終物語
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終物語
ジャンル青春怪異小説
小説
著者西尾維新
イラストVOFAN
出版社講談社
掲載誌別冊少年マガジン2013年10月号
レーベル講談社BOX
発売日上巻:2013年10月22日
中巻:2014年1月30日
下巻:2014年4月2日
巻数全3巻
話数全7話
アニメ
原作西尾維新
総監督新房昭之
監督板村智幸
シリーズ構成東冨耶子、新房昭之
脚本木澤行人、中本宗応
キャラクターデザイン渡辺明夫
音楽羽岡佳
アニメーション制作シャフト
製作アニプレックス講談社、シャフト
放送局TOKYO MX
放送期間上中巻:2015年10月 - 12月
下巻:2017年8月
話数全20話(上中巻13話+下巻7話)[1]
関連作品


総合記事:〈物語〉シリーズ

前作:暦物語(2013年)

次作:続・終物語(2014年)

テンプレート - ノート
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『終物語』(オワリモノガタリ)は、西尾維新による青春怪異小説〈物語〉シリーズの通巻15巻目として講談社BOXレーベルにて上巻が2013年10月に、通巻16巻目として中巻が2014年1月に、通算17巻目として下巻が2014年4月に刊行された。イラストVOFAN針玉ヒロキ(雑誌掲載時のみ)が手掛けている。
概要

〈物語〉シリーズ・ファイナルシーズンの第三弾。『終物語』は当初は全1巻の予定だったが、作者の西尾が予定よりも多く書いたため、上下2巻構成、さらに上巻発売後には上中下3巻構成となった。「別冊少年マガジン」の2013年10月号には第一話の「おうぎフォーミュラ」と、雑誌掲載時限定の企画として、忍野扇から「読者への挑戦状」が掲載された。本作は犯人を当てる推理小説の体裁になっており、容疑者一覧表(各人の特徴コメント付き)と犯人を記入する頁が用意された。また、同誌に連載している漫画家の及川徹押見修造はっとりみつるによる犯人当ても掲載された。(上記の企画は単行本には収録されていない。)

上巻は時系列的には本シリーズの主人公である阿良々木暦(あららぎこよみ)の高校三年の10月下旬となっているが、彼の過去の事件が語られる。暦が少年時代に出会った数学の得意な少女・老倉育(おいくらそだち)に纏わるエピソードを忍野扇(おしのおうぎ)が聞き出し、それに纏わる謎を解く。

中巻は『傾物語』『鬼物語』から続く暦の夏休み最後の冒険の結末、400年振りに復活した忍野忍(おしのしのぶ)の最初の眷属・「初代怪異殺し」との対決が描かれている。時系列的には『猫物語(白)』後半部と同時進行であり、クロスオーバーする場面もいくつか登場している。

下巻は『暦物語』第十二話「こよみデッド」の続きの物語。阿良々木暦が迎えた大学受験当日の朝の、地獄の底における八九寺真宵(はちくじまよい)との再会、戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはらひたぎ)との高校生活最後のデート、そして忍野扇との最終決戦が描かれる。

単行本は講談社BOXで発売され、上巻には第一話「おうぎフォーミュラ」、第二話「そだちリドル」、第三話「そだちロスト」、中巻には第四話「しのぶメイル」、下巻には第五話「まよいヘル」、第六話「ひたぎランデブー」、第七話「おうぎダーク」が収録される[2]。なお、前作『暦物語』巻末での予告では『終物語 第完話「おうぎダーク」』とされていた。

上巻のパッケージイラストには忍野扇、中巻には臥煙伊豆湖、下巻には戦場ヶ原ひたぎが描かれている。
あらすじ
上巻
十月下旬、私立直江津高校三年生の阿良々木暦は、転校してきたばかりの一年生女子、忍野扇を後輩の神原駿河から紹介された。放課後、扇は不思議なことを言い出した。彼女はとある事情から転校を繰り返しており、新しい学校に来るたびにその図面を作成しているという。そして、直江津高校の図面を作成したところ不思議な点があるのだと。図面上は3階の視聴覚室が奇妙に細長くなっているはずが、中からはそうは見えない。もしかしたらそのスペースには何か隠し部屋があるのかもしれないと。暦と扇はその隠し部屋を発見し、中に入るのだが、その部屋から出られなくなってしまう。時計が止まり、扉も窓も接着剤で張り付けられたように動かない。窓や扉を破壊しようにも机も椅子も跳ね返されてしまう。まるで、時が止まったかのように。扇は何らかの怪異現象では無いかと言いだし、暦は二年前のある事件を思い出す。犯人が分かるまで決して出られない教室で、暦は自分が孤立した原因となった「物語」を扇に語った。
中巻
夏休みが終わって二学期が始まった直後、吸血鬼もどきの高校生阿良々木暦は半年ぶりに生身の人間に戻っていた。普段は彼の影に潜んでいるはずの吸血鬼・忍野忍がとある事件によって、影から消えてしまったからである。そのような状態で怪異の専門家・臥煙伊豆湖に、暦の後輩である神原駿河を呼び出してほしいと頼まれる。依頼通り、暦は駿河を学習塾跡に呼び出すのだが、そこで二人は恐ろしい力を持つ謎の鎧武者、さらに突然の火災に襲われる。斧乃木余接の助けで辛くも命拾いした二人は、忍、そして伊豆湖と再会し、その鎧武者の正体が、400年の時を経て復活した忍の最初の眷属・初代怪異殺しであることを知った。少年の姿で再び暦の前に現れた初代怪異殺しは忍との復縁を望むが、忍は頑なに拒絶、暦は伊豆湖に呼び出された吸血鬼ハンター・エピソードと共に、初代怪異殺しと対決する。
下巻
三月中旬、大学受験当日の朝に臥煙伊豆湖に殺された阿良々木暦は、
八大地獄のうち最も重い罪を犯した人間の送られる地獄、阿鼻地獄(あびじごく)で八九寺真宵と再会する。伊豆湖に遣わされた真宵に話を聞くと、暦が殺されたのは伊豆湖の作戦の一環であり、妖刀「夢渡(ゆめわたり)」の力によって暦は生き返ることができると知る。暦はかつて自身が経験してきた場面の再現を案内されつつ、伊豆湖と真宵の仲介役に出会うこととなる。それは、かつて死体の憑藻神・斧乃木余接に殺された人形使い・手折正弦だった。余接に殺された正弦が人形であったことを知った暦は、天から降りてきた白蛇に掴まって現世に戻るよう促される。白蛇を掴んだ暦は、引き上げられる間際に真宵を抱いて、現世に連れ帰ってしまう。
登場キャラクター詳細は「〈物語〉シリーズ#登場人物」を参照
阿良々木 暦(あららぎ こよみ)
声 - 神谷浩史[3]本作の主人公。私立直江津高校に通う三年生男子。中学の頃は成績が良かったが、進学校の直江津高校に来てからは、授業についていけず、得意であった数学だけが取り柄の落ちこぼれとなってしまった。一年生の頃から友達がいない「ぼっち」だった。高校三年になってから吸血鬼・忍野忍(おしのしのぶ)の影響で高い治癒能力を持つようになった。
忍野 扇(おしの おうぎ)
声 - 水橋かおり[3]上下巻のヒロインの一人にして、『終物語』全体のキーパーソン。直江津高校に十月になってから転校してきた一年生女子。かつて暦が世話になった忍野メメの姪を自称している。暦を何かにつけて愚か者扱いする。
老倉 育(おいくら そだち)
声 - 井上麻里奈[3]「上巻」全体のヒロイン。一年三組の学級委員長だった女子。ニックネームは苗字から「ハウマッチ」だが自らはオイラーと呼ばれたがっている。見かけよりもキツそうな性格。
羽川 翼(はねかわ つばさ)
声 - 堀江由衣ヒロインの一人。暦のクラスの委員長。学年トップの成績をずっと維持する超・優等生。八月に怪異の影響で髪に白髪が混じってしまったため、黒く染めている。
忍野 忍(おしの しのぶ)
声 - 坂本真綾「しのぶメイル」のヒロインの一人。現在は力を奪われ8歳ほどの幼女の姿になっているが、本来は500年を生きる怪異の王。普段は暦の影の中で眠っているが、八月二十四日現在はそのペアリングは切れている。翌年三月十三日(「まよいヘル」以降)では完全にペアリングの切られた完全体・キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの姿でも登場する。
神原 駿河(かんばる するが)
声 - 沢城みゆき「しのぶメイル」のヒロインの一人。直江津高校二年生の女子。女子バスケットボール部の元エース。暦に扇を紹介した。
戦場ヶ原 ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)
声 - 斎藤千和「ひたぎランデブー」のヒロイン。暦のクラスメイト。一年生の時から暦とは同じクラスで、病弱な美少女として知られていた。高校三年生になってからは暦の彼女になった。
八九寺 真宵(はちくじ まよい)
声 - 加藤英美里「まよいヘル」のヒロイン。11年前に交通事故に遭って死んだが、その後も地縛霊として現世に居続けた少女。親より先に死んだため、八月に成仏した後、地獄の入口・賽(さい)の河原で石積みの罰を受けていた。
阿良々木 月火(あららぎ つきひ)
暦の下の妹。撫子が漫画を描く手伝いをしている。その正体は不死鳥が人の姿に化けて産まれた怪異だが、本人に自覚は無い。
千石 撫子(せんごく なでこ)
声 - 花澤香菜かつて蛇神となった少女。漫画家になるのが夢。「おうぎダーク」登場時には髪型をベリーショートに変え、暦への恋心にも整理がついている。
阿良々木 火憐(あららぎ かれん)
暦の上の妹。頭が悪い。
臥煙 伊豆湖(がえん いずこ)
声 - ゆきのさつき駿河の叔母。怪異の専門家で自分のことを「何でも知ってるおねーさん」と称している。
斧乃木 余接(おののき よつぎ)
声 - 早見沙織暴力陰陽師・影縫余弦(かげぬい よづる)に支える式神の童女。周りの人に影響されやすい性質であるため、ちょくちょく口調が変化する。
エピソード
声 - 入野自由巨大な十字架を武器として使うヴァンパイア・ハンター。吸血鬼と人間のハーフで白ランに三白眼の男。


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