紫根
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この項目では、植物について説明しています。その他の用法については「ムラサキ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ムラサキ
ムラサキ
保全状況評価
絶滅危惧IB類(環境省レッドリスト

分類

:植物界 Plantae
:被子植物門 Magnoliophyta
:双子葉植物綱 Magnoliopsida
:シソ目 Lamiales
:ムラサキ科 Boraginaceae
:ムラサキ属 Lithospermum
:ムラサキ L. erythrorhizon

学名
Lithospermum erythrorhizon
Siebold et Zucc (1846)
和名
ムラサキ

ムラサキ(紫、Lithospermum erythrorhizon)はムラサキ科の植物の一種。多年草で、初夏からにかけて白い花を咲かせる。栽培用には、同属異種のセイヨウムラサキ(L. officinale L.)が利用されることが多い。
目次

1 利用

1.1 生薬

1.2 染料

1.3 口紅

1.4 絶滅危惧種

1.5 注意


2 近縁種

3 関連項目

利用
生薬

は暗紫色で、生薬「シコン」(紫根)である。この生薬は日本薬局方に収録されており、抗炎症作用、創傷治癒の促進作用、殺菌作用などがあり、紫雲膏などの漢方方剤に外用薬として配合される。主要成分はナフトキノン誘導体のシコニン(shikonin)、アセチルシコニン、イソブチルシコニンなどであり、最近では、日本でも抗炎症薬として、口内炎・舌炎の治療に使用される。
染料

古くから紫色染料として用いられてきた。色を染めるには、乾燥した紫根を粉にし、微温湯で抽出して灰汁媒染して染色する。江戸時代には染められた絹を鉢巻にして、病気平癒の為に頭に巻く風習が生まれた(病鉢巻)。
口紅

染料の成分および薬用成分はナフトキノン誘導体のシコニン (Shikonin) で、最近ではバイオテクノロジーにより大量生産されて口紅などに用いられている。
絶滅危惧種

万葉集にもその名が出るほど歴史は古く、奈良時代から江戸時代末期まで栽培が行われてきた。しかし、明治時代以降は合成染料の登場により商業的価値を失い、ムラサキ自体も絶滅危惧種レッドデータブックIBにランクされるまでになってしまった。そのため、現在も熱心な愛好家たちが栽培を試みているが、種の発芽率が低い上、ウイルスなどに弱いため、株を増やすのは困難である。このため、現在では中国から近縁種(下記)が輸入され、ムラサキとして流通しているが、ムラサキとの交雑により純正種を脅かすことになっている。
注意

最近健康食品として、美白に効果があるなどとして広く販売されているが、肝癌などを誘発するピロリジジンアルカロイドを含有するため、注意が必要である。近縁種についても同様の危険がある。(詳しくはピロリジジンアルカロイドを参照)
近縁種

ホタルカズラ (Lithospermum zollingeri)

セイヨウムラサキ (Lithospermum officinale)

イヌムラサキ ( Lithospermum arvense)

関連項目

ウィキスピーシーズにムラサキに関する情報があります。

ウィキメディア・コモンズには、ムラサキに関連するメディアがあります。


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更新日時:2019年2月17日(日)11:01
取得日時:2019/07/23 22:38


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