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第2世代移動通信システム(だい2せだいいどうつうしんシステム、英語: 2nd Generation Mobile Communication System, 「2G」)とは、1993年に、第1世代移動通信システム (1G) の次に登場したデジタル方式の移動通信システムのこと。一般的に英語の"2nd Generation"から、「2G」(ツージー)などとも略される。デジタル方式の採用により、本システムを採用した携帯電話(PHS含む)は、電子メールやウェブ対応など高機能化した(cf. 携帯機器)。
主な方式
FDD - TDMA
PDC - 日本電信電話公社が開発した自動車電話の方式。日本の自動車電話・携帯電話・列車電話で採用。
GSM - 世界212ヵ国で採用。日本・韓国・北朝鮮では採用されていない。GMSにGPRSを採用したものは第2.5世代 (2.5G) 、EDGEは第2.75世代 (2.75G) に分類される。
D-AMPS - 北米を中心に採用。
FDD-CDMA
cdmaOne - 第2.5世代 (2.5G) に分類される。
開発の経緯から、PHSを含める場合もある。 第2世代移動通信システムの基地局以外の設備については、航空機電話・新内航船舶電話とも共用していた[1][2]。 NTTドコモグループ (当時) と日本移動通信・DDIセルラーグループへ割り当てられた、第1世代移動通信システム向け周波数帯(800MHz帯)を第2世代向けに転用し、その後の追加割当や、第2世代当時に新規参入したデジタルホン・ツーカー・デジタルツーカーの各グループ向けへ新規に割当およびドコモグループの逼迫対策バンドならびにシティフォン・シティオ向けに追加で1.5GHz帯がそれぞれ割当られている。このうち、KDDI/沖縄セルラー電話 (OCT) については、第3世代移動通信システム・CDMA2000(Band Class3、のちにEV-DOを含むCDMA2000 1xに移行)向けに転用し、同サービスが終了した2012年7月22日まで利用していた。 なお、前述のKDDI/OCTがCDMA2000・CDMA2000 1x・EV-DO向けに利用している帯域を含めた800MHz帯は2012年7月24日までに、1.5GHz帯は2010年3月31日までに全免許が失効となった。前者については、一部帯域を収束させた上で、既に一部帯域が再編後を見通した運用(ただし、完全運用は、再編前の割当が完全失効された後となる)がなされているが、後者は一旦すべて失効させた上で、2010年4月1日付で再度割当がなされている。再編後の割当については、第3世代移動通信システムを参照。 携帯無線通信用周波数表番号上り(MHz)下り(MHz)帯域幅(MHz)エリア用途キャリア停波日(免許期限切れ日)
日本の状況
日本の周波数割り当て
1893 - 898838 - 8432×5 = 10首都圏(テレターミナル→)FDD:PDC日本シティメディア→NTTドコモ(現在は使用を終了)
925 - 940870 - 8852×15 = 30日本全国(NTT大容量方式→)FDD:PDCNTTドコモグループ(925 - 930・870 - 875は現在は使用を終了)
2012年3月31日停波(同年7月24日失効)
940 - 948810 - 8182×8 = 16日本全国FDD:PDCNTTドコモグループ2012年3月31日停波(同年7月24日失効)
956 - 957826 - 8272×1 = 2日本全国FDD:PDCNTTドコモグループ(現在は使用を終了)
2887 - 889832 - 8342×2 = 4日本全国(マリネットホン→)FDD:PDC→cdmaOne(→CDMA2000→CDMA2000 1x/EV-DO)IDO・DDIセルラーグループ(現・au)(現在は使用を終了)
898 - 901843 - 8462×3 = 6日本全国(JTACS→)FDD:PDC→cdmaOne(→CDMA2000→CDMA2000 1x/EV-DO)IDO・DDIセルラーグループ(現・au)2012年7月22日停波(同年7月24日失効)
915 - 925860 - 8702×10 = 20日本全国(HICAP/JTACS→)FDD:PDC→cdmaOne(→CDMA2000→CDMA2000 1x/EV-DO)IDO・DDIセルラーグループ(現・au)2012年7月22日停波(同年7月24日失効)
31429 - 14391477 - 14872×10 = 20東名阪FDD:PDCツーカーグループ2008年3月31日停波・失効
1429 - 14391477 - 14872×10 = 20東名阪外FDD:PDCデジタルツーカーグループ2010年3月31日停波・失効
1439 - 14431487 - 14912×4 = 8東名阪FDD:(シティフォン・シティオ向け)PDCNTTドコモ・ドコモ東海・ドコモ関西2008年6月30日停波(同年9月30日失効)
1443 - 14531491 - 15012×10 = 20東名阪FDD:PDCデジタルホングループ2010年3月31日停波・失効
1465 - 1466.51513 - 1514.52×1.5 = 3東名阪FDD:PDCデジタルホングループ2010年3月31日停波・失効
1465 - 1466.51513 - 1514.52×1.5 = 3東名阪外FDD:PDCデジタルツーカーグループ2010年3月31日停波・失効
1466.5 - 14681514.5 - 15162×1.5 = 3東名阪FDD:PDC(逼迫対策バンド)NTTドコモ・ドコモ東海・ドコモ関西2008年6月30日停波(同年9月30日失効)
脚注[脚注の使い方]^ 「Techno Box 航空機電話方式
^ 「Techno Box 船舶電話方式」『NTT DoCoMoテクニカル・ジャーナル Vol.1 No.3』 NTTドコモ、1994年1月
関連項目
移動体通信 : 方式間の比較
携帯機器
第1世代携帯電話 (1G)
NTT大容量方式
TACS / JTACS
AMPS
NMT
第2世代携帯電話 (2G)
PDC
GSM
HSCSD
D-AMPS
iDEN
IS-95A
PHS
第2.5世代携帯電話 (2.5G)