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競輪選手(けいりんせんしゅ)とは、公営競技の競輪において賞金を獲得するプロフェッショナルスポーツ選手であり、経済産業省管轄の国家資格所持者である[1]。 選手数は、日本のプロスポーツとしては最大規模となる2,400人近くにのぼる。 競輪場が50?60か所ほどあったピーク時には男女合わせて6千人以上もの選手がいた[注 1]こともあったが、相次ぐ競輪場の閉鎖や開催日の減少、団塊世代の選手の大量引退、日本競輪選手養成所の選手募集抑制などによって大きく減らし、2022年時点では10年前となる2012年時点と比較して600人以上も減少している。ただ、現在では毎年男女合わせて90名前後の新人選手がデビューしている(逆に毎年男女合わせて代謝制度の対象選手も含めて70?80名程度が引退している)こともあり、2016年以降は以下の通り2,300人台で推移し、選手数は増加に転じて微増を続けている。 男女とも競輪選手になるには、国家試験である競輪選手資格検定(以下、資格検定)に合格する必要がある。資格検定に合格するには、日本競輪選手養成所[注 2](以下、養成所)に入所し、同所で研修・訓練を受けなければならない[注 3]。選手養成所の入所試験の合格倍率は、男子は概ね5?6倍[9]・女子は概ね2?3倍程度[10]であり、競艇選手を養成するボートレーサー養成所の20倍[11][注 4]、オートレース選手を養成するオートレース選手養成所の約40倍[13]と比較すると、公営競技の中では最も競争率が低い。 資格検定は年2回実施され、毎年度12月が第1回[14]、翌年3月が第2回の試験となり、選手候補生はそのいずれかを受験することになっている。但し、12月の第1回試験については、原則として養成所から早期卒業候補者として特別に認められた場合のみ[注 5]受験が可能となっており、通常は3月の第2回試験を受験する。なお、12月の第1回試験の受験者がいなかった場合はその第1回は実施されず、翌年3月の第2回試験が当該年度の第1回試験として行われる[16]。また、2020年度以降はコロナ禍の影響で一時外出や一時帰省を実施しておらず通常より履修カリキュラムの進行が早くなったことで、第2回試験は前倒しで2月上旬から中旬のいずれかで4日間かけて実施している[16]。 資格検定に合格し養成所を卒業したあと、全国いずれかの選手会に所属することで選手登録され、JKAより競輪選手であることを証明する選手登録証[注 6]を交付されることで、晴れて競輪選手となれる。 登録名は本名が原則だが、結婚などにより改姓しても登録名を変更せず旧姓(通称)のままで選手活動を続けることもできる。特に女子選手の場合は結婚によりほぼ改姓しているが、中には変更せず現状のまま(旧姓使用)としている選手も見られる。ただ、女子選手でも現姓に合わせて登録名を変更した選手も見られているほか、男子選手でも婿養子となりながらも選手名を変更せず旧姓で通している選手もいる。なお、競輪が始まった初期の頃の選手の中は、登録時の審査が甘かったこともありきょうだいの名前で選手登録し、それが通ったため引退までそれで通した選手もいた[注 7]。 現在では、男女ともに養成所を卒業したあと、5月に萬福寺(以下も参照)にて3泊4日の新人宿泊研修を受け、4月末から6月にかけて新人選手のみで行われる『競輪ルーキーシリーズ』が実質のデビュー戦となる(2020年より)[18]。そしてその成績を基に競走得点が算出され、それをもって下半期期初となる7月以降に本格デビューすることになっている。 なお、養成所での競走成績が優秀で養成所が定める「早期卒業基準」に該当し、かつ候補生自身早期卒業の意思がある場合は、特例で通常より半年早く1月にデビューすることも可能となっている[19]。 養成所の受験方法・在所時の生活などについては、日本競輪選手養成所の項目を参照のこと。 また、JKAでは男女問わず競輪選手を志望する人に対して、各種相談に応じている[20]ほか、性別、自転車競技経験の有無は問わず競輪選手に興味を持っている、ないしトラック自転車のスキルアップを目的とした人に対し、競技用自転車に乗って競輪場のバンク走行などが体験できる「トラックサイクリングキャンプ」[21]というイベントを年に数回実施している(対象は中学生以上?30歳までの男女。但し開催は男女別で行われる)。実際に現役の競輪選手の中にも、このキャンプの参加経験者もいる[22]。 まず、競輪を開催する施行者(各競輪場)より委託を受けたJKA(旧・日本自転車振興会)の各地区本部がJKAあっせん[注 8]課に対しあっせん依頼を行い、あっせん課はスケジュールや脚質など公正に勘案した上で選手に対しあっせん通知メールを送信する。基本的に、毎月27日前後に2か月先の斡旋のメールが選手宛てに送信され、それを受信した選手はメールの内容(あっせん先の競輪場・開催期日など)を確認し、参加・不参加に関わらず意思表示をしたメールを返信することで、改めて開催施行者から参加通知メールが送信される[23][24][25]。これで施行者と選手との間で契約成立となる[注 9]。このように、選手側からすればあっせんは受け身の立場となるが、次の出走予定との間が長く空いてしまう場合や、中々あっせんのない競輪場で出走したい場合などで、選手の側から選手会を通してあっせんの要望を出すことも可能である(但し、施行者側がそれを受け入れるかは別の話であり、選手の側からの希望は滅多に通らない)。 ちなみに先頭誘導員のあっせんについても同様に、メールの送受信により契約となるが、競走参加依頼のものとは異なり不定期である[25]。 選手はあっせんされた競輪場へ前検日(開催前日)の13時(先頭誘導員の場合はレース当日朝9時)までに赴き[26]、選手登録証と通信機器を窓口に提出したあと、その日のうちに身体・車体など所定の検査を受けて「異常なし」と判断されれば、翌日以降の競走に参加できる。仮に身体や車体に「異常あり」と判断されればその場で契約解除となり競走には参加できず、規程により「前日検査不合格」により欠場という扱いとなる[注 10]。なお、配送を委託した部品や自転車が前検日に競輪場に届かず検査が受けられない場合なども契約解除となるが、選手の責任を問えないと判断された場合は通常の欠場扱いとなる[28]。
選手数の変遷
2008年2月時点 - 3,531人
2009年5月時点 - 3,497人
2010年10月時点 - 3,312人
2011年10月時点 - 3,284人
2012年10月時点 - 2,977人(うち女子33人)
2013年5月時点 - 2,799人(うち女子51人)
2014年5月時点 - 2,629人(うち女子69人)
2015年5月3日時点 - 2,545人(うち女子84人)
2016年12月31日時点 - 2,357人(うち女子98人)
2017年12月31日時点 - 2,339人(うち女子109人)[3]
2018年12月31日時点 - 2,330人(うち女子123人)[4]
2019年12月31日時点 - 2,325人(うち女子135人)[5]
2020年10月1日時点 - 2,363人(うち女子152人)[6]
2022年9月1日時点 - 2,376人(うち、S級677名<S班9名・1班212名・2班456名>、A級1,524名<1班506名・2班521名・3班497名>、L級(女子)175名)[7]
競輪選手になるには
競輪選手の生活
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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