第17代総選挙_(大韓民国)
[Wikipedia|▼Menu]

第17代総選挙

2000年 ←
2004年4月15日 (2004-04-15)
→ 2008年


国会299議席
投票率60.6%
 第1党第2党第3党
 
党首鄭東泳朴槿恵権永吉
政党ウリ党ハンナラ党民主労働党
党首就任2012年1月2012年1月
党首選挙区比例代表(中途辞退)大邱広域市達城郡 慶尚南道昌原市
選挙前議席49議席137議席0議席
獲得議席152議席121議席10議席
議席増減+103議席-16議席+10議席
得票数8,145,8247,613,6602,774,061
得票率38.3%35.8%13.0%


■ ウリ党 ■ ハンナラ党 ■ 自民連 ■ 民主党 ■ 民労党
■ 国民21 ■ 無所属
2004 第17代総選挙党派別議席数

第17代総選
国会議事堂庁舎(ソウル特別市汝矣島)
各種表記
ハングル:?17? ??
漢字:第十七代總選
発音:ジェ シプチル デ チョンソン
日本語読み:だい じゅうなな だい そうせんきょ
テンプレートを表示

第17代総選挙(だいじゅうななだいそうせんきょ)は、大韓民国国会議員を選出するため、2004年4月に行なわれた韓国における総選挙で、1948年5月の初代総選挙から数えて17回目となる。選挙の結果、盧武鉉大統領の実質的与党である“開かれたウリ党”が勝利した。なお韓国では選挙回数を「第○回」ではなく「第○代」と数える。また、名称も「総選挙」(???)ではなく、「総選」(??)と表記するのが一般的である。
概要

国会議員の任期満了による選挙である。総選挙前月の3月12日に、野党ハンナラ党新千年民主党(以下、民主党)などが中心となって、盧武鉉大統領への弾劾訴追案を国会に提出し、賛成198・反対2の圧倒的賛成多数で可決成立したことで、盧武鉉大統領の職務権限が停止されると言う韓国憲政史上初めての事態となった。国民は、野党の弾劾案は党利党略だと却って反発し、韓国各地で弾劾反対集会が催され、民主党と袂をわかった親盧派が結成した実質的与党[1] である開かれたウリ党(以下、ウリ党)の支持率が急上昇する中で、弾劾の是非が選挙の大きな争点として、浮上した。

盧武鉉大統領弾劾訴追の詳細については盧武鉉韓国大統領弾劾訴追を参照されたい。
基礎データ

大統領権限代行:
高建(コ・ゴン)?選挙前の3月12日に国会で弾劾案が可決されたことに伴い盧武鉉大統領の職務権限が停止されたため、国務総理である高建が権限代行を務めた。

改選議席数:299議席(前回の273議席から前々回の議席数に戻された)

選挙制度:小選挙区比例代表並立制(地域区243議席・比例代表56議席)
前回まで有権者は地域区の候補者にのみ投票し、比例代表ではその候補者が所属している政党に投票したとみなされる一人一票制であったが、2001年7月19日憲法裁判所が一人一票制について憲法違反であるとの判決を下したため、今回の選挙から小選挙区と比例代表のそれぞれに有権者が一票を投じる一人二票制に改められた。
有権者は地域区(小選挙区)では選挙区候補者に、比例代表では名簿を提出している政党にそれぞれ投票する(記号式

地域区では得票数が一番多い候補者が当選。

比例代表(拘束名簿式)では、政党投票の得票率に応じて議席を配分する。ただし、議席を得ることができる政党は、有効投票総数の3%以上を獲得、若しくは地域区で5議席以上獲得した政党(議席割当政党、以下割当政党とする)に限られる。

配分方法は、各割当政党の得票数を、全割当政党数の合計得票で割って算出する。先に整数部分のみを割当政党に配分し、残余議席は小数点以下の剰余が大きい政党順に比例代表の議員定数が全部埋まるまで配分していく。

地域区と比例区の双方に立候補できる重複立候補は認められない


立候補者数(地域区):1,175名

主要政党の立候補者数党派候補者数
開かれたウリ党243
ハンナラ党218
新千年民主党182
自由民主連合123
民主労働党123
民主国民党7
国民統合213
無所属224
出典:中央選挙管理委員会歴代選挙情報システム。ここでは選挙直前の国会において議席を有していた政党、地方議会に議席を有していた民主労働党、無所属候補のみ取り上げ、諸派については除外した。
選挙結果

投票日:
2004年4月15日

投票率:60.6%=投票者数21,581,550/全有権者数35,596,497[2]?前回の総選挙より若干増

党派別得票と議席党派地域区比例代表合計
得票数%議席得票数%議席議席%
与党
??開かれたウリ党
?????8,957,66542.01298,145,82438.32315250.8
野党
??ハンナラ党
????8,083,60937.91007,613,66035.82112140.5
民主労働党
?????920,2294.322,774,06113.08103.3
新千年民主党
??????1,698,3688.051,510,1787.1493.0
自由民主連合
??????569,0832.74600,4622.8041.3
国民統合21
????2163,9890.31119,7460.6010.3
諸派・
無所属無所属
???972,9544.52―――20.7
その他の政党
?? ??64,8730.30522,0532.5000.0
合計21,330,77024321,285,98456299100.0
出典: ⇒自治体国際化協会 クレアレポート第260号 ⇒『韓国の国会と第17代総選挙結果分析について』 と韓国中央選挙管理委員会「歴代選挙情報システム」。
ウリ党躍進、ハンナラ党後退、民主惨敗

選挙前は49議席で第3党だったウリ党がソウルとその周辺の首都圏を中心に躍進、3倍以上の152議席を獲得し、第1党に躍進した。また国会の過半数の議席を占めたことで、1987年の民主化以降では、選挙を通じて初めて「与大野小」の状態が出現した。

弾劾訴追への逆風で当初、100議席すら下回るのでは、との予測もあったハンナラ党は、個人的人気が高い朴槿恵が代表に就任[3][4] したことで、地盤の慶尚道を中心に巻き返して121議席を獲得、第1党の座をウリ党に明け渡したものの選挙前の137議席から16議席減に留めることが出来た。

これに対して弾劾訴追を一緒に進めた民主党は、本来の地盤の全羅道でもウリ党に負け、選挙前の61議席から50議席以上も減らした9議席と惨敗した。また自民連も、地盤の忠清道をウリ党に奪われ、小選挙区で4議席、比例代表では2.8%に留まり議席を確保できず、比例名簿一位の金鍾泌が落選し敗北した。

国会に議席が無かった民主労働党は、今回の総選挙から比例代表にも票を投じることができる二票制が導入[5] されたこともあり、比例代表で10%以上の得票率を得て8議席を獲得、地域区でも慶尚南道の昌原市と蔚山広域市で一議席ずつを獲得、10議席となり、民主党を上回る第3党になった。

地域別議席数合計党派
ウリハン民労民主自民国民無所
合計24312910025412
首都圏ソウル特別市48321600000
仁川広域市129300000
京畿道49351400000
江原道 82600000
忠清道大田広域市66000000
忠清北道88000000
忠清南道105100400
湖南(全羅道)光州広域市77000000
全羅北道1111000000
全羅南道137005001
嶺南(慶尚道)釜山広域市1811700000
大邱広域市1201200000
蔚山広域市61310010
慶尚北道1501400001
慶尚南道1721410000
済州道33000000

当該地域で第一党になった党派の議席数を太字で強調した。得票率については主要政党のみ取り上げた。

開かれたウリ党=ウリ、ハンナラ党=ハン

新千年民主党=民主、自由民主連合=自民

民主労働党=民労、国民統合21=国民

無所属=無所

主要政党比例代表地域別得票率地域ウリハン民労民主自民
全国平均41.137.513.07.12.8
首都圏ソウル特別市37.736.712.68.42.8
仁川広域市39.534.615.35.40.8
京畿道40.235.413.56.12.0
江原道 38.140.612.83.51.3


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:68 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef