第83回選抜高等学校野球大会
試合日程2011年3月23日 - 4月3日
出場校32(一般枠・神宮枠:29、21世紀枠:3)校
優勝校東海大相模(神奈川、11年ぶり2回目)
試合数31試合
選手宣誓野山慎介(創志学園)
始球式なし
開会式司会佐藤友美(高知・土佐女子高校3年)
岡田紗英(千葉・小金高校2年)
入場行進曲「ありがとう」(いきものがかり)
国歌独唱谷口まりや(宮崎・宮崎西高校2年)
閉会式司会岡田紗英(千葉・小金高校2年)
総入場者数413,000人(1試合平均13,322人)
大会本塁打15本
< 20102012 >
選抜高等学校野球大会
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第83回選抜高等学校野球大会(だい83かいせんばつこうとうがっこうやきゅうたいかい)は、2011年3月23日から4月3日までの12日間にわたって阪神甲子園球場で行われた選抜高等学校野球大会である。
春夏を通じ、初めて商業高校の出場が途絶えた大会である[1]。また、創志学園(岡山)は、創部1年目(2010年4月創部)での出場であり、創部1年目での甲子園出場は春夏を通じて史上初であった[2](ただし、大会上は創部2年目の扱いになる)。 大会直前の3月11日に、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)及び東京電力・福島第一原子力発電所での事故が発生したことを受け、本大会は「がんばろう!!日本」を特別スローガンに掲げるとともに、東日本大震災の被災者追悼などの社会的考慮から次のような特別措置が行われる[3]。また、東日本大震災によるスポーツへの影響#高校野球も参照。 毎日放送が公式サイト(外部リンク参照)とUstreamですべての試合をオンデマンド形式にて配信、試合ごとのダイジェストも配信している他、NHKも、震災関連のニュース・情報を行っているのと、電力事情などの都合上総合テレビが放送時間を大幅に縮小し、教育テレビの時間枠を拡大していること(東北地方はほぼ終日震災放送であるため総合テレビでは中継せず、教育テレビのみで16時まで放送。また関東甲信越地方も総合テレビでの中継を16時(その他の地域の総合テレビと海外向けNHKワールド・プレミアムは16時55分)で終了し、それ以後の教育テレビへの振り替えも16時55分以後も試合が継続している場合以外はしていないため)を配慮し、NHKスポーツオンライン・センバツ特別ページ(同)を使って試合のダイジェスト版を配信している[6][7]。 当初、開幕日から3月27日は大相撲春場所の開催が予定され、NHKでの放送は総合テレビは午後の部は16時までとし、それ以後は教育テレビで放送、3月28日以後は通常と同じ放送体裁(原則11時54分から13時5分〈土曜日は13時50分〉までと18時以後に試合が続いていれば教育テレビ、それ以外総合テレビ)を予定していた。しかし、大相撲八百長問題で大相撲春場所が中止となったため、開幕日から通常と同じパターンでの放送にする予定にしていた。
日程
2010年(平成22年)
9月22日 - 第1回運営委員会開催。大会日程を決定。
12月15日 - 21世紀枠地区別候補校9校が決定。
2011年(平成23年)
1月28日 - 出場校選考委員会 出場校決定。
3月15日 - (予定通り開催されることを前提にした)組み合わせ抽選会開催。
3月18日 - 臨時運営委員会を開催、予定通りの開催を決定。
3月23日 - 開幕。
4月3日 - 決勝戦。
東日本大震災の影響による特別措置
東日本大震災で被災した東北高等学校(宮城)を特例として1回戦最後の試合に配置した。
選手宣誓は日本高等学校野球連盟会長の奥島孝康が抽選で選んだ。
開会式の入場行進は一部省略。開会式に際して選手全員で黙祷を捧げた。またバックネット裏の回転広告板に表示する大会名を記したパネルに、随時「がんばろう!!日本」の特別スローガンも掲出した[注 1]。
入場行進曲の演奏は例年の警察音楽隊ではなくCDが流れた。当初大会本部が臨時運営委員会で入場行進の取りやめを決めたが、最終的に中堅付近から1校ずつ内野側へ前進する形で行われた。
開会式では東北高校の順番のさいにいっせいに拍手が起こり、一部のファンが「がんばろう!!東北」などを書いた手書きのプラカードや横断幕を掲げて激励するシーンがあった。また決勝戦終了後、出場両校が記念写真撮影の際「がんばろう!!日本」の横断幕を掲げた。
大会歌「今ありて」は開会式では大会旗掲揚と共に1番のみ合唱。閉会式ではフルコーラスで合唱された。
文部科学大臣の開会式での挨拶と開幕試合の始球式は行われず、大会2日目以降の小中学生による始球式も中止。
計画停電などによる省エネルギー対策の一環として、出来るだけナイターでの開催を避けるため第1日の第1試合の開催を当初の午前10:20開始から20分繰り上げて10:00とする。第2・3試合についても予定開始時間を20分繰り上げて、12:30と15:00の開始予定(前試合の進行による)とする。
また、試合間のインターバル(攻守交替、試合前練習)も極力短縮する[注 2]。
入場収入の一部、および球場内に設置する募金箱の収益を東北大震災被災者義援金として贈呈する。募金は毎日新聞大阪社会事業団を通じて贈られた。
震災によって観戦できなくなった前売り入場券購入者に対して無手数料で払い戻しを行う。
応援については、楽器類(太鼓、ブラスバンド、トランペット、シンバル、ポンポン他)による鳴り物入り応援は全面禁止。ただし、チアリーダーの配置や人文字、メガホン、チアスティックの応援は許可する。
応援団を送ることが困難な被災地の出場校4校(光星学院・東北・水城・大館鳳鳴)に対し、本選に出場できなかった兵庫県内の17校の高校生野球部員が「友情応援」を行う[4]。
応援団賞の選考は行わない[5]。
スコアボード上に掲げられる、国旗、大会旗、毎日新聞社社旗を半旗とする。
放送の配慮