第96回アカデミー賞
開催日2024年3月10日 (2024-03-10)
会場カリフォルニア州ロサンゼルス市ハリウッド
ドルビー・シアター
司会ジミー・キンメル
プロデューサー
ラージ・カプール
ケイティー・モーラン
演出ハミッシュ・ハミルトン
Highlights
作品賞『オッペンハイマー』
最多部門受賞『オッペンハイマー』(7)
最多部門ノミネート『オッペンハイマー』(13)
テレビ放送
放送局ABC
時間3時間23分
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アカデミー賞
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第96回アカデミー賞は、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催する賞であり、2023年の映画を対象とし、2024年3月10日にカリフォルニア州ロサンゼルス市ハリウッドのドルビー・シアターで授賞式が行われた[1]。コメディ俳優のジミー・キンメルが第89回、第90回、第95回に続き4度目の授賞式司会を務める[2][3]。この回からダイバーシティとインクルージョンを向上させるためのルールが導入される[4]。
ノミネートは2024年1月23日に発表され、『オッペンハイマー』が最多の13部門、『哀れなるものたち』が11部門、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が10部門とつづいた[5][6][7][8][9]。
『オッペンハイマー』は作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞を含む最多7部門を受賞し[10][11]、その他、『哀れなるものたち』が主演女優賞を含む4部門、『関心領域』が国際長編映画賞を含む2部門を受賞した。また、日本からは『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション映画賞[12][13]、『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞をそれぞれ受賞した[14][15][16]。 日付イベント 第96回アカデミー賞のノミネートは2024年1月23日5時30分PST(13時30分UTC、22時30分JST)にサミュエル・ゴールドウィン・シアター
日程
2024年1月23日候補発表
2024年2月12日ノミニーズ・ランチョン
2024年2月22日最終投票開始
2024年2月12日アカデミー科学技術賞 授賞式
2024年2月27日最終投票終了
2024年3月10日第96回アカデミー賞授賞式
受賞とノミネート
社会現象となった「バーベンハイマー」は合計で21部門(『バービー』は8部門(うち2部門は歌曲賞のダブルノミネート)、『オッペンハイマー』は13部門。そのうち、2作ともにノミネートされたのは6部門)にノミネートし、8部門(『バービー』が歌曲賞、『オッペンハイマー』が7部門)受賞した[19]。
作品賞では、史上初めて女性監督による作品が同時に3つノミネートされた(ジュスティーヌ・トリエ監督の『落下の解剖学』、グレタ・ガーウィグ監督の『バービー』[注釈 1]、セリーヌ・ソン(英語版)監督の『パスト ライブス/再会』)。女性監督による作品が作品賞にノミネートされるのは5年連続のことである[21]。また、史上初めて外国語作品が同時に2つ作品賞にノミネートされた(フランス語の『落下の解剖学』とドイツ語の『関心領域』[注釈 2])[22]。
演技部門ではLGBTQ+のキャラクターを演じた俳優が7人(アネット・ベニング、スターリング・K・ブラウン、ブラッドリー・クーパー、コールマン・ドミンゴ、ジョディ・フォスター、ザンドラ・ヒュラー、エマ・ストーン)ノミネートされ、過去最多の数を記録した。7人のうち、ドミンゴとフォスターは自身がLGBTQ+であることを公言しており、またリリー・グラッドストーンはノンバイナリー、あるいはトゥー・スピリットの考えを持っているといわれる[23][24]。
『マエストロ: その音楽と愛と』の製作に携わったスティーヴン・スピルバーグは自身の保持している作品賞の歴代最多ノミネート数の記録を13回に更新した[25]。