精霊使い
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精霊使い
漫画:精霊使い
作者
岡崎武士
出版社角川書店
掲載誌月刊ニュータイプ
レーベルニュータイプ100%コミックス
発表期間1989年 - 1997年
巻数全4巻
その他未完のまま終了した
漫画:精霊使い -些の塵滓-
作者岡崎武士
出版社講談社
掲載誌月刊ヤングマガジン
レーベルKCデラックス
発売日2022年2月号
発表期間2022年1月20日 -
巻数既刊2巻(2024年4月18日現在)
OVA:精霊使い
原作岡崎武士
監督秋山勝仁
キャラクターデザイン松原秀典
アニメーション制作AIC
製作角川書店
ソニー・ミュージックエンタテインメント
発売日1995年4月1日
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『精霊使い』(エレメンタラー)は、岡崎武士による漫画及び、それを原作としたアニメ

原作漫画は1989年からアニメ雑誌『ニュータイプ』(角川書店)にて連載されていたが、作者の病気(肺気胸)療養のため、最終決戦前に「第一部完」という形で1997年に未完のまま終了した。この年、『精霊使い』は第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。

2022年から前作の続編『精霊使い -些の塵滓-』(エレメンタラー ちとのじんし)が、『月刊ヤングマガジン』(講談社)2月号から連載中。
概要

単行本がニュータイプ100%コミックスから全4巻で刊行後、1999年から2000年にかけて角川スニーカー文庫より小説版全3巻(著:檜村美月)が出版された。小説版は檜村美月の独自創作により未完部分が補完され、物語は一応の完結を迎えた。

その後、ニュータイプ100%コミックス版は絶版となったが、2007年に入り講談社からその復刻として再編集特別版が全3巻で刊行された。再編集にあたり岡崎武士自身による10年ぶりの「続き」が描き下ろされ、第3巻の巻末に収録された。書き下ろされた新作はわずか8ページであったが、岡崎はこれについて「ラストとして構想していたエピソードで、これ以降の物語はありません」と語っており、簡素ながら本家オリジナル版も実質の完結を迎えたこととなる。

8年間の連載にもかかわらず単行本が4冊(講談社版は3冊)しか刊行されなかったが、それは病気で断筆を決意するに至るまでにも途中3度の入退院があったことが大きな理由である。

また、非入院時においても普段から栄養不足など様々な弊害で精神と体力を著しく消耗するなどの重大な危険を抱えており、比喩ではなく「死にかけ」の状態で作品が連載されていた。
ストーリー

精霊たちの望む理想郷を建設するための精剣戦争において、

精剣戦争を活発化させる火が属

精剣戦争を抑える地が属

精剣戦争を監視する水が属

命を運ぶ風が属

の四大属性に分かれた精霊使いたちは、幾代にもわたりながら覇を争っていた。

ある日、勃発した精剣戦争に巻き込まれた甘えん坊な少年の覚羅は、目の前で片想いの相手の麻美を水が属の長の支葵にさらわれたことで、最強の精霊使いであるエーテルの精霊使いとして目覚める。覚羅は自分を助けてくれた露羽とともに地が属に身を寄せ、麻美を救って理想郷を築きあげるため、精剣戦争に身を投じる。
登場人物
覚羅(かぐら)
- 緑川光万物の構成元素たるエーテルの精霊使い。精霊使い特有の治癒能力を他者にまで及ぼすことができる。多くの人間の業に触れ全ての精霊使いの頂点に立つほどに成長する。
麻美(あさみ)
声 - 椎名へきる覚羅の幼馴染。支葵に増殖者(ディーパ)としての素質を見出され覚羅の目の前で攫われる。「強い男以外は愛する価値がない」と言って彼女持ちの男にばかりコナを掛けていた(よって当初の覚羅は範疇外だった)。
千Y(ちあき)
声 - 山崎和佳奈瑣衣の増殖者でお守り役。秋桜久、麻美とともに鞘継にとらわれてしまう。入浴中にさらわれたため、全裸で鞘継の榾芯にとらえられている。
露羽(つゆは)
声 - 佐久間レイ木の精霊使い。覚羅の姉役を自任。支葵を愛し前代の精剣戦争では水が属に属して戦い、迅雷の黒竜とともに水が属の双璧といわれた。現在は地が属に戻っている。エーテルの精霊使いを助け理想郷を築くことが役目。
支葵(しき)
声 - 井上和彦水の精霊使い。水が属の長。娘である秋桜久を鞘継の榾芯にとらわれ、その命令に従っている。本来は徳の高い人物。劇中では中野サンプラザを居城に改築していた。
秋桜久(しおひさ)
声 - 皆口裕子支葵の娘。増殖者。鞘継の巨大な榾芯に(なぜか全裸で)とらわれている。
瑣衣(さい)
声 - 松本保典火の精霊使い。火が属の長。爆炎の支配者の異名をもつ。精剣戦争を活発化させることが役目。火が属は高い戦闘能力を持つが、構成メンバーが少ないため、城を構えることがない。そのため、長である瑣衣も拠点を構えず常に移動していた。自らの増殖者、千Yと姪(姉、瑣姫の娘)の秋桜久を救うため、精霊との契約を解除し治癒能力を失い死亡。
鯉邑(こいむら)
声 - 柴田秀勝鋼の精霊使い。剣の達人であり精剣の名匠。紡城不在の現在地が属をまとめ上げている。腹中に最強の精剣であるエーテルの精剣の柄を隠している。そのため他の精霊使いに柄を奪われないよう、鋼の精霊使いのみクライフという体を鋼鉄化する防御法珠を持つ。地が属の城を築くことが役目。それとは別にエーテルの精霊使いに腹中の精剣の柄を届け、その柄に刃をつける役目も持つ。地が属は構成人員こそ多いものの各人の力は弱い。鯉邑自身も契約する精霊の数は多くはないが卓越した剣技で2度にわたる精剣戦争を戦い抜いた。
鞘継(さやつぐ)
声 - 小杉十郎太闇を生むもの。精剣戦争の始まりから存在している。前代の精剣戦争ではエーテルの精霊使いと偽っていた。前代の精剣戦争で死んだと思われていたが、真のエーテルの精霊使いである覚羅と戦うため、秋桜久、麻美、千Yの3人の増殖者を榾芯にとらえ力を蓄えている。覚羅とは別ベクトルの力だが、全ての精霊を支配できる為、他の精霊使いに化ける事もできる。
涼恣絽(すずしろ)
声 - 屋良有作風の精霊使い、風が属の長。漫画版では回想シーンにしか登場しなかった。小説版では女性として書かれており、それに伴い名前も涼風に変更された。
樹雨(きさめ)
声 - 平松晶子涼恣絽の増殖者。
瑣織(さおり)
声 - 高山みなみ熱の精霊使い。


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