 小学館の『少年サンデー超増刊』2003年7月号に掲載された同名の読切作品を元に、『週刊少年サンデー』2004年39号から42号にかけて4話の短期集中連載として掲載。この短期集中連載が好評であったため[2]、同誌2005年第33号より本格的な連載が開始された。本連載は短期集中連載版の続編として始まっているため、短期集中連載版と本連載版は完全に世界設定を共有している。しかし短期集中連載を開始するにあたって設定を見直しているため、読切版とは異なる点がある[3]。2014年13号にて中学生編の完結で物語が一区切りついたため休載し、2014年39号より高校生編が最終章として再開。2021年33号をもって完結した[4]。 単行本の累計発行部数は2012年7月時点で600万部を突破している[5]。また2008年にはガイドブックとして『絶対可憐チルドレン《解禁》ガイドブック+椎名高志ワークス』 が少年サンデーコミックススペシャルより発行されている。 連載終了後の2022年には第53回星雲賞コミック部門を受賞した[6]。 21世紀、超能力者(エスパー)は増え続けていた。彼らは軍事、外交、経済等あらゆる分野で活躍し、国際競争の鍵を握っていた。しかし、最高ランクである超度7のエスパーは日本国内に三人しか確認されていなかった。その三人とは明石薫、野上葵、三宮紫穂で、いずれも10歳(物語開始時点)の少女であり、内務省特務機関超能力支援研究局・通称「B.A.B.E.L.(バベル)」においてチーム「ザ・チルドレン」として働いていた。 優秀な超能力研究者である皆本光一は、能力を見こまれてザ・チルドレンの現場運用主任となり、指揮官として数々のミッションを共に解決していく中で、チルドレンの信頼を得る。彼らに見守られながらチルドレンたちは成長していく。 チルドレンの三人は、指揮官となった皆本のマンションに同居して公私ともに共に過ごすようになる。さらに彼の計らいによって非能力者(ノーマル)の子供も通う小学校に編入することになり、ノーマルの少年東野将や弱いテレパシーの持ち主である花井ちさとを始めとする多くの友人に出会う(2巻)。 予知能力をもつイルカである伊-九号は、その戦いの果てに皆本が薫を射殺する未来を皆本に提示する(1巻)。以降中学生編完結まで、この未来の回避が皆本とバベルにとっての最重要課題の一つとなる。チルドレンの前に、犯罪組織「P.A.N.D.R.A(パンドラ)」を率いる複合能力者・兵部京介が現れる。兵部はバベルとは敵対する立場だが、チルドレンに対しては極めて親切であった。その理由は、近い将来にエスパーと普通人との間に戦争が勃発し、ザ・チルドレンがパンドラのリーダーとなって普通人と戦うと予知されているからであった(3巻)。 また、エスパーを洗脳して兵器として利用する犯罪組織「黒い幽霊(ブラックファントム)」の存在が明らかとなる。ブラックファントムから送り込まれた洗脳エスパーであるバレット、ティムと対決したチルドレンは、3人の力をひとつに合わせる技術である「トリプルブースト」を応用した新しい合成能力「フォースオブアブソリューション」を生み出し、彼らの洗脳を解くことに成功する(11、12巻)。その後もチルドレンと皆本は様々な形で兵部の干渉をうけ、また犯罪者エスパーたちと対決するが、その都度課題を克服し、結束を深めていく。 チルドレンは中学校に進学し、花井ちさとらは再びクラスメートとなる。さらに、物静かな少女、雲居悠理が仲良しグループに加わる(16巻)。後に、パンドラに所属するエスパーの子どもたちやバレット、ティムがチルドレンの通う中学校に編入してきてクラスメートとなり、学校内では超能力を一切使わずに問題を解決する約束で共に学校生活を送る(21巻)。 チルドレンの前に、「ファントム・ドーター」を名乗る覆面の少女が現れ、戦いを挑んでくる(16巻)。その正体はブラックファントムのヒュプノ使いであるユーリであり、エスパーの洗脳を手がけている張本人であった。彼女は多重人格者であり、ファントムドーターも雲井悠理も彼女の人格の一つだったのである。「悠里」はトリプルブーストに関する情報収集と薫の洗脳を果たすために作られた人格であった。「悠理」でいるときのユーリにはエスパーやフラックファントムのメンバーとしての自覚はなく、純粋にチルドレン、特に薫との友情を深めることを願っていた。 ユーリの中には他の人格とは出自の異なる「フェザー」を自称する人格も宿っていた。フェザーは様々な種類の極めて強力な超能力を発揮し、ユーリ、チルドレン、皆本らの行動に干渉し続ける(23巻)。フェザーの行動を監視していた兵部はユーリの正体に気づき、ヒュプノ戦を演じて悠理以外の人格を封印する(24巻)。その後、賢木の協力を得てユーリに付き従う少女・ナイの額に埋め込まれていた爆弾を除去する事に成功した兵部は、ブラックファントムと決着をつけるべく、単独でブラックファントムの拠点の一つであるエゲレスの屋敷を襲撃。
概要
あらすじ
小学生編
中学生編
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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