組体操
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日本の学校での組み立て体操2009年11月29日にブラジル連邦共和国リオデジャネイロニテロイ市の創価学会合同大会で行われた組み立て体操の演技。

組み立て体操(くみたてたいそう) とは、体操を基礎にして、一般には道具を使用せず身体を用いて行う集団演舞である。日本においては、文部科学省が定める学習指導要領では取り扱っていないものの、学校で催される体育行事で在校生徒の参加により披露される。「組体操」と表記することも少なくないが、荒木達雄は組立体操と組体操は性格も狙いも異なると主張しており[1]、静的な造形美表現を組立体操、複数人の力を利用しあう動的な運動を組体操としている[2][3]
歴史

初歩的な組み立て体操は、紀元前2000年の古代エジプト文明の壁画に観察できる。中国ではの時代の土偶にそれが見られる。ヨーロッパでは中世以後のイタリアで祭日などに披露された。19世紀にはドイツで近代的な組み立て体操が盛んに行われた記録がある。国民主義の高まりをみせた19世紀半ばごろから、ドイツで国民の健康と軍事教練を兼ね、合同で行なう体操運動が盛んになり、第一次世界大戦を前に欧米諸国にも広まり[4]、これらは明治初期に日本にも伝播した[5]

20世紀前半にはアメリカ体育連盟のカリキュラム研究会がタンブリングを全国で実施可能な種目として発表、20世紀のチェコスロバキア(当時の国名)では、国民的行事で数千人規模な組み立て体操がしばしば披露された。

20世紀の終わりまでは世界各地で披露されたが、21世紀には数千人規模の大規模な演技は減少した。日本以外では香港マレーシアブラジルで盛んである。チューク諸島(旧トラック諸島)では第一次世界大戦終結後の国際連盟決議にて大日本帝国の委任統治領となった時代に組み立て体操を含む運動会が持ち込まれ[6]、近年のインドネシアでは創価学会が主催する催しや研修にて”Soka Gakkai Kumitaiso Crew、Soka Youth Kumitaiso Crew(SYKC)なる班が活動を行っている[7]

日本の学校下における組体操については1951年度版の中学・高校用指導要領に3段ピラミッドなど図解が掲載されていたが、それ以降の記載は無くなっている[8][9]。教員の専門は教科指導であるため演目指導を行っている学校では現場の裁量、判断において正規授業内容外で扱う活動が主となっている他、自治体などの判断で安全面を考慮し廃止するなど、行事から演目を外す学校も出てきている[10]慶応義塾体育会器械体操部の組み立て体操。1932年
呼称2010年ICU世界チアリーディング選手権大会でのコスタリカチーム

日本でも倒立や回転運動を含むものをタンブリングやピラミッド(ピラミッドビルディングの略。二人以上で行なうものを指す)と呼んでいた[11]。戦前には「回転運動、組み立て運動」と呼ばれるようになり、組み立て体操の著書もありのちに日本体育大学体操部を創設した浜田靖一(その後日本大学文理学部名誉教授)が明治神宮競技大会でその指揮にあたった[12]。こうしたタンプリング・ピラミッド・組み立て体操の類は、学校の運動会などでも披露される演目となっていたが、軽業的・奇術的に深入りしたものは毒々しく、教育的でないと警告されている[11]。団結(和・協調性)と協力をテーマに戦前から練習に練習を重ね日本体育会体操練習所の学生が発表会などで披露していた。

床運動を基礎とした集団で行う近代リズム体操は、女子6人から30人位で行われ、この種の競技は日本語で「団体徒手体操」(aesthethic group gymnastics、AGG、美的集団体操の意味)と呼ばれることもあり、欧米ではスポーツクラブによる競技会が開かれている。日本で生まれ世界に広がった男子組み立て体操 (日本英語でmens rhythmic gymnastic、欧米英語でJapanese group gymnastics) は、男子6人程度で行われるAGGに似た競技である。スタンツとは軽業を意味する米国俗語であり (スタントマンを参照)、一人または数人で行われる小規模な演技である。四人程度でおこなわれるアクロバット体操 (acrobatic gymnastics) やチアリーディングの演目に含まれる5人程度で作るタワーに近い。

「組み立て体操」に相当する統一された英語表現はまだない。「mass gymnastic」という表現がアメリカの一部のマスコミで使用されることがあるが、これは集団で行われる体操であり立体的な組み立てを必ずしも含まないのでマスゲームに近い表現である。北朝鮮のアリラン祭で披露される発展型のアクロバット体操も、日本語の「組体操」とは異なる。中国語ではかつて「団体操」とよばれたが、現代中国の「団体操」は組み立てを含まないので、mass gymnastics、mass gameに近い意味となる。他方、アメリカ、イギリス以外の英語圏の国々 (例えばマレーシア) では「gymnastic formation」という表現が使用される。この意味は日本語の「組み立て体操」と同じである。ポルトガル語ではブラジル全土で通用する「ginastica montada」という表現があり、「組み立て体操」を意味する[13]インドネシアではKumitaisoと呼ばれる。現在、世界で最も組み立て体操が盛んな国は日本の学校管理下で行われる体育的行事で、修学終了後の社会生活一般において組み立て体操の練習や演舞・行事などの継続はほぼ皆無であるが、一部団体職員による演舞が行われている。
特色

一般にダンスやマスゲームと同様に、得点を争うのではなく演舞者の一糸乱れぬ団結した行動を観衆に見せるために行うことが多い。日本の学校における運動会は観覧者に向けた催しが目的ではないが、来場者や保護者に向け、高度に統率、指導された集団教育の成果を発表する目的も含めて行われる。そのため、赤組・白組ではなく男子・女子全員、5・6年生合同などといった団体分けをしたりする。古典的演技種目では十秒ほどの姿勢保持が必要である。そのため、バランスや筋力・筋持久力が発達段階にある成人前の小学校高学年中学校高等学校で主に行い、それ以外の学年でもダンスのクライマックスの決め技に行うこともある。また、幼稚園の遊戯でも、二段から四段ピラミッド、三段タワー等の演目を指導している園がある[14][15][16]

組み立て体操の実演は、やかけ声、点呼などを用いた同期により行われる。教員や児童・生徒たちの選曲による音楽(流行曲や行進曲など)、BGMを流して形を作り出す場合もある。「カリブ海の海賊」のテーマ音楽は好まれている。2010年にフィラデルフィアで行われた東部アメリカのNGOでは太鼓がBGMとして使われた。笛や太鼓を用いず音楽にあわせて行う組み立て体操は演技者の高度な訓練を必要とする。ブラジルマレーシアのNGOではこの方法がしばしばもちいられる。1998年日本の大阪で行われた演技では、3000人が音楽を唯一の同期信号として組み立て体操を披露した。少数の学校だが、プールの中で組み立てを行う学校もある[17][18]1944年ドイツ
演技

日本の学校管理下で行う練習などでは先に組を決め、2人技から練習を行っていく。基本的に背の小さい人あるいは体重の軽い人が上のポジションになる(後者の場合、下の人よりも上の人の身長の方が高い、ということもある)[19]


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