紀行文
[Wikipedia|▼Menu]

紀行(きこう)は、旅行の行程をたどるように、体験した内容を記した。紀行文・旅行記・道中記ともいう。
目次

1 歴史

2 日本の紀行文

2.1 古代

2.2 中世

2.3 近世

2.4 近代

2.5 現代


3 海外の紀行文の例

4 紀行の種類

4.1 補足


5 外部リンク

6 関連項目

歴史

この節の加筆が望まれています。

日本の紀行文
古代

土佐日記』(紀貫之

入唐求法巡礼行記』(円仁

更級日記』(菅原孝標女

中世

海道記

東関紀行

十六夜日記』(阿仏尼

とはずがたり』(後深草院二条

『廻國雑記』(道興准后

近世

『東国紀行』(
谷宗牧

『善光寺紀行』(尭恵

『北国紀行』(尭恵

『丙辰紀行』(林羅山

『更科紀行』(松尾芭蕉

野ざらし紀行』(松尾芭蕉

奥の細道』(松尾芭蕉

『秋山紀行』(鈴木牧之

近代

『はて知らずの記
』(正岡子規

『みちの記』(森鴎外

五足の靴』(与謝野鉄幹北原白秋木下杢太郎吉井勇平野万里

『海南小記』(柳田國男

『みなかみ紀行』(若山牧水

阿房列車』シリーズ(内田百間

『欧米の旅』(野上弥生子

『日本脱出記』(大杉栄

現代

『どくろ杯』『
マレー蘭印紀行』ほか(金子光晴

『なんでもみてやろう』(小田実

『どくとるマンボウ航海記』(北杜夫

時刻表2万キロ』『最長片道切符の旅』ほか(宮脇俊三

南蛮阿房列車』(阿川弘之

街道をゆく』(司馬遼太郎

『印度放浪』『全東洋街道』ほか(藤原新也

深夜特急』(沢木耕太郎

遠い太鼓』(村上春樹

海外の紀行文の例

仏国記』(法顕

大唐西域記』(玄奘

『南海寄帰内法伝』(義浄

『旅行記(リフラ)』(イブン・ジュバイル

旅行記(リフラ)』(イブン・バットゥータ

『世界の記述(東方見聞録)』(マルコ・ポーロ

参天台五台山記』(成尋

『入蜀記』(陸游

『長春真人西遊記』(丘長春

さまよえる湖』ほかスウェン・ヘディン

『中央アジア踏査記』オーレル・スタイン

日本奥地紀行』(イザベラ・バード

『イタリア紀行』(ゲーテ

悲しき熱帯』(クロード・レヴィ=ストロース

『モーターサイクル南米旅行日記』(チェ・ゲバラ

パタゴニア』(ブルース・チャトウィン

『鉄道大バザール』(ポール・セロー

紀行の種類

紀行は内容により、緩やかではあるが、以下のように類型化ができる(紀行と旅行記は同義とされているが、ここでは区別。後述の「補足」も参照のこと)
旅行記型
紀行の本流と言えるタイプ。主に著者自身の旅程中の出来事、現地の人々との交流といった「体験」を「時系列」に記述したもの。沢木耕太郎氏の「深夜特急」、森村桂氏の「天国にいちばん近い島」などが典型例。
テーマ型
旅行記型の一種。旅行記的要素に加え、ある特定の「テーマ」を切り口に訪れた国を概観する手法をとる紀行。歴史(司馬遼太郎街道をゆく」)、食文化(辺見庸「もの食う人びと」、渡辺満里奈「満里奈の旅ぶくれ -たわわ台湾-」)、芸術(和辻哲郎「イタリア古寺巡礼」)、建築(陣内秀信「南イタリアへ!―地中海都市と文化の旅」)、宿(池波正太郎「良い匂いのする一夜」、稲葉なおと「まだ見ぬホテルへ」)をテーマにする作品が多い。古くは内田百をはじめ、宮脇俊三などの鉄道系紀行も多く存在するが、鉄道を交通手段の一つとしているものは旅行記型、鉄道に関する造詣の深い記述が多いものはテーマ型に含めても良い。
ガイド型
いわゆる、実用的なガイドブックとは異なり、その国、都市に対し深い造詣を持つ著者が特定の都市、街を紹介するタイプ。その都市、国と強く関わりを持つか、或いはその都市に在住経験のある著者によるものが多い。旅程の記述が主目的では無いものの、著者自ら観察し、体験したことを記述されることが多く、旅行記型の範疇とすることもできる。書店では「ガイドブック」のコーナーに配置されることが多い。
文学型
紀行自体、文学の一つのカテゴリとして位置づけられるが、本来的にはノンフィクションの領域である。しかし紀行の中にも文学的要素が強い書籍もある。このような紀行を「紀行文学」と表現する出版社もある。事実を表現する、その表現手法が文学的色彩が濃いという点に特徴がある。最も線引きが難しいタイプであるが、エリアス・カネッティの「マラケシュの声 - あの旅のあとの断想」などが典型例。
学術型
テーマ型の一種ではあるが、「観光的」要素が無いことでテーマ型と区別できる。主に「フィールドワーク」という学術的な「実地調査、研究」をテーマとしている。フィールドワークは様々な学問領域でとられるが、文化人類学民俗学言語学等をテーマとするものが多い。『悲しき熱帯』(クロード・レヴィ=ストロース)などが典型。
補足


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:17 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef