第80回ヴェネツィア国際映画祭
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第80回ヴェネツィア国際映画祭オープニング『Comandante
クロージング『雪山の絆
会場 イタリア ヴェネツィア
創設1932年
受賞金獅子賞 -『哀れなるものたち
賞名金獅子賞
上映作品数23 (コンペティション)
17 (オリゾンティ)
期間2023年8月30日 - 9月9日
ウェブサイト ⇒labiennale.org/en/cinema
ヴェネツィア国際映画祭開催史
8179

第80回ヴェネツィア国際映画祭(だい80かいヴェネツィアこくさいえいがさい、2023 Venice International Film Festival)は、2023年8月30日から9月9日まで開催された[1] 。コンペティション部門の審査委員長はアメリカの映画監督デイミアン・チャゼルが務めた[2]金獅子賞ヨルゴス・ランティモス監督のイギリス映画『哀れなるものたち』が受賞した[3][4]
概要

今回のオープニング作品は当初、ルカ・グァダニーノ監督、ゼンデイヤ主演の『Challengers』の予定だったが、製作のMGMAmazonが2023年のSAG-AFTRAストライキ(英語版)の影響で2024年への公開延期を表明したため、エドアルド・デ・アンジェリス(英語版)監督のイタリア映画『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』が上映された[5]。クロージング作品はJ・A・バヨナNetflix映画『雪山の絆』が上映された[6]

また、SAG-AFTRAによるストライキによって所属している俳優の宣伝活動が行えないため、映画祭の芸術監督であるアルベルト・バルベラはストライキが期限内に解決しない場合は映画祭に影響を及ぼす可能性が高いことを認めており、実際に映画祭開幕までにストライキの解決はしなかったため、『マエストロ: その音楽と愛と』で監督・プロデューサー・出演を務めたブラッドリー・クーパーはレッドカーペットを欠席したほか、イーサン・コーエン監督による『Drive-Away-Dolls』などのワールドプレミア上映が予定されていたが延期されることになった[7][8]。一方でSAG-AFTRAと労使交渉を行っている業界団体映画製作者協会(英語版)(AMPTP)が関与していない作品に関しては宣伝活動を免除するという暫定合意に至ったことから『フェラーリ』のアダム・ドライバーペネロペ・クルスジャック・オコンネルパトリック・デンプシー、『DOGMAN ドッグマン』のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、『Bastarden』のマッツ・ミケルセン、『Memory』のジェシカ・チャステイン、『プリシラ』のケイリー・スピーニージェイコブ・エロルディらが参加した[9][10]

日本からはコンペティション部門に濱口竜介監督の『悪は存在しない[11][12][13]、アウト・オブ・コンペティション部門に空音央監督による坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto 。Opus』[14]、オリゾンティ部門に塚本晋也監督の『ほかげ』[15][16][17]、ヴェネツィア・クラシックス部門に小津安二郎監督の『父ありき[18][19][20]相米慎二監督の『お引越し[21][22]、ヴェネツィア・イマーシブ部門に大宮エリーとCinemaLeapが製作した「周波数」[23][24][25]、CinemaLeapとPsychic VR Labが製作した「Sen」[26][27][28]、ヴェニス・デイズ部門に杉田協士監督の『彼方のうた』[29]がそれぞれ出品され、『悪は存在しない』が審査員大賞、シネマサラ賞の特別賞、エディポ・レ賞のカ・フォスカリ・ヤング審査員賞、ファイ財団パーソン・ワーク・コンパウンド賞、国際批評家連盟賞、『ほかげ』がNETPAC賞(英語版)、『お引越し』が最優秀復元映画賞を受賞した[3][4][30][31][32]
公式選出

ラインナップは7月25日に発表された[33][34]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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