竜山石採石遺跡(たつやまいし さいせきいせき)は、兵庫県高砂市に位置する遺跡である。約200m離れた石の宝殿とともに国の史跡に指定されている[1]。 古墳時代から現代に至るまでの約1700年間、高砂市内で産出されている石材・竜山石(たつやまいし)を採石した形跡が見られる、総面積67万平方メートル、162か所におよぶ遺構である[2]。このうち、竜山 竜山石は、加古川下流右岸の宝殿層から産する石材。従来は凝灰岩の一種である流紋岩質溶結凝灰岩とされていたが近年の調査研究により、約1億年前の白亜紀後期の火山活動によりカルデラ湖底に噴出したマグマが湖水によって急速に冷却、破砕されてできた流紋岩質の水中自破砕溶岩(ハイアロクラスタイト)であると特定されている[4]。石材としては、加工に適した柔らかさに持つ反面、十分な強度と粘りを有し、耐火性にも優れる。色調は本来は淡緑色であるが酸化による色調変化があり、石材としては青、?、赤系統の色がある。宝殿石とも呼ばれる。 採石場の近くを流れる法華山谷川
概要
竜山石
文化財修復用の石材としても利用される。姫路城の石垣、鳥取藩主池田家墓所の玉垣、山本能楽堂などが知られる[6]。
脚注[脚注の使い方]^ a b 石の宝殿及び竜山石採石遺跡 - 文化遺産オンライン(文化庁)
^ a b c ⇒史跡名勝天然記念物の指定について(国指定史跡) 兵庫県教育委員会 [リンク切れ]
^ 石の宝殿及び竜山石採石遺跡の国史跡指定、文科相に答申 兵庫 産経新聞
^ 高砂地域の地質 第12章 資源地質 2.採石及び砕石 地質調査総合センター
^ 井原卓也『東播磨の道標をたずねて』神戸新聞総合出版センター(2004年4月)ISBN 4-343-00267-5、146ページ
^ ⇒文化財修復で脚光 1700年の歴史持つ高砂・竜山石 神戸新聞[リンク切れ]
関連項目
竜山石
石の宝殿
外部リンク
⇒国史跡「石の宝殿及び竜山石採石遺跡」 高砂市
竜山石 コトバンク
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