空飛ぶ広報室
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空飛ぶ広報室
著者
有川浩
発行日2012年7月27日
発行元幻冬舎
ジャンル小説
日本
言語日本語
形態四六判
ページ数462
公式サイト ⇒www.gentosha.co.jp
コードISBN 978-4-344-02217-1
ISBN 978-4-344-42454-8(文庫本)

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『空飛ぶ広報室』(そらとぶこうほうしつ)は、有川浩による日本小説航空自衛隊広報室を舞台に、不慮の事故からパイロット資格を失い広報室へ転属された主人公・空井大祐が経験豊かな先輩たちに囲まれながら広報官として成長していく様子を描く[1]

初出は2010年の投稿電子書籍サイト『エブリスタ』で連載された。東日本大震災の影響による刊行延期を経て、最終章「あの日の松島」を新たに書き下ろし、2012年7月27日幻冬舎より単行本が刊行された。2016年4月12日には、幻冬舎文庫より文庫判が刊行された。

2013年TBSテレビドラマ化された。
概要

著者の有川浩は、当時の空幕広報室の室長(鷺坂室長のモデルとなった人物)[注 1]から「航空自衛隊を舞台に小説を書きませんか」と持ちかけられ、様々な部隊を取材するも、広報室を舞台にすることが一番面白いと思い、本作を書いたと語っており[1]、作中で稲葉リカが広報室の密着取材に至る理由と酷似している[3]。鷺坂室長だけでなく、比嘉も当時の広報官の1人[注 2]をモデルとしている[1]

当初は2011年夏の刊行を予定していたが、同年3月11日東日本大震災発生に際して著者が刊行延期を決意し、新たに航空自衛隊松島基地を取材して震災対応エピソードを最終章「あの日の松島」に書き下ろし2012年7月27日の出版に至った[1][5]

2012年12月には雑誌『ダ・ヴィンチ』の「BOOK OF THE YEAR 2012」で小説ランキング部門の1位を受賞[6]、翌2013年には第148回直木三十五賞候補にノミネートされる[5]

また登場する1等空佐の男性隊員は2022年のF15DJ墜落事故で殉職している。
あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2016年11月)(使い方

交通事故による負傷が原因で飛行機の操縦が出来なくなり、P免(操縦士免許取り消し)になった戦闘機パイロット空井大祐2等空尉航空幕僚監部広報室に転勤したばかりの新人広報官。ミーハーで詐欺師並みの交渉術を持つ鷺坂正司をはじめ、ガサツすぎて残念すぎる美人・柚木典子や、鷺坂ファンクラブ1号で柚木をして曰く「風紀委員」の槙博己、鷺坂ファンクラブ2号のマイペースなオレ様・片山和宣、フォロー上手の指導担当・比嘉哲広など、個性の強い先輩たちに囲まれながら勤務をしている。

そんな中、鷺坂の命令で空井は帝都テレビのニュース番組「帝都イブニング」のディレクターで元報道記者だった稲葉リカのアテンド役に命じられる。リカは勝ち気で上昇志向が強く不本意な異動に不満を覚えているうえに、自衛隊にいい感情を持っておらず、アテンド役の空井に挑発的な言動をとり、それを見かねた空井はついにリカと衝突を起こしてしまう。
登場人物

空井大祐(二尉)..不慮の事故でP免となり空幕広報室へ異動。タックネームはスカイ。

稲葉リカ..帝都TVの元記者。現在はディレクターとして空幕広報室に出入りしており、鷺坂に稲ぴょんと名付けられる。

鷺坂正司(一佐)..空幕広報室室長。どんな相手をも手玉に取ることから詐欺師鷺坂と呼ばれている。

柚木典子(三佐)..空幕広報室唯一の女性であるが女を捨てオッサンとして生きているため、残念な美人と呼ばれる。

槙博巳(三佐)..柚木のオッサンのような行動を止める風紀委員。柚木の過去を知る。※文庫版での名前は槇。

片山和宣(一尉)..オレ様気質で、何故か階級が下である比嘉をライバル視している。

比嘉哲宏(一曹)..ベテラン広報官。昇進試験を受けず幹部の指導役に徹する。
書誌情報

単行本:2012年7月27日、
幻冬舎ISBN 978-4-344-02217-1

文庫本:2016年4月12日、幻冬舎文庫ISBN 978-4-344-42454-8

受賞

ダ・ヴィンチ』「BOOK OF THE YEAR 2012」 小説ランキング部門 1位[6]

エピソード

ドラマ化は、防衛省・航空自衛隊の全面協力によって行われ、当時の
ブルーインパルス隊員を始め多くの自衛官がエキストラとして登場している[7]

航空自衛隊は、同時期に映像化された同作者の作品『図書館戦争』にも撮影協力しているが、エンドロールのクレジットで「空飛ぶ広報室」を名乗っている。

2021年7月に行われ、300人が投票に参加した「綾野剛の歴代出演ドラマ人気ランキング」では、『最高の離婚』や『ハゲタカ』らを凌ぎ2位を獲得した[8]

テレビドラマ

空飛ぶ広報室
ジャンル
テレビドラマ
原作有川浩
『空飛ぶ広報室』
脚本野木亜紀子
演出土井裕泰
山室大輔
福田亮介
出演者新垣結衣
綾野剛
水野美紀
要潤
ムロツヨシ
桐山漣
三倉茉奈
前野朋哉
桐谷健太(特別出演)
池内博之
生瀬勝久
柴田恭兵
エンディング安室奈美恵Contrail
時代設定2010年 - 2013年
製作
プロデューサー土井裕泰


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