第74回アカデミー賞(だい74かいアカデミーしょう)は、2002年3月24日に発表・授賞式が行われた。司会はウーピー・ゴールドバーグ。アメリカ同時多発テロ後の授賞式でもあり、恒例となっているスター達の入場は行われなかった。新しいコダック・シアターで開かれた授賞式であったが、視聴率は1996年以来最低となった。
受賞結果一覧
作品賞: 『ビューティフル・マインド』
監督賞: ロン・ハワード - 『ビューティフル・マインド』
主演男優賞: デンゼル・ワシントン - 『トレーニング デイ』
主演女優賞: ハリー・ベリー - 『チョコレート』
助演男優賞: ジム・ブロードベント - 『アイリス』
助演女優賞: ジェニファー・コネリー - 『ビューティフル・マインド』
脚本賞: ジュリアン・フェロウズ - 『ゴスフォード・パーク』
脚色賞: アキヴァ・ゴールズマン - 『ビューティフル・マインド』
撮影賞: アンドリュー・レスニー - 『ロード・オブ・ザ・リング』
編集賞:『ブラックホーク・ダウン』
美術賞:『ムーラン・ルージュ』
衣装デザイン賞:『ムーラン・ルージュ』
メイクアップ賞:『ロード・オブ・ザ・リング』
作曲賞: ハワード・ショア - 『ロード・オブ・ザ・リング』
歌曲賞: ランディ・ニューマン - 『モンスターズ・インク』
音響賞: 『ブラックホーク・ダウン』
音響編集賞: 『パール・ハーバー』
視覚効果賞: 『ロード・オブ・ザ・リング』
外国語映画賞: 『ノー・マンズ・ランド』
長編アニメ映画賞: 『シュレック』
長編ドキュメンタリー映画賞: 『日曜日の殺人事件』
短編ドキュメンタリー映画賞: 『Thoth』
短編アニメ映画賞: 『フォー・ザ・バーズ』
短編実写映画賞: 『The Accountant』
名誉賞: シドニー・ポワチエ、ロバート・レッドフォード
ジーン・ハーショルト友愛賞: アーサー・ヒラー
ゴードン・E・ソーヤー賞: エド・ディ・ジュリオ
2002年に開催されたアカデミー賞は、多くの点で記念すべき回となった。まず、主演男優賞(デンゼル・ワシントン)、主演女優賞(ハリー・ベリー)共にアフリカ系アメリカ人が選ばれたことは初めてのことであった。また、同じくアフリカ系アメリカ人の俳優シドニー・ポワチエに名誉賞が授与された。また、作曲家のランディ・ニューマンが、実に16回めのノミネートにしてようやくオスカーを受賞し、話題になった。 授賞式は、全体で4時間23分にも及び、最も長い授賞式となった。司会のウーピー・ゴールドバーグは4度目。シルク・ドゥ・ソレイユがパフォーマンスを行った。 2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロを受けて、それまで一度も授賞式に出席したことの無いウディ・アレンが登場、彼の愛するニューヨークのため、これまでニューヨークで撮影された映画の名シーンをまとめたものを製作し紹介した。 また、ドキュメンタリー監督のエロール・モリス ケヴィン・スペイシーが昨年亡くなった映画人を偲ぶIn Memorianのコーナーに登場。俳優のジャック・レモン、ナイジェル・ホーソーン、ベアトリス・ストレイト、アイリーン・ヘッカート、ハロルド・ラッセル、アン・サザーン、キャロル・オコナー、アンソニー・クイン、歌手・俳優のアーリヤ、ジョージ・ハリスン、脚本家のジェイソン・ミラー、監督のハーバート・ロス、テッド・デミ、バッド・ベティカー、作曲家のジェイ・リビングストン、撮影監督のサッシャ・ヴィエルニ、プロデューサーのウィリアム・ハンナ等の功績を称えた。 太字は受賞である。また、以下での人名表記は
式典
In Memorian
候補と受賞の一覧
作品の日本語公式情報およびAMPAS公式サイトの日本版とWOWOWによる授賞式放送での表記に準ずる。
見当たらない場合はデータベースサイトなどを参考。
それでもない場合は英語表記のままとする。
作品賞
イン・ザ・ベッドルーム