糸貫川
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糸貫川
本巣市と北方町の境界を流れる糸貫川
水系一級水系 木曽川
種別一級河川
延長15.225[1] km
流域面積11.10 km²
水源席田用水(岐阜県本巣市)
河口・合流先長良川(岐阜県瑞穂市)
流域岐阜県

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現在の瑞穂市(着色部)周辺河川の位置関係図

糸貫川(いとぬきがわ)は、木曽川水系一級河川岐阜県本巣市本巣郡北方町瑞穂市を流れる。長良川揖斐川を経て伊勢湾に至る木曽川の3次支川[2][3]
地理

糸貫川・概略図


根尾川


真桑用水に分岐


席田用水で糸貫川に導水


樽見鉄道樽見線


岐阜県道156号


岐阜県道168号


国道303号


国道303号


国道303号(新八ッ又橋)


岐阜県道53号(北方橋)


岐阜県道23号(糸貫橋)


岐阜県道92号(糸貫大橋)


岐阜県道23号(苗代田橋)


天王川


長良川

瑞穂市を流れる糸貫川

岐阜県本巣市山口の山口頭首工で根尾川から取水した席田用水を水源とし、糸貫川東側の地域に水を供給しながら瑞穂市生津付近で長良川に合流する[4][5]。岐阜県の河川調書では糸貫川の始点は山口頭首工付近の住所が記載されているが[1]、本巣市は山口より下流の本巣市曽井中島付近を「席田用水沿いのゲンジボタル観賞ポイント」と紹介するなど[6]、席田用水と糸貫川の境目は判然としない。
歴史

本巣市山口以下に広がる扇状地上で根尾川は幾度となく河道を変えるが、平安時代ごろの糸貫川は根尾川本流の大河川であった[7]。現在の本巣郡北方町北部を東山道が通っていたため都でも広く知られる存在であり、.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}席田の伊津貫川に住む鶴の千歳を予ねてぞ遊びあへる—『催馬楽』河は飛鳥川……いつぬき川,沢田川などは催馬楽などの思はするなるべし—『枕草子

など「伊津貫川」「いつぬき川」の名前で史料にも残っている[4][7]

1530年(享禄3年)の大洪水で根尾川の現河道(藪川)が生じると、根尾川本流は藪川へと移り糸貫川の水量は減少していく[4]明治大正になると扇状地中央部で水無川の状態を呈したため、大正から昭和にかけての木曽川上流改修工事で廃川が決定される[4][8]1944年(昭和19年)に根尾川からの分派口が締め切られ、一時休工をやむなくされたものの1948年(昭和23年)に長良川との合流点も締め切られ、1950年(昭和25年)に樋門の建造も完了した[8]

廃川後の糸貫川は地域の用排水路としての需要から、川幅の狭い現在の糸貫川へと生まれ変わる[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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