笑う犬シリーズ
ジャンルバラエティ番組/お笑い番組
企画吉田正樹
構成内村宏幸、宮藤官九郎 ほか
演出小松純也
出演者ウッチャンナンチャン
(内村光良・南原清隆)
ネプチューン
(名倉潤・原田泰造・堀内健)
中島知子(オセロ)
遠山景織子
ビビる大木
ベッキー
製作
チーフ・プロデューサー吉田正樹
プロデューサー小松純也
編集IMAGICA 太田友康 他
制作フジテレビ
放送
音声形式ステレオ放送
(復活特番以降)
放送国・地域 日本
笑う犬の生活
-YARANEVA!!-
オープニングThe Shocking Blue「Venus」
The Drifters「Save the Last Dance for Me」
エンディング宇多田ヒカル「Automatic」
タンポポ「たんぽぽ」
テイ・トウワ「Let Me Know」
放送期間1998年10月14日 - 1999年9月29日
放送時間水曜 23:00 - 23:20
放送枠バラパラ#水曜日
放送分20分
笑う犬の冒険
-SILLY GO LUCKY!-
オープニングTHE SUPER MARKET「プラウド・メアリー」
ショッキング・ブルー「Venus KH-R リミックス」
エンディングTHE SUPER MARKET「タイガー・ラグ」
THE SUPER MARKET「BITTERSWEET SAMBA」
EE JUMP「LOVE IS ENERGY!」
EE JUMP「HELLO! 新しい私」
はっぱ隊「YATTA!」
放送期間1999年11月21日 - 2001年9月16日
放送時間日曜 19:58 - 20:54
放送分56分
笑う犬の発見
Go with flow!
オープニングYoussou N'Dour「Ob-La-Di, Ob-La-Da」
エンディングSILVA「Mr.Winter」
お兄やん(堀内健)「ホリケン☆サイズ (Instrumental)」
放送期間2001年10月14日 - 2002年9月15日
放送時間同上
笑う犬の情熱
Gonna go crazy!Funky Dogs
オープニング久保田利伸「FUNKY DOGS」
Nena「ロックバルーンは99」
エンディング久保田利伸「FUNKY DOGS」
放送期間2002年10月13日 - 2003年9月28日
放送時間同上
笑う犬の太陽
The SUNNY SIDE of Life
放送期間2003年10月14日 - 12月9日
放送時間火曜 20:00 - 20:54
放送分54分
2004年夜明け前!さよなら去年まで祭り
オープニングThe Shocking Blue「Venus」
エンディング宇多田ヒカル「Automatic」
放送期間2003年12月31日
放送時間水曜 26:40 - 29:50
放送分190分
笑う犬2008秋
オープニングThe Shocking Blue「Venus」
エンディング宇多田ヒカル「Automatic」
放送期間2008年9月30日
放送時間火曜 22:30 - 23:24
放送分54分
笑う犬2010寿
オープニング同上
エンディング同上
放送期間2010年1月6日
放送時間水曜 22:00 - 23:14
放送分74分
笑う犬2010 ?新たなる旅?
オープニング同上
エンディング同上
放送期間2010年10月5日
放送時間火曜 22:00 - 23:24
放送分84分
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『笑う犬』(わらういぬ)は、フジテレビ系列にて1998年から2003年までレギュラー番組、2008年、2010年に特別番組として放送されていたお笑い・コント番組シリーズの総称。なお、ここではそれら全ての番組を取り扱う。略称「笑犬」(わらいぬ)。
番組内容及び沿革
笑う犬の生活-YARANEVA!!-
1998年10月14日 - 1999年9月29日
水曜23:00 - 23:20(JST)
1998年10月、内村光良(ウッチャンナンチャン)の「純粋なコント番組を作りたい」の一言で始まった番組が『笑う犬の生活-YARANEVA!!-』。「純粋なコント番組」というコンセプトのためか、ロゴも「笑う」が大きく表示され下に小さく「犬の生活」さらに小さくその下に「-YARANEVA!!-」が付いていた。
2000年12月31日の大晦日特番『FNS年末スペシャル フジテレビにしか出来ない20世紀の黄金バラエティ大全集!』での内村と志村けんの対談で、内村は「5、6年前自分と志村は一度飲み屋(スターバー)で偶然会い、その時志村に言われた「あなたはコントで出てきたんだから、コントを続けなさい」という言葉を胸に『笑う犬』を立ち上げた」と番組制作のきっかけを明かしている。しかし志村は「自分はその時、既に泥酔状態だったので自分の言った事を覚えていない」と返したため、内村は倒れ込んでしまった。ただ、志村は「(泥酔状態だから)嘘は言ってない」とフォローしている。
タイトルの「笑う犬の生活」は座長内村の敬愛するチャーリー・チャップリンの『犬の生活』(1918年公開。アメリカ映画)から。
サブタイトルの「YARANEVA!!」は以前ウッチャンナンチャンが同じフジテレビでやっていた番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』から。不慮の事故で終わってしまったこの番組への想いがあり、内村の相方・南原清隆(ウッチャンナンチャン)に許可を貰って付けられていた。
当初考えられていたタイトルは「JAPAN大爆笑」だった。当番組がスタートする際、当時のテレビ雑誌に仮題タイトルとして載せられていた。
『笑う犬の生活』のメンバーは内村、当時まだ若手だったネプチューンの3人、中島知子(当時オセロ)と女優の遠山景織子[注 1]。
内村の相方である南原清隆は参加しなかったが、その理由は同時期に放送がスタートした『ウンナンのホントコ!』(TBS)に専念していた為であり、内村によると「(念願だった)コントに専念しろ!ホントコは俺がやるから」と言われ気遣ってくれたという[1]。
番組のマスコットキャラクター・青い犬の息子は現在フジテレビのマスコットキャラクターのラフくんである。
当初のエンディング曲は、宇多田ヒカルのデビュー曲『Automatic』。コントで中島がプロモーションビデオのパロディを演じたこともある。なお、オープニング曲であるショッキング・ブルーの『ヴィーナス』はシリーズを超えて使用されていた。
エンディングで内村が、この番組の次に放送される『ニュースJAPAN』のキャスター(当時)安藤優子に扮してミニコントをし話題に。この「安藤さん」が終わった後すぐに『ニュースJAPAN』の生予告に接続されるため、いわゆる「一方的なコラボレーション」であったが、安藤も報道フロアのモニターからそれを見ていて必死に笑いを堪えており、それがきっかけで2人は親しくなった(1999年2月17日放送の回で、「安藤が怒っている」と聞いた内村が「安藤さんのモノマネを止めようかな…」と発言した際、安藤がゲストとして突如出演。「私、あんな変な顔してますか?」と言いつつも、好意的に受け止め、「ニュースJAPANの予告で私が笑ってしまうまでは続けて構わない」と、安藤からお墨付きをもらえた)。そこから交流が始まり、『森田一義アワー 笑っていいとも!』の「テレフォンショッキング」に出演した際には互いに花を贈り合っていた)。
たまに原田扮する木村太郎も登場した。
1998年10月28日の回では「安藤さん」で安藤(内村)が「あの…似てなくてすみません」と言った直後に本家の安藤が、生予告で「今のは偽者、本物はこの後のニュースJAPANで」とアドリブで返した事がある。
1999年2月10日の回では安藤が風邪で休演のため、「安藤さん自粛中」のテロップで押し通した。また、自粛した回は上記のテロップと白黒の安藤(内村)の静止画像に続いて川端健嗣アナウンサー(当時)が「ウッチャン、安藤さん怒ってますよー」と言うやり取りがあった(その後川端は「そのせいでは無く、今日安藤さんは風邪でお休みです」と続けた)。
稀に『ニュースJAPAN』に大物政治家がゲストとして出演した際、「安藤さん」の後の微妙な空気の中でゲストの政治家が映し出される場面も見られるなどハプニング性のあるコーナーであった(その中でも、1999年3月10日に石原慎太郎がゲスト出演した日は「今日はそういう場合じゃありません。今夜のゲストはこの方です」と少々引きつった表情で生予告していた)。
『生活』後期になると「安藤さん」に代わって他のコントのキャラクターが登場するようになるが、「安藤さん」ほどのインパクトや笑いは得られなかった。
このスタイルは放送時間が移動し『笑う犬の発見』にリニューアルした際、エンディング時に後番組の『発掘!あるある大事典』のパロディを行った点に引き継がれているが同番組の予告は事前収録のため各回のハプニング性では本家に及ばなかった。
23:00からの深夜番組でありながら高視聴率をたたき出し、二度特番が放送された。特番ではスタジオに青い犬が登場し、最終的に中に入っている人物も現れた。堀内健が着ぐるみの中身を知らずに青い犬にドロップキックや抱きついたりしたため、内村が必死でフォローしていた。
1999年元旦には『笑う犬の正月』と題した90分スペシャルが放送。この時に青い犬の中に入っていた人物は内村の相方である南原清隆。本人曰く「自分はメンバーに内緒で番組のマスコットキャラクター・青い犬の着ぐるみに入って初回から参加していた」とコメントしたが、冗談なのか真実なのかは不明。
1999年6月にはゴールデンタイムでのスペシャルが放送された。この時に入っていた人物はエンディング担当だった宇多田ヒカル。当時は人気が社会現象化しメディア露出が稀だったため話題となった。
また、真島昌利(当時THE HIGH-LOWS)が『生活』の熱狂的なファンであり、「関東土下座組」(後述)のエキストラ役でコントに参加した事もあった。
笑う犬の冒険-SILLY GO LUCKY!-
1999年11月21日 - 2001年9月16日
日曜19:58 - 20:54(JST)
1999年10月に日曜20:00のゴールデンタイムへ進出、番組タイトルが「生活」から「冒険」に変わる[2]。しかし、バレーボールワールドカップの為、スタートが11月にずれ込む。
なお移動にあたり、それまで日曜20:00枠の番組(「ダウンタウンのごっつええ感じ」→「日曜ビッグウェーブ」→「ハッピーバースデー!」)の予告タイムだった19:58枠も吸収し、19:58からのフライングスタートとなった。以後2018年の秋改編まで、フジテレビの日曜20:00枠の番組はフライングスタートとなっていた。
番組が以前『ダウンタウンのごっつええ感じ』が放送されていた枠に移ると決まった時、座長・内村は「やっぱ、ごっつの後をやるなら松ちゃん(ダウンタウン 松本人志)に一言聞きたい。聞いて、そういうのがOKだったら僕はやれるけど、そうじゃないとやっぱ出来ない」と最後まで反対していた。しかし松本は「いや…それは全然…かまへんのんちゃうん?」と許可したため、晴れて日曜20:00に『笑う犬の冒険』が始まった。
初回放送は2時間スペシャルとして放送され、新メンバーとして南原、ビビるが加わった。また、オープニングコーナーには谷啓(事実上、番組の司会)、バックバンドとしてTHE SUPER MARKET、ダンサーとしてEE JUMPが出演。
上記の理由で「生活」に不参加だった南原だが「ホントコ」が軌道に乗ったことで合流することになった。また1時間と尺が伸びたことにより、人見知りである内村が苦手としていたスタッフや出演者への気遣いやコミュニケーション等の「テレビでは見えない負担」を軽くする役目もあったという[1]。
2001年からはオープニングコーナーとスタジオセットを廃止し、それに伴いTHE SUPER MARKETとEE JUMPが降板。4月には遠山の出産による卒業とともにメンバーを増員。兄弟番組の『笑う子犬の生活』から土田晃之・与座嘉秋・杉崎政宏、女性メンバーとしてベッキー・松尾れい子・大谷みつほが参加。コントには参加しなかったが、MA-E-young(桜井真琴・広沢まや)も加わった。MA-E-youngは谷啓と共にコント間のインターミッションの映像、キャラクターライブの司会を担当した。
2000年3月に番組出演者・スタッフの不祥事により5月までこの当時、日曜20:00枠の筆頭スポンサーだったP&Gを含め(ほかに日清食品・小林製薬・キリンビバレッジ・フジパン・ブルボン・NISSANほか)表向きスポンサーなし、番組内のCMのみは従来通りだった。