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千年紀:紀元前1千年紀
世紀:前11世紀 - 紀元前10世紀 - 前9世紀
ソロモン王。ヘブライ人の王国に最盛期をもたらし、その知恵は後世高く評価された。画像はジェームズ・ティソによる歴史画「エルサレム神殿を奉献するソロモン王」(マンハッタンのユダヤ人博物館(英語版)蔵)。シバの女王。シバはイエメンかエチオピアに相当すると考えられ、この地と地中海東岸が紅海貿易で結ばれていたことを示す。 画像はピエロ・デラ・フランチェスカの「ソロモン王を訪問するシバの女王」(アレッツォの聖フランチェスコ聖堂フレスコ壁画)。エジプト第21王朝の王プスセンネス1世。下エジプトのタニスを都とした第21王朝でこの王は半世紀近い治世を営んだ。またこの王の墓は古代エジプトを通じて唯一の未盗掘王墓だったことでも知られる。ルリスタン青銅器(英語版)。紀元前10世紀頃からイラン西部で発達した青銅器で、動物文様を組み合わせた複雑な意匠で知られている。画像はロサンゼルス・カウンティ美術館蔵の人面有翼獣の青銅器。
紀元前10世紀(きげんぜんじっせいき)は、西暦による紀元前1000年から紀元前901年までの100年間を指す世紀。
出来事
紀元前1000年代
紀元前1000年頃
アーリア人がガンジス川流域に移動し、バラモン教が成立する(後期ヴェーダ時代)[1]。
インド南部で巨石文化が興る[2]。 インド亜大陸の各地に鉄器が普及[2]。
インド南部のタミルナードゥ州のアディチャナルール(英語版)遺跡の埋葬壺が作られ始める( - 紀元前6世紀)。
イラン西部ザグロス山脈沿いのルリスタンで青銅器文化が展開。
同時期にイラン北部カスピ海沿いのギーラーンでも「こぶ牛型形象土器」で知られるアムラシュ文化(英語版)が展開。
ハブール川沿岸にアラム系国家ビト・バヒアニの都グザナ(テル・ハラフ)が建設される。
ギリシアのエウボイア島のレフカンディ(英語版)遺跡のヘローン(英語版)(英雄廟)が建てられる。
イタリアでエトルリア人によるヴィッラノーヴァ文化(英語版)が展開。
スペイン・バレンシア地方で「ビリェーナの遺宝(英語版)」が埋蔵される。
ドイツで「エーベルスヴァルデの遺宝(英語版)」が埋蔵される。
ドイツで「ベルリンの黄金帽(英語版)(ベルリン新博物館(ノイエス・ムゼウム)蔵)」が作られる。
イギリスのヒルフィギュア「アフィントンの白馬」が作られる。
ナイジェリアのノク文化が始まる( - 紀元前500年頃)。
メキシコ湾岸の熱帯低地(現ベラクルス州サン・ロレンソ)で大がかりな建築物や石の彫刻の技術を持った農耕民達によるオルメカ文化の繁栄が続く。
メキシコ南東部タバスコ州のアグアダ・フェニックス(Aguada Fenix)遺跡の基壇部分(南北1.4km×東西0.4km)が建設される( - 紀元前800年頃)。
中央ユーラシアのシベリアからモンゴルにかけては青銅器時代。
この時期「鹿石」の名で知られる巨石記念物が各地で造営される。エルデンツォクト遺跡や、ジャルガランティンアム遺跡などが有名。
ベトナム中部では、鉄器を用いるサフィン文化(英語版)(沙黄文化)が成立する( - 紀元後200年)。
日本の縄文時代晩期の始まり( - 紀元前300年頃)。
代表は青森県つがる市の亀ヶ岡遺跡。富山県魚津市で発見された魚津埋没林はこの時代のもの。
小寒冷期が到来し、「弥生海退」と呼ばれる海水面の低下が見られる。
統一イスラエル王国でダヴィデ王がヘブロンで即位。
彼はペリシテ人を破ってこれを配下に納め、領土を南はエジプトの境界から北はユーフラテスの川岸にまで広げる。
紀元前990年代
紀元前993年頃 - ダヴィデ王がヘブロンからエルサレム(ダヴィデの町)に遷都。
紀元前991年頃 - エジプト第21王朝の王プスセンネス1世が死去。この王墓は古代エジプトで唯一の無盗掘の王墓であった。
紀元前980年代
紀元前985年頃 - 周の昭王が南方巡狩で消息不明になる(楚との戦いで死亡した)。穆王が即位。
紀元前970年代
紀元前971年頃 - 統一イスラエル王国でソロモン王が即位。その治世でエルサレム神殿を建立。
紀元前950年代
紀元前950年頃 - 死者の書『グリーンフィールド・パピルス』(大英博物館蔵)が作られる( - 紀元前930年)。
女性神官ネシタネベトイシェルウに捧げられたもので、現存する古代エジプト最長の死者の書。メジェド神が記載されていることでも有名。
紀元前940年代
紀元前943年頃 - リビア人傭兵の子孫であるシェションク1世がエジプト第22王朝を開く。