『紙屋町さくらホテル』(かみやちょうさくらほてる)は、井上ひさしによる舞台作品。
目次
1 概要
2 あらすじ
3 キャスト・スタッフ
4 実話との食い違い
5 出典
新国立劇場のこけら落としとして1997年10月から11月まで初演。2001年4月、新国立劇場中劇場で再演。2003年12月、こまつ座が演出・キャストを一新して上演、2006年にも同座が再演、紀伊国屋ホールと各地での公演。さらにキャストを更新して2007年にも各地で公演が行われた。被爆60年の2005年には劇団俳協が創立45周年記念として公演を行った。 原子爆弾によって亡くなった移動演劇「桜隊」の丸山定夫、園井恵子、天皇の密使・長谷川清ら実在の人物が登場し、実話をヒントに構成されているが、実話との食い違いもある。 1945年(昭和20年)の初冬、巣鴨プリズンにA級戦犯を名乗って出頭した男がいた。たまたま対応したのは、針生元陸軍中佐。出頭した男は、針生元中佐の顔を見て、数カ月前の原爆投下前の広島での出来事を思い出すのだった。 キャスト公演\役名神宮淳子熊田正子浦沢玲子大島輝彦丸山定夫園井恵子戸倉八郎針生武夫長谷川清
概要
あらすじ
キャスト・スタッフ
1997年初演森光子梅沢昌代深澤舞
2001年再演宮本信子梅沢昌代深澤舞井川比佐志辻萬長三田和代松本きょうじ小野武彦大滝秀治
2003年こまつ座土居裕子栗田桃子深澤舞久保酎吉木場勝己森奈みはる大原康裕河野洋一郎辻萬長
2006年こまつ座土居裕子栗田桃子前田涼子久保酎吉木場勝己森奈みはる大原康裕河野洋一郎辻萬長
2007年こまつ座中川安奈栗田桃子前田涼子久保酎吉木場勝己森奈みはる大原康裕河野洋一郎辻萬長
2016年こまつ座七瀬なつみ伊勢佳世
スタッフ公演\担当演出音楽美術衣裳照明音響振付歌唱指導方言指導演出助手舞台監督
1997年初演渡辺浩子宇野誠一郎堀尾幸男緒方規矩子服部基深川定次謝珠栄宮本貞子大原穣子篠原宏子三上司
2001年再演渡辺浩子、井上ひさし宇野誠一郎堀尾幸男緒方規矩子服部基深川定次謝珠栄宮本貞子大原穣子高林真一加藤高
2003年こまつ座鵜山仁宇野誠一郎石井強司前田文子服部基齋藤美佐男謝珠栄宮本貞子大原穣子伊藤和美加藤高
2006年こまつ座鵜山仁宇野誠一郎石井強司前田文子服部基齋藤美佐男謝珠栄宮本貞子大原穣子伊藤和美加藤高
2007年こまつ座鵜山仁宇野誠一郎石井強司前田文子服部基齋藤美佐男謝珠栄宮本貞子大原穣子宮越洋子加藤高
2016年こまつ座鵜山仁宇野誠一郎石井強司前田文子服部基齋藤美佐男謝珠栄満田恵子大原穣子藤代修平宮ア康成
2017年こまつ座鵜山仁宇野誠一郎石井強司前田文子服部基齋藤美佐男謝珠栄満田恵子大原穣子藤代修平宮ア康成
実話との食い違い
桜隊の広島到着時期
桜隊が広島に疎開する時に同行した珊瑚座の乃木年雄座長によれば、広島に移動したのが1945年6月22日[1]。しかし、本作では、同年5月に広島に入っている設定になっている。
宿泊所
桜隊の宿舎は、紙屋町ではなく、堀川町の高野一歩邸(明治期の広島県議会副議長)といわれている[1]。堀川町から紙屋町までは約750メートル。
出典^ a b ⇒移動演劇 さくら隊原爆殉難記(要約)乃木年雄(俳優・当時珊瑚座長) 広島原爆戦災誌 第二巻 第二編各説 第一章 1971年9月6日発刊
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更新日時:2017年9月11日(月)13:28
取得日時:2018/04/17 19:40