第8回参議院議員通常選挙(だい8かいさんぎいんぎいんつうじょうせんきょ)は、1968年(昭和43年)7月7日に日本で行われた国会(参議院)議員の選挙である。 1962年改選の議員の任期満了に伴って実施された選挙である。この選挙の特徴として、知名度の高いタレント候補が多数出馬して当選したことが挙げられる。石原慎太郎や青島幸男、横山ノックなど新人タレント候補5名の得票は670万票を超え、中でも石原は301万票を突破し、青島も120万票を超える得票を得た。もう一つの特徴はテレビを利用した選挙戦が本格的に行われたことである。政党によるテレビCMが多数放映され、テレビによる政党討論会が従来より増やされた他、立ち会い演説会の中継も29県の地方区で行われた。また民放の毎日放送では候補者にアンケート調査を実施し、その回答結果を有権者の判断材料として「近畿の顔」で放送した。そして開票速報においてNHKとTBS、フジテレビの3局がコンピューターを初めて用いたことも特徴として挙げられる[1]。 1970年には2年後の沖縄復帰を見込み、沖縄住民の国政参加特別措置法により沖縄県選挙区で国政参加選挙が実施されている。 [2] 党派別得票と議席[3]党派地方区全国区議席 党派別議席(改選+非改選)政党/無所属改選非改選合計 自由民主党 総裁副総裁幹事長総務会長政務調査会長国会対策委員長参議院議員会長
概説
選挙データ
内閣
第2次佐藤内閣(第62代)
公示日
投票日
1968年(昭和43年)7月7日
改選数
126議席(うち1は補充のため、任期3年)
地方区:75議席
全国区:51議席(うち1議席は補充のため、任期3年)
選挙制度
地方区
小選挙区制:改選数25議席
2人区(改選1名、単記投票):25選挙区
中選挙区制:改選数50議席
4人区(改選2名、単記投票):15選挙区
6人区(改選3名、単記投票):4選挙区
8人区(改選4名、単記投票):2選挙区
全国区
大選挙区制:改選数51議席(うち1議席は補充のため、任期3年)
有権者と候補者
秘密投票
20歳以上の男女(戦後生まれの人はこの回から)
有権者[2]:65,866,145名
男性:31,709,561名
女性:34,176,584名
立候補者[2]:305名
地方区:212名
全国区:93名
主な争点
選挙結果
投票率
地方区:68.93%(投票者数:45,417,653名)
全国区:68.94%(投票者数:45,421,063名)
議席数
合計
得票比率議席得票比率議席
自由民主党 19,405,5464820,120,08946.7%2169
日本社会党 12,617,680168,542,1991228
公明党 2,632,52846,656,771913
民主社会党 3,010,08932,578,58147
日本共産党3,577,17912,146,87934
その他の党派106,5870157,50100
無所属1,910,37132,872,27925
合計43,259,9807543,074,29851126
与党6968137
自由民主党6968137
野党他5756113
日本社会党283765
公明党131124
民社党7310
日本共産党437
無所属527
合計126124250
政党・政治団体
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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