笠間日動美術館(かさまにちどうびじゅつかん)は、茨城県笠間市にある美術館である。1972年(昭和47年)11月に東京・銀座にある日動画廊創業者、長谷川仁・林子夫妻により、創業45年と金婚式を記念し、長谷川家ゆかりの地である笠間に創設された[1]。日本を代表する画商の系列美術館であり、更に2000年には山岡孫吉(ヤンマー創業者)が収集した洋画コレクションも加わり、西洋の近代、日本の近・現代の巨匠が描いた絵画を中心に3千点を超す所蔵品がある[1]。
その中でも、国内外の著名画家が愛用したパレット画
コレクションは、長谷川が親交を深めた画家たちから譲り受けた340余点という世界に例のない美術史的にも貴重なコレクションとなっている。1985年に開館した。旧称は日本館。1階展示室にて、収集したパレット画を展示している[2]。
以前は高橋由一、岸田劉生、佐伯祐三など日本の洋画を切り開いた巨匠や、現在活躍中の日本の洋画家たちの作品などと共にパレット画コレクションも展示していた[1]。
フランス館 フランス館
1997年、創設者の記念館であった旧館を新しく建てかえ「フランス館」と改めた[1][3]。1階には、創設者である長谷川仁・林子記念室にはさまざまな画家が描いた夫妻の肖像画をはじめ、夫妻に縁のある品や愛蔵品、また夫妻の業績を残す資料を中心に展示している。また、スーラやルドンの小品を展示するデッサン室、および、ミュージアムショップがある。
フランス館の名の通り、日本の近代絵画に大きな影響を与えたヨーロッパ印象派からエコール・ド・パリへと続くフランスゆかりの著名画家の作品を幅広く常設展示している。印象派の始祖モネ、ドガ、ルノワール、後期印象派のゴッホ、セザンヌ、親密主義のボナール、現代絵画を指向したマチス、ピカソ、エコール・ド・パリの画家シャガールなど近代ヨーロッパ美術の巨匠が描いた作品が数多く展示されている。
企画展示館 企画展示館
企画展示館では年に4 - 5回ほど企画展を開催している。 フランス館および日本・アメリカ館と、企画展示館の間にある庭園。日本の具象彫刻界を代表する作家の作品19体が展示されているほか、竹林などの日本庭園もある。 以下の作品の他多数[4]。 春風萬里荘(しゅんぷうばんりそう・地図
野外彫刻庭園
主な所蔵品
エドガー・ドガ 『舞台の袖の踊り子』
クロード・モネ 『ヴェトゥイユ、水びたしの草原』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『サン=レミの道』
オーギュスト・ルノワール 『泉のそばの少女』
レオナール・フジタ 『家族』
アンディ・ウォーホル 『C婦人像』
高橋由一 『鯛図』
五姓田義松 『人形の着物』
藤島武二 『日の出』
岸田劉生 『村娘之図』
東郷青児 『婦人像』
交通
JR水戸線笠間駅 徒歩25分、市内循環バス「日動美術館入口」下車 徒歩3分
JR常磐線・水戸線友部駅から無料送迎バスあり
北関東自動車道友部ICから車で約15分
春風萬里荘
周辺施設
笠間稲荷神社
笠間芸術の森公園
茨城県陶芸美術館
笠間工芸の丘
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に関連するカテゴリがあります。座標: 北緯36度22分59.5秒 東経140度15分28秒 / 北緯36.383194度 東経140.25778度 / 36.383194; 140.25778 (笠間日動美術館)
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