純情きらり
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純情きらり
ジャンルテレビドラマ
原案津島佑子火の山―山猿記
脚本浅野妙子
演出小松隆
田中健二
海辺潔
福井充広
岡本幸江
石塚嘉
大関正隆
松川博敬
熊野律時
出演者宮アあおい
寺島しのぶ
美山加恋
井川遥
西島秀俊
松本まりか
福士誠治
劇団ひとり
村田雄浩
相島一之
筒井真理子
八名信夫
木村多江
塩見三省
戸田恵子
苅谷俊介
高橋和也
平田満
室井滋
竹下景子
三浦友和
ナレーター竹下景子
音楽大島ミチル
オープニング「夢の翼」
(チェロ演奏:長谷川陽子
国・地域 日本
言語日本語
時代設定1928年昭和3年) - 1948年(昭和23年)
製作
制作統括銭谷雅義
制作NHK
製作NHK

放送
放送チャンネルNHK総合
放送国・地域 日本
放送期間2006年4月3日 - 9月30日
放送時間月曜 - 土曜 8:15 - 8:30
放送枠連続テレビ小説
放送分15分
回数156
純情きらり

番組年表
前作風のハルカ
次作芋たこなんきん
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『純情きらり』(じゅんじょうきらり)は、2006年平成18年)度前期放送のNHK連続テレビ小説第74作で、2006年4月3日から9月30日に放映された[1]津島佑子著『火の山―山猿記』を原案に、昭和初期から戦中戦後にかけてジャズピアニストを目指しさまざまな苦難に立ち向かい音楽と愛に情熱を傾けたヒロインの波乱に満ちた人生を描く。浅野妙子脚本、宮アあおい主演[2]
制作

原案は津島佑子の『火の山―山猿記』。脚本浅野妙子。主要な舞台愛知県岡崎市連続テレビ小説シリーズで初の愛知県を主な舞台とした作品である[3][4]。また、1999年平成11年)度前期の『すずらん』以来久々に太平洋戦争を取り入れた作品となる。

ヒロイン宮アあおいの選定については、1966年昭和41年)度の『おはなはん』以来行われてきたヒロインオーディションを初めて行わずに、NHKから直々にオファーされた[2]
物語

昭和初期の岡崎市で、7歳になる有森桜子は、4歳のときに母親・マサを結核で亡くしてからというもの、父親・源一郎に男手一つで育てられた。

10年後、16歳になった桜子は、周囲の反対を押し切り東光音楽学校への進学を希望する。そんな矢先、父・源一郎が事故により命を落としてしまう。姉・笛子は進学に反対するが、父が遺してくれたピアノを極めようと没頭する。

翌年、桜子は幼なじみの松井達彦とともに、東光音楽学校を受験するが不合格に終わってしまう。その後、桜子は岡崎に帰ろうとするが、東光音楽学校の教授・西園寺公麿に励まされ、来年もう一度受験することを決意する。

さまざまな紆余曲折を経て、戦地から帰還した達彦と結婚する。その後結核を患いながらも輝一を出産する。輝一に感染しないようにと決して会おうとはしない桜子に、夫・達彦の実家である老舗味噌屋「山長」や有森家の人々は輝一の姿を映画に収め、桜子の意識が朦朧とする中、病室の白壁に映して見せたのだった。

ジャズピアニストを夢見ながら、戦争に揺れる昭和の激動時代を駆け抜けるヒロイン・桜子の波乱万丈の人生を描いていく。
登場人物
有森家の人々
有森桜子(ありもり さくらこ) → 松井桜子(まつい さくらこ)
演 -
宮アあおい(少女時代:美山加恋)ヒロイン。有森家の三女。戦争に翻弄されながらも一途に音楽を愛し、持ち前の行動力と明るさ、弛まぬ努力で当初はクラシック音楽、やがてはジャズピアニストを目指すことになる。健気でポジティブ。決めた事は必ず最後までやり通す意志の強さを持っている(笛子からはワガママだと見られることがあり、初期には衝突する場面が多かった)。物語当初は夢を追いかけるあまり周りをみえていない面があったが、杉冬吾や松井達彦と接していくうちに大きく成長していく。両親亡き後の有森家、さらには松井家と「山長」の精神的支柱となってゆくことになる。女学生時代に下宿していた斉藤直道に惹かれ、これが初恋であった(斉藤の家庭の事情もあって消滅する)。幼なじみの達彦とは当初は反発し合っていたが、同じ音楽家への道を志し、ともに音楽学校合格を目指す。が、桜子のみが不合格となってしまい、再受験の道を選択し、日中は働きながら西園寺の特別授業を受け、2度目の受験で見事に合格する。が、笛子が教師の職を追われることになってしまい、一家の生活を支えるために入学を諦める。のち、達彦とは出征前に婚約を果たし、松井家で若女将修業を始め、かねに認められると通いで修業を続ける。笛子らが東京へ向かうと1人で岡崎に残る。戦時中は味噌の統制が行われるも、機転を利かせて「山長」の危機を救い、配給が滞りがちな中でも醤油作りなどにも着手する。笛子が東京へ旅立つと身の回りの世話をするために後を追って東京へと向かう。野木山からの電報で「山長」へ戻ると経営を巡ってタネらから邪魔者扱いされる。加えて達彦の安否が不明であることを磯から聞かされ、一足先に帰還したキヨシからは達彦の遺書を手渡され、一旦は達彦の戦死を覚悟するも磯の尽力で立ち直る。同様に達彦の生存を諦め始めていたかねのことを励まし、実の娘のように接するうちに心を通わせ合い、「お母さん」と呼ぶ間柄となる。かねの死後、店も離れ、絶望していたところを冬吾に励まされたことで恋心を抱くも、笛子のことを思い冬吾への気持ちを断ち切る。大空襲のニュースを耳にすると笛子らを心配して磯と東京に旅立つ。笛子らと戻ると西野の紹介で小学生の事務員として働き始め、そのまま代用教員として勤務する。昭和21年、かねの一回忌に帰省した達彦と再会。心に大きな傷を負った達彦を支えていくと決めた矢先、正規教員の復職に伴って代用教員の職を追われ、秋山の誘いにしたがって進駐軍相手の演奏を経験する。達彦と正式に結婚・無事に妊娠するも、結核に侵されてしまい、自分と子の命の選択を迫られる。それでも前向きに、出産による自身への負担を顧みずに輝一を産む。が、昭和22年の診察時には病状が悪化する可能性が示唆される。その後、隔離されてしまい、本編ではその手に我が子を抱くことはできなかった。最終回では輝一に向けて「苦難を乗り越えて精一杯生きる人生の輝かしさ・素晴らしさ」「たとえ命を失っても、マサから桜子へ、桜子から輝一へと『絆』は音楽の中に脈々と受け継がれること」「どんなに辛い時でも音楽を続けていれば何時も傍で見守っていること」を語った。得意曲目は『埴生の宿』。そして『セントルイス・ブルース』である(父のお気に入りの曲でもある)。最終回で静かに息を引き取ったと思われる(原案『火の山―山猿記』でも同様)。
有森笛子(ありもり ふえこ) → 杉笛子(すぎ ふえこ)
演 - 寺島しのぶ(少女時代:北乃きい)桜子の長姉で、有森家の長女。通称は「笛姉ちゃん」。モデルは原作者である津島佑子の母・津島美知子(旧姓・石原)。母亡き後、家計を支えるためにも安定した女学校の教師(桜子も在籍していた)の職に就いていた。冬吾とは初対面時には気が合わずにいたが、一緒にいるうちに意気投合し、紆余曲折あって無事に結婚。のちに3人の子供(加寿子、亨、由紀子)を授かる。結婚に際し、冬吾には「画家としての人生を歩んでほしい」との思いから、自分が家計を支えることを決める。しっかり者で模範的行動を良しとしている。テキパキと家事をこなし、料理上手である。妹たちのみならず、叔母の磯にもハキハキと物をいう。何事もきっちりしていないと気が済まず几帳面過ぎるかつ頑固な部分がある。当初は生真面目すぎて融通が利かず、桜子からは「角が生えている」といわれ、事あるごとに衝突する場面が多かった。大人しすぎる杏子のことや末弟の勇太郎の進路も悩みのタネであった。冬吾と結婚してからは夫の影響を受けてか、次第に角が無くなり穏和になっていった。が、冬吾の過去が知られてしまって教師の職を追われる。そのうち、だんだんと「冬吾が東京に行きたいのではないか」と考え始め、冬吾、杏子とともに東京へ向かう。戦況が厳しい中、長男(亨)を出産し、亨の目の障害の可能性が判明すると家計と亨のために冬吾には秘密にして電話交換手として働き始める。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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