粟おこし
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粟おこし

粟おこし(あわおこし、粟??)は大阪府の名物菓子。

米を原料とする菓子。(名称に(あわ)とついているが粟ではなく)を細かく(粟のように)砕いて水あめ等で作ったシロップと、生姜、ゴマなどを混ぜて固めたもの。岩おこしと比べ、原料を若干粗く砕いてあり歯ざわりは軽めである。大阪を代表する菓子として古くから親しまれている。
目次

1 歴史と由来

2 脚注

3 関連項目

4 外部リンク

歴史と由来

奈良時代を蜜などで固め豊作祈願として神に捧げられたものが起源とされる。室町時代には一部の貴族などの間で食べられていた。豊臣秀吉大坂城築城により大阪は繁栄し「身を起こし、家を起こし、国を起こす」縁起の良い食べ物として人気を得ていった。大阪は江戸時代には「天下の台所」と呼ばれ経済の中心地であったため、良質な米や飴などの材料が比較的安価に入手できた。このことから粟おこしの製造が盛んに行われ、大阪を代表する菓子として全国に広まった。もともとは粟が原料であったが、やがて米などをおこし種に用いるようになった[1]

大阪の粟おこし、岩おこしには梅鉢の御紋が入れられるのが通例だが、これは太宰府に流される菅原道真が、潮待ちのため現在の大阪市上汐辺りで休憩していた時に、同情した老婆が菓子を献上すると、菅家の梅鉢の御紋が入った自分の着物の袖を老婆に与えて、感謝したことが始まりとされる。また大坂城に司令部を置いた旧軍の第四師団で、非常食として珍重されていたことでも有名である。
脚注

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^ 「飲食事典」本山荻舟 平凡社 p20 昭和33年12月25日発行

関連項目

おこし

岩おこし

菅原道真

外部リンク

あみだ池大黒

御干菓子司 粟玄

二ツ井戸津の清

梅仙堂

日進堂製菓


更新日時:2019年9月10日(火)10:38
取得日時:2019/09/22 14:21


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