窃視症
概要
診療科精神医学
分類および外部参照情報
ICD-10F65.3
窃視症(せっししょう、scopophilia[1])とは、裸体などを覗き見ることによって興奮し、性的快感を得ること[1]、その症状。DSM-5では窃視障害(せっししょうがい英語: Voyeuristic Disorder)に名称が変更された。
通常は、警戒していない見知らぬ人の裸や衣服を脱ぐ行為、または他の人の性行為を見ることに強い性的嗜好を有すること。瞠視症(どうししょう)とも言う[1]。日常語では「覗き癖」、「出歯亀」などとよばれる。
定義"Mercury and Herse"(マーキュリーとヘルセ)、Jacopo Caraglio(英語版)作『The Loves of the Gods』(神々の愛)の一場面、メルクリウス、Herse、Aglaurusを描いた「精神障害#定義」も参照
精神医学的障害の一種である。
診断
窃視症の診断基準
(出典:別冊日本臨床領域別症候群シリーズNo.39[2])
A. 少なくとも6カ月間にわたり、警戒していない人の裸、衣服を脱ぐ行為、または性行為を行っているのを見るという行為に関する、強烈な性的に興奮する空想、性的衝動、または行動が反復する。
B. その人が性的衝動を行動に移している、またはその性的衝動や空想のために、著しい苦痛または対人関係上の困難が生じている。
類似概念のいくつかを以下に挙げる。
Scoptlagnia
他者の性行動を見ることで性的に興奮すること。
Scopophilia
他者が衣服を脱ぐのを見ることで性的に興奮すること。
Scoptophilia
同意のある他者の性器や性行動を見て性的に興奮すること。
Troilism
自分のパートナーが他者と性行動をしているのを見て性的に興奮すること。
Pictophilia
性的な画像やビデオを見ることで性的に興奮すること。[2]
脚注[脚注の使い方]^ a b c デジタル大辞泉「窃視症」
^ a b 別冊日本臨床領域別症候群シリーズNo.39精神医学症候群・ 291-293P 2003
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、窃視症に関連するカテゴリがあります。
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透視 - 超能力を用いて隠されたものを見ること。これが窃視に相当するかは過去に判例がなく判断できない。
永井荷風 - 自らが経営する遊廓の押入れに小さな穴を開けて、連日やってくる客の行為を覗き見ししていた。
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