「竹島」とは異なります。
竹島(韓国名)
各種表記
ハングル:??
漢字:竹島
発音:チュット
日本語読み:ちくとう
ローマ字転写:Jukdo
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竹嶼(ちくしょ、韓国名:竹島、チュクト、??)は、鬱陵島の東約2.2kmに位置する、南北に約700mの細長い大韓民国の島。慶尚北道鬱陵郡に属する。
かつては竹嶼島(チュクソド、???)と呼ばれていた(日本名はこの旧称に由来する)。韓国名が日本との間で領土問題のある「竹島」(韓国名:独島)と同名であるため混同されやすいが、別の島である。
地理概要鬱陵島の衛星写真(上が北) 鬱陵島の北東に小さく見える島が竹嶼(韓国名:竹島)
竹嶼は鬱陵島の付属島の中で最も大きな島である[1]。面積は207,818平方メートルでそのうち耕地は52,549平方メートル、最高点の標高は海抜116メートルである[1]。ヨーロッパの古い海図や地図では、竹嶼には "Boussole Rock" や "Ou-san" の呼称が記入されている。
島の周囲は断崖絶壁で砂浜などはなく、島の中央は比較的平らで台地状の地形を呈している。台地部分には女竹(笹)が群生するほか、芋などの畑が広がる[1]。個人が所有する有人島(1家族が居住)であり、1993年以降、観光地として活用されている[1]。鬱陵島の道洞から観光船で往来することが可能で、所要時間は片道約20分である。ただし、波が高いときは出航を見合わせることがある。島に船が接岸した後、乗客は螺旋状の階段を上がり、島の上部に入る。観光には入場料が必要で、事前に権利者と交渉し料金を支払うとキャンプもできる[1]。ピクニック場、ヘリポート、釣り場などの整備も計画中である[1]。芋をすったジュースは竹嶼名物となっている。島の中央部西側には展望台があり、ここからは南は杏南や芋洞や北芋岩が見え、北は観音島、島項、臥達里や、近くの断崖から流下する小規模な川が複数見える。展望台のそばの北端の階段を登ると、小高い丘があり、山林となっている[1]。
竹嶼には水道がないため、雨水を溜めて生活用水としており、飲料水は、鬱陵島本島から持参しなければならない[1]。電力は小型の風力発電所によってまかなわれている[1]。島内に学校はないが、2007年11月から衛星インターネットが可能となった[1]。
鬱陵島の空撮写真。鬱陵島の右上(北東)に小さく見える島が竹嶼。
鬱陵島の日の出展望台から見た竹嶼。
竹嶼(航空写真)
歴史「于山島」も参照
18世紀後半以降の朝鮮の古地図にある「于山島」については、それを竹嶼とみなす見解と、それとは別に、日本との間で領有権をめぐって対立のある竹島(韓国名:独島)とみなす見解がある。後者は、大韓民国政府側の主張であるが、日本政府は前者の見解を支持している[2]。1699年(韓国中央図書館所蔵)及び1702年(三陟市立博物館所蔵)の2回にわたって、鬱陵島を監督していた鬱陵島捜討官によって製作された『鬱陵島図形』には、その位置関係から竹嶼に比定される「大于島」と、観音島に比定される「小于島」が描かれている[3][4][注釈 1]。