竜王戦
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竜王戦
棋戦の分類タイトル戦
旧イベント名九段戦・十段戦(前身)
開催概要
開催時期予選:前年12月 - 5月
本戦:6月 - 9月
タイトル戦:10月 - 12月
初回開催1988年度(第1期)
持ち時間七番勝負:8時間(2日制/ストップウォッチ方式)
本戦:5時間(ストップウォッチ方式)
ランキング戦:5時間 (※チェスクロック使用)
出場者決定戦:5時間 (※チェスクロック使用)
昇級者決定戦:5時間 (※チェスクロック使用)
残留決定戦:3時間 (チェスクロック使用)
(※は36期からチェスクロック使用)
番勝負七番勝負
優勝賞金4,400万円[1]
主催読売新聞社日本将棋連盟
協賛野村ホールディングス(特別協賛)
東急UACJヘーベルハウスあんしん財団JRAニトリ
公式サイト竜王戦:日本将棋連盟
記録
現竜王藤井聡太(第36期)
永世資格者渡辺明(永世竜王資格)
羽生善治(永世竜王資格)
最多優勝渡辺明(11期)
最長連覇渡辺明(9連覇)
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竜王戦(りゅうおうせん)は、読売新聞社および日本将棋連盟主催[注 1]将棋棋戦で、タイトル戦の一つ。第1期は1987年だが、前身の十段戦・更にその前身の九段戦(第1期は1950年)から数えると、タイトル戦の中で名人戦(第1期は1935 - 1937年)に次いで2番目に長い歴史を有している。七番勝負の勝者は竜王のタイトル称号を得る。竜王は名人とともに、別格のタイトルとされる。
概要
沿革

読売新聞社が主催していた「十段戦」が発展的に解消され、1988年に発足した。

全棋士にアマも参加 超大型の「竜王戦」

将棋界最高の公式戦創設(社告)

読売新聞社は昭和37年以来、将棋十段戦を紙面に掲載、将棋ファンから好評を博して参りましたが、このたび十段戦を第26期(今期)限りで発展的に解消し、日本将棋連盟と共同主催によって、新たに将棋界最高の公式戦「竜王戦」を発足させることになりました。「竜王戦」はこれまでの棋戦をあらゆる面で大幅にこえる超大型棋戦で、竜王獲得者は棋士として“最高の栄誉”をもって処遇されるほか、将棋界空前の賞金2600万円が贈られます。

出典:「読売新聞」1987年10月1日朝刊[2]

1987年10月1日付の読売新聞1面に「将棋界最高の公式戦創設」として記事を掲載、同10月8日に読売新聞社と日本将棋連盟との間で契約調印式が行われた[3]

名人戦を超える格を有する棋戦の創設について、歴代名人の了承を取る必要があった。中原誠(当時名人に在位、十六世名人資格保持者)が連盟に一任したのに対して、大山康晴(十五世名人、当時連盟会長)と升田幸三(実力制第四代名人)は反対した。折衝の末、賞金額1位を公表してもよいが(棋戦の序列は上)、タイトルホルダーとしての序列は名人と同格ということで話がまとまった。「十段戦 (将棋)#沿革」および「棋戦 (将棋)#竜王と名人」を参照
棋戦名

「竜王戦」という棋戦名は、竜は古来中国で皇帝の権威の象徴として神格化されていた最強者のシンボルであること、将棋の駒の「竜王」(「飛車」の成り駒)は将棋で最強の駒であることの2点を理由として命名された。

田丸昇[4]によると、新棋戦名候補として、他に「棋神戦」「最高峰戦」「巨人戦」「巨星戦」「棋宝戦」「達人戦」「将棋所」などがあったという。しかし、「棋神戦」は宗教絡みの問題が心配、「巨人」は同じく読売新聞傘下のプロ野球球団・読売ジャイアンツの通称(同じく「巨人」)と紛らわしいなどそれぞれに問題があった。当時読売新聞社で竜王戦の創設に携わった観戦記者の山田史生[5]によると、「竜王戦」という候補に対しても、読売ジャイアンツのライバルであったプロ野球中日ドラゴンズを連想するからよくないという意見があったという。また、竜王は最も強い駒ではあるが、最も価値の高い駒は取られたら負けとなる王将であるから、王将戦の上に竜王戦を設けるのは「ヘボ将棋 王より飛車を 可愛がり」という著名な格言(川柳)の教えに反するとの指摘もある。最終的には候補を一つずつ消していき、最後まで残った「竜王戦」が棋戦名に決まった。

山田史生によれば、「竜王戦」と「龍王戦」のどちらを正式な棋戦名とするかでも議論となった。一般的な将棋の駒には「龍王」と記されているが、読売新聞社では常用漢字外の「龍」を原則使用しないとしていたためである。元々、竜と龍は異体字であるが、竜は龍の略字であり新字であると同時に古字でもあるという関係にある。そこで、略字扱いされていた竜こそが正統な字であるという根拠によって「竜王戦」を正式な棋戦名とした。これ以降、日本将棋連盟は駒の正式な名前は「竜王」であり、実在の駒に「龍王」と記されているのは書体の都合であるという立場をとっている。
開催方式

竜王就位式で渡される竜王杯は秩父宮雍仁親王寄贈で、九段戦、十段戦から引き継ぎ使用されている。

1組から6組に分かれたトーナメント(竜王ランキング戦[注 2])、本戦トーナメント、および竜王戦七番勝負からなる。毎年11月ごろから竜王ランキング戦が始まり、翌年夏に本戦トーナメントが行われて8?9月ごろに挑戦者が決まり、竜王戦七番勝負は10月から12月ごろにかけて行われる。

html5将棋盤[6]を使用したシリーズは叡王戦に続いて2例目だが、公式はadobeのサービス終了までflash将棋盤が使用されていた。
賞金および対局料

竜王戦となってからタイトル戦の中で最も高い賞金を誇るようになり、第1期竜王戦の優勝賞金は2600万円[7]、第2期は3000万円[8]であった。第36期の優勝賞金は4400万円[1][9]、準優勝賞金は1650万円[9]である。また、本戦以降の対局料も公表されており、竜王の七番勝負対局料は632万円[9]、挑戦者決定戦進出者の三番勝負対局料は460万円[9]である。なお、賞金や対局料は何度も変更されている(下表参照)[注 3][10][11]

竜王戦七番勝負・決勝トーナメントの優勝賞金と対局料(判明分)賞金対局料出典
期優勝
賞金準優勝
賞金七番勝負挑決
三番勝負準決勝3回戦2回戦1回戦
竜王挑戦者準々決勝 勝者1組1-4位2組1-2位2回戦勝者3組1-2位4組1位1回戦勝者5組1位6組1位
第1期2600万円(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)[7]
第2期3000万円0750万円875万円375万円260万円0080万円70万円60万円60万円35万円30万円(不明)25万円20万円[8]
第7期3200万円0800万円0950万円425万円300万円100万円080万円070万円070万円045万円040万円035万円035万円030万円[12]
第9期3200万円0800万円1350万円675万円330万円(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)
15-183200万円0800万円1450万円700万円330万円120万円090万円080万円080万円050万円045万円040万円040万円035万円[13]
期優勝
賞金準優勝
賞金七番勝負挑決
三番勝負準決勝準々決勝3回戦2回戦1回戦出典
竜王
在位者挑戦者1組優勝準々決勝
勝者1組2-4位3回戦勝者2組優勝1組5位2組2位3組優勝2回戦勝者4組優勝1回戦
勝者5組優勝6組優勝
19-213200万円0800万円1450万円700万円330万円(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)(不明)
< 賞金 +700万円 / 七番勝負対局料 -700万円 / 賞金+対局料の合計は変更なし // 次期 第22期 より>
22-233900万円1500万円750万円-000350万円150万円130万円090万円080万円080万円060万円045万円040万円040万円035万円[14]
24-294200万円1550万円600万円-000440万円190万円160万円115万円100万円100万円075万円055万円050万円050万円045万円[15]
30-324320万円1620万円620万円-000450万円195万円165万円120万円103万円103万円77万円57万円52万円52万円46万円[16]
33期以降4400万円1650万円632万円-000460万円200万円167万円121万円104万円104万円78万円58万円53万円53万円47万円[17]

第31期(2018年)からは野村ホールディングスが特別協賛として加わった[18]。また、その前年の第30期は七番勝負第1局に東急グループの協賛がつき[19]、同グループが保有しているセルリアンタワー内の能楽堂での部分公開対局が行われるようになったほか、就位式の同施設内の会場提供も行っている。同グループは第31期で七番勝負の協賛に、第32期からは竜王戦全体の協賛に加わった(第36期まで)。また、第31期には明治が「明治ヨーグルトR-1」名義で協賛[20]、第33期からは株式会社UACJ旭化成ホームズ(第36期まで)が協賛[21]、第34期からはあんしん財団JRA(第36期まで)が協賛[22]、第36期にはニトリが協賛に加わった[23]
「前竜王」の称号

前期竜王戦の勝者の棋士が今期竜王戦に敗れると前竜王となり、他にタイトルを持っていない場合に、次期竜王戦終了まではタイトルに準ずる称号として「前竜王」と名乗ることが出来た。棋士の序列としては「前名人」と同様の位置づけであった。

第1期竜王の島朗、第2期竜王の羽生善治、第6期竜王の佐藤康光の3人が竜王失冠後に前竜王を称したが、第10期竜王の谷川浩司[注 4]以降、藤井猛(第13期竜王)、森内俊之(第26期竜王)[注 5]糸谷哲郎(第27期竜王)、羽生善治(第30期竜王)、広瀬章人(第31期竜王)らがいずれも前竜王の称号を辞退し、「前名人」ともども20年以上名乗った者がいない実情を踏まえ、2020年2月に日本将棋連盟は「前竜王」の称号を「前名人」ともども廃止すると発表した[24]
竜王と名人

竜王と名人は、他のタイトルとは別格の扱いを受ける。「棋戦 (将棋)#竜王と名人」を参照
「永世竜王」の称号

永世称号である永世竜王は、竜王を連続5期もしくは通算7期以上保持した棋士に与えられる。

2021年11月現在、永世竜王の資格を持つ棋士は、渡辺明(連続5期、第17期-第21期)と羽生善治(通算7期、第2期,5,7-8,14-15,第30期)の2名である。
方式

独自のランキング戦と決勝トーナメント(本戦)によって挑戦者(本戦優勝者)を決定し、竜王と挑戦者は七番勝負を行う。組が上位であるほど、また、1組、2組では組の中での成績順位が上位であるほど、竜王在位者への挑戦権を得やすいシステムとなっている。

なお、2005年に制度が見直され、第18期(2005年)以前と第19期(2006年)以後で異なる部分がある。また、第1期竜王戦については後述する。
ランキング戦

竜王戦の予選は、1組から6組までに分かれたトーナメント戦で始まり、これを「竜王ランキング戦」と呼ぶ。1組の上位5名、2組の上位2名、3組から6組までの優勝者各1名の合計11名が本戦に出場する。

第18期までの本戦出場は、1組から4名、2組・3組から各2名、4組から6組までから各1名であったが、第19期から、1組から5名、3組から1名に変更された[注 6]。同時に、各組の昇級枠・降級枠の人数も変更され、全ての組の間で各々4名となった(第18期までの各組間の昇級枠は、1組-4組間では各々3名、4組-6組間では各々4名だった[25])。

現役棋士が在籍する組の一覧は、将棋棋士の在籍クラス を参照。

クラス定員本戦出場
(決勝トーナメント)昇級枠
(原則)降級枠
(原則)賞金(参考)過去の賞金(万円)備考
第33期以降[1]
(万円)第30期-
第32期[1]第24期-
第29期[26]第23期
まで[27]
1組16名5名
(優勝者、準優勝者、
3位、4位、5位)?4名【0勝2敗】
(5位決定戦1回戦 敗退者)優勝470
準優勝116優勝460
準優勝115優勝450
準優勝110優勝360
準優勝9018期までの本戦出場枠は4名
(優勝者、準優勝者、3位2名)
18期までの降級枠は3名
2組16名2名
(優勝者、準優勝者)4名
(決勝進出者 2名、
および 3位 2名)4名【0勝2敗】
(昇級者決定戦1回戦 敗退者)優勝366
準優勝94優勝360
準優勝93優勝350
準優勝90優勝280
準優勝7018期までの昇降級枠は3名
3組16名1名
(優勝者)4名
(同上)4名【0勝2敗】
(同上)優勝261
準優勝63優勝260
準優勝62優勝250
準優勝60優勝200
準優勝5018期までの本戦出場枠は2名
(優勝者、準優勝者)


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