竹内 春久(たけうち はるひさ、1952年2月22日[1] - )は、日本の外交官、大使。外務省国際情報統括官、駐シンガポール特命全権大使、東京大学公共政策大学院客員教授等を歴任した。 アメリカ合衆国ワシントンD.C.出身。麻布中学校・高等学校を経て[2]、1975年一橋大学経済学部を卒業し、外務省入省[3]。 2000年に大臣官房総務課長に就任、室長による外務省機密費流用事件の調査を行うが、2001年に過労で倒れ、入院療養のため外務省大臣官房付に異動となった。同じく調査にあたっていた阿部知之
人物
局長級の国際情報統括官を務めたのち、2008年駐イスラエル特命全権大使に就任。2013年から駐シンガポール特命全権大使。2016年に退職したのち、東京大学公共政策大学院客員教授[5]、霞関会理事[6]、大和ハウス工業顧問などに就任。
略歴ベニー・ガンツと会話する竹内(2011年4月)
1952年 アメリカ合衆国出身
1970年3月 麻布高等学校卒業
1975年
3月 一橋大学経済学部卒業
4月 外務省入省。その後欧州共同体日本政府代表部、在アメリカ合衆国大使館、在イギリス大使館在勤や、外務省条約局条約課長等を務めた。
1991年4月 外務大臣官房総務課企画官
1993年3月 在連合王国大使館参事官
1998年
1月 外務大臣官房報道課長
2月 内閣官房内閣外政審議室内閣審議官
2000年4月 外務大臣官房総務課長
2001年
2月 外務省大臣官房付
5月 外務省研修所副所長
2002年2月 ロンドン総領事 兼 在連合王国大使館公使
2004年8月 内閣官房内閣情報調査室内閣衛星情報センター分析部長
2006年4月 外務省国際情報統括官
2008年9月 イスラエル国駐箚特命全権大使
2011年10月 特命全権大使(沖縄担当)
2013年8月 シンガポール共和国駐箚特命全権大使
2016年4月 東京大学公共政策大学院客員教授[7]
2018年4月 東京大学公共政策大学院非常勤講師[8]
論文等
「総領事館ほっとライン (6) ロンドン ロンドンの墓地で先人の足跡をしのぶ」(世界週報84 (43)(通号4122)、2003年11月18日)
「知られざる近代外交史の群像(4・最終回)戦禍を生きのびた本」(外交フォーラム15 (12)(通号173)、2002年12月)
「知られざる近代外交史の群像 (3) 消えたデニソン肖像画」(外交フォーラム15 (11)(通号172)、2002年11月)
「知られざる近代外交史の群像 (2) デニソン像と明治の面影」(外交フォーラム15 (10)(通号171)、2002年10月)
「探訪 知られざる近代外交史の群像(1)陸奥宗光像の一〇〇年」(外交フォーラム15 (9)(通号170)、2002年9月)
「文化交流も「経済」が決め手--最近の日英関係が教えること」(中央公論110 (11)、1995年8月)
「経済の時代」の日本の盲点」(中央公論109 (4)、1994年4月)
「アメリカ「人権外交」の源泉--あるいは、アイオワのおじいさんの話」(中央公論108 (5)、1993年4月)
「立法管轄権の域外適用--基準・認証制度の改善をめぐって」(国際法外交雑誌86 (4)、1987年10月)
同期
河相周夫(12年外務事務次官・10年内閣官房副長官補)
別所浩郎(12年駐韓大使・10年外務審議官)
奥田紀宏(13年駐カナダ大使・10年駐エジプト大使・08年国連次席大使)
谷崎泰明(13年外務省研修所長・10年駐ベトナム大使)
三輪昭(14年関西担当大使・10年駐ブラジル大使・08年駐ポルトガル大使)