端末(たんまつ、英: terminal[1] ターミナル)とは、 「端末」あるいは「ターミナル」(英: terminal)という用語・表現は、通信用語とコンピュータ用語がある。 通信用語は、通信の中継機器、集約機器、分配機器などとの対比で用いられている用語・用法で[1]、コンピュータ用語は他のコンピュータ(大型コンピュータ、ホストコンピュータ、あるいはサーバなど)に接続し、もっぱら情報の入力や表示などをする機器のことである。 通信用語の「ターミナル」という用語は、時代とともに変化してきた。 電信時代のターミナル(端末)は、電信回線の終端に接続された機器であり、手動のキー操作によって電信信号を送信するために使用されていた。電鍵や電信機とも呼ばれた。 アナログ電話回線の端末は、電話機やファクシミリなどである[2]。 1962年にアメリカのAT&Tから、商業的に利用可能になった最初のモデム、Bell 103 modemがリリースされた。このモデムも通信用語でいう「端末」ということになった。 1990年代でも、アナログ回線にパーソナルコンピュータを接続したり、あるいはパームコンピュータやフィーチャーフォンなど小型のコンピュータの機能を備えた端末を接続してデータのやりとりをしていた。 初期の端末は、本来は電信に使われた機器である ASR-33(右写真)のような電気機械式のテレタイプ端末 (TTY) であった。 IBMは汎用コンピュータのSystem/360を1964年に発表、この入出力用装置としては、当初はパンチカード装置やTTYが用意されていた。 1970年にDECがen:DECwriter
(通信用語)回線やネットワークの末端に接続され、他の機器と通信を行う機器[1]。通信を中継・集約・分配する機器と対比して用いられている用語・概念[1]。
(コンピュータ用語)利用者が直接操作する装置[1]。コンピュータ類に接続し、もっぱら情報の入力や表示などに使う装置のこと[1]。
概説
通信用語としての端末
電信時代
電信時代の端末。電鍵。
アナログ電話回線などの端末
電話時代の端末。電話機。
通信用語の端末の例。公衆電話。
通信用語の端末の例。ファクシミリ装置。
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コンピュータ用語としての端末
コンピュータの端末の歴史テレタイプ端末は端末装置としても利用可能
DECwriterIBM 3767
一方、1962年にはIBMがビデオ表示方式(CRT、ブラウン管表示方式)の端末のIBM 2260も発表していた。当時、アナログ方式の走査線が走るブラウン管の画面上に、デジタル方式のコンピュータの出力文字を表示させるということだけでも、技術的にはかなりハードルの高い挑戦であった。このころのビデオ表示端末は、多数のトランジスタやダイオードなどの電子部品を搭載した基板で作った論理回路を使っている(当時、ICは一般的でなかった)。IBM 3270の後継機のIBM 3277
このころの端末はモノクロ方式である。
1971年にはIBMがIBM 2260の後継機にあたるIBM 3270を発表。VT100
DECの端末
DECは 1975年にVT52 を、1978年にはVT100を発表した。