納甲(なっこう)とは、易において十干を八卦に配当することをいう。 納甲の源流は卦の象形を天地自然に象ったものとした漢代象数易にある。卦象解釈に五行説をとりこみ納甲を完成させたのは京房といわれており、呉の虞翻らによって継承された。ここで八卦に十干と五行・方位などが当てられた。 五行五方八卦十干月 ここで震が一陽が生じた象形とされて月初の三日月に当てられ、以下、兌・乾・巽・艮・坤と月が変化していくさまとされた。ここで陽が充満した満月を表す乾が甲、陰が充満し晦を表す坤が乙とされ、日月は北方の壬癸で会合し、さらに中の戊己に入るとされた。 唐・李淳風 これには五行も適用され、各十二支に以下のように配当されている。
十干
木東乾甲15日(望)
坤乙29日(晦)
火南艮丙23日(下弦)
兌丁8日(上弦)
土中坎戊
離己
金西震庚3日
巽辛16日
水北乾壬
坤癸
干支
初爻二爻三爻四爻五爻上爻
乾甲子甲寅甲辰壬午壬辰壬戌
坤乙未乙巳乙卯癸丑癸亥癸酉
艮丙辰丙午丙申丙戌丙子丙寅
兌丁巳丁卯丁丑丁亥丁酉丁未
坎戊寅戊辰戊午戊申戊戌戊子
離己卯己丑己亥癸酉己未己巳
震庚子庚寅庚辰庚午庚申庚戌
巽辛丑辛亥辛酉辛未辛巳辛卯