第二京阪道路
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大阪圏都市圏自動車専用道路
(有料)

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国道1号バイパス
地図

路線延長35.7 km
開通年2003年平成15年) - 2010年平成22年)
起点京都市伏見区鴨川東インターチェンジ
主な
経由都市京田辺市
交野市
終点門真市門真JCT
接続する
主な道路
記法)E88 京滋バイパス
E1A 新名神高速道路
E26 近畿自動車道
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

第二京阪道路(だいにけいはんどうろ、英語: DAINI-KEIHAN ROAD[1])は、京都府京都市伏見区から大阪府門真市に至る一般国道1号バイパスである。4 - 6車線の専用部(自動車専用道路)と側道に当たる2 - 4車線の一般部(一般道路)からなる。

飽和状態にある京阪国道枚方バイパス寝屋川バイパス)および近畿自動車道吹田JCT/IC - 門真IC の渋滞緩和(加えてこれに付随する名神高速道路天王山トンネル付近と京都南IC付近の渋滞緩和)を目的として整備された。専用部と一般部を合わせた総事業費は1兆550億円で、公共事業部分が7,270億円(が4,850億円、大阪府が1,800億円、京都府が620億円を負担)、有料道路事業部分が3,280億円(専用部の通行料金収入で償還)である[2]

沿道環境への対策として、道路の両脇に副道・植栽帯・自転車歩行者道からなる環境施設帯を設置しており、国土交通省は緑立つ道の愛称を付けている。

大阪府側はJR片町線(学研都市線)とほぼ並走したルートを走る。

ここでは、一般有料道路としての営業中路線では第二京阪道路に含まれる洛南連絡道路(地域高規格道路)についても合わせて記述する。
専用部

延長約28.3キロメートル (km) の自動車専用道路であり、地域高規格道路の計画路線に指定されている。一般有料道路としての営業中路線では旧・阪神高速8号京都線区間接続部から門真JCTまでの区間が第二京阪道路であるが、地域高規格道路の路線では巨椋池ICから門真JCTまでの区間(延長約27.4 km)が第二京阪道路であり旧・阪神高速8号京都線区間接続部から巨椋池ICまでの区間(延長約0.9 km)は洛南連絡道路(らくなんれんらくどうろ)である。

高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E89」が割り振られている[3]

2010年3月20日に全線開通を迎えた際、テレビ・ラジオCMやリーフレットなど宣伝広告に用いられたキャッチコピーは、「この道が、関西の流れを変える」。
計画諸元

起点 : 巨椋池IC

終点 : 門真JCT

道路構造令 : 第1種第3級-第2種2級

設計速度 : 60 - 80 km/h

車線数 : 4 - 6車線

概要

NEXCO西日本が一般有料道路として管理する。公共事業・有料道路事業の合併施行方式で建設され、建設工事の途中で国土交通省から西日本高速道路(NEXCO西日本)に移管された[注釈 1]

阪神高速8号京都線接続部は一般部の起点よりも約1.4 km南の宇治川左岸(南岸)付近にあるため、専用部の延長距離は一般部のそれよりも短くなっている。

巨椋池TB以北は4車線(第2種第2級・設計速度60 km/h)、巨椋池TB - 久御山JCTまでは4車線(第1種第3級・設計速度80 km/h)、久御山JCT以南は6車線(第1種第3級・設計速度80 km/h)である。

2003年3月30日に最初の区間として巨椋池IC - 枚方東IC間が部分開通した。巨椋池IC以北の区間は、阪神高速8号京都線と同時に2008年1月19日に開通した。枚方東IC以南の区間については、当初2007年度中の開通を目標としていたが、用地買収の遅れや道路が通る周辺住民の反対運動で、約2年遅れの2010年3月20日に開通した。

全線開通によって、瀬田東JCT - 門真JCT間の距離が、従来の名神・近畿道経由(約59 km)に比べ、京滋バイパス・第二京阪経由(約47 km)のほうが約12 km短くなった。大阪南部・和歌山方面と滋賀・名古屋方面との往来が便利になるほか、吹田JCT付近の慢性的な渋滞も緩和した。2008年2月の新名神高速道路部分開通により、草津JCT - 豊田JCT間の距離が名神・東名経由より約34 km短縮されたことも合わせると、門真JCT - 豊田JCT間の距離が2008年2月以前と比べて約46 kmも短縮されたことになる[注釈 2]。なお、2024年度に見込まれる新名神大津 - 城陽間の延伸で、さらに5kmほど短縮される見通しである。

バス会社でも大きな動きが見られ、JR学研都市線沿線から大阪なんばや京都駅とを直接結ぶバス路線(京阪バスダイレクトエクスプレス直Q京都号)を新設したり、南海バスを筆頭にこのルートに移行し、所要時間の短縮を行っている。関西国際空港からのアクセスの向上によって、京都方面へのインバウンド需要にも応えている[4]。京阪間の28%の交通量をこの道路で賄っており、国道1号線や名神高速道路の負担軽減にもつながっている[4]。沿線7市1町の法人税収は全線開業前の2009年と開業後の17年を比べると37%増の98.4億円となっている[4]

その他、2012年4月まで着工が凍結されていた新名神高速道路大津JCT - 城陽JCT間(約25 km)と八幡京田辺JCT - 高槻JCT間(約10 km)の着工必要性の判断要素として、第二京阪道路の全線開通が重要視された。

2019年4月1日に、阪神高速8号京都線の鴨川東IC以南の区間が第二京阪道路に編入された。

テレビや新聞などでは第2京阪とアラビア数字で表記される場合があるが、正式には第二京阪と漢数字を用いる。
通過する自治体交野北IC方面を望む緩やかなカーブを描く第二京阪
(上り線 交野南IC付近)

京都府

京都市伏見区 - 南区 - 伏見区 - 久世郡久御山町 - 八幡市 - 京田辺市 - 八幡市※1 - 京田辺市 - 八幡市※2 -


大阪府

枚方市 - 交野市 - 枚方市※3 - 交野市 - 寝屋川市 - 四條畷市※4 - 寝屋川市 - 門真市

※1 : 京田辺市と八幡市との境界付近を通過するため、約600 m八幡市を通過し、通過後は再び京田辺市となる。※2 : 京田辺市と枚方市との境界付近にある、八幡市の飛び地を約200 m通過する。※3 : 枚方市と交野市との境界付近を通過するため、約600 m枚方市を通過し、通過後は再び交野市となる。※4 : 四條畷市と寝屋川市との境界付近を通過するため、四條畷市北西部を約300 m通過し、通過後は再び寝屋川市となる。
インターチェンジなど京都市付近の第二京阪道路と主な道路・ジャンクション(点線は調査中または整備中)

IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通のIC/JCT名は仮称。

国道1号一般部)とは巨椋池IC以南のすべてのICで接続しているため路線名からは除外している。

旧・阪神高速8号京都線からの編入区間の出入口番号は阪神高速時代のものを引き継いでおり、本路線編入後の出入口番号は元来からの第二京阪道路のそれを含めて変更されていない。また、編入区間については旧・阪神高速8号京都線時代は他の阪神高速に倣って「出入口」と称していたが、第二京阪道路編入時に元来からの第二京阪道路のIC同様に「インターチェンジ」が正式な呼称となった。

かつてキロポストは巨椋池ICを起点に設置されており、洛南連絡道路区間のキロポストは阪神高速8号京都線(現:油小路線)接続部を起点に「洛0.5」のように設置されていたが、全線開通を期に阪神高速8号京都線接続部を起点に設置し直された。

鴨川東 - 伏見間は高さ制限あり。

IC
番号施設名接続路線名起点
から
(km)油小路線
接続部
から
(km)BS備考所在地
稲荷山トンネル 山科方面
8-02鴨川東IC稲荷山トンネル0.0第二京阪道路と一般道との連絡は無し京都府京都市伏見区
-鴨川西TB0.6本線料金所
下り線のみ南区
8-03鴨川西IC竹田街道0.6大阪方面出入口
-上鳥羽JCT京都高速道路堀川線(計画)
京都高速道路久世橋線(計画)計画中
8-04上鳥羽IC油小路通2.2大阪方面出入口
-京都南JCTE1 名神高速道路建設予定
2028年供用開始予定[5]伏見区
8-06城南宮北IC油小路通2.7山科方面出入口
8-07城南宮南IC4.0大阪方面出入口
8-08伏見IC油小路通
外環状線5.4山科方面出入口
-(油小路線接続部)7.40.0料金計算上の分界点
-巨椋池TB7.90.5本線料金所
1巨椋池IC8.30.9大阪方面出入口
2久御山JCTE88 京滋バイパス9.42.0久世郡
久御山町
3久御山南IC府道15号宇治淀線12.24.8大阪方面出入口
4八幡東IC12.95.5京都方面出入口八幡市
10八幡京田辺JCTE1A 新名神高速道路16.18.7
-京田辺TB16.49.0本線料金所京田辺市
5京田辺松井IC16.49.0大阪方面出入口
-京田辺PA/BS17.29.8○
6枚方東IC国道307号
府道17号枚方高槻線18.811.4京都方面出入口大阪府枚方市
7枚方学研IC20.413.0大阪方面出入口
8交野北IC府道7号枚方大和郡山線22.014.6京都方面出入口交野市
9交野南IC国道168号
府道20号枚方富田林泉佐野線25.918.5大阪方面出入口枚方市
10寝屋川北IC26.819.4京都方面出入口寝屋川市
11寝屋川南IC31.524.1大阪方面出入口
12第二京阪門真IC府道2号大阪中央環状線


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