「終端」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「[[コトバンク「終端」
]]」をご覧ください。終端抵抗(しゅうたんていこう)とは、コンピュータ機器や、無線機器などで使用するケーブルの末端に取り付ける電子部品。
ケーブル末端での信号の不要反射を防ぐためにケーブル末端の抵抗器により高周波信号のエネルギーを消費させるもの(インピーダンス整合参照)。取り付けなくても機器の利用は可能であるが、実際には動作が不安定になるなどの問題が発生することが多い。
コンピュータ機器では、SCSI機器やイーサネット等で使用され、ターミネータと呼ばれることもある。 類似のものとして、トランシーバー等無線送信機の調整時にアンテナの代わりに無誘導抵抗器(高周波においてもL性、C性にならないように工夫された特殊な抵抗器)を取り付けることがあり、ダミーロード(擬似負荷、疑似負荷抵抗、疑似空中線回路)と呼ばれる。特性インピーダンス50Ωのものが一般的である。無線送信機の送信電力 ネットワーク・アナライザのキャリブレーションで50Ωの電気標準器として使う。50Ωの他にショート、オープンの電気標準器がある。 P型1級自動火災報知設備の感知器を配線するときは、終端部分に10kΩ程度(抵抗値は受信機のメーカーにより定められている)の抵抗を接続することになっている。この抵抗も終端抵抗と呼ばれる。 この終端抵抗は、電子機器のようなインピーダンス整合のためではなく、感知器への配線が断線した際にそれを自動的に検出するためのものである。
ダミーロード
電気標準器
自動火災報知設備
関連項目
抵抗器