空港ターミナルビル
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「ターミナルビル」はこの項目へ転送されています。主要な鉄道駅に設置されるビルについては「駅ビル」をご覧ください。
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出典検索?: "空港ターミナルビル" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2015年11月)
ベルリン・テンペルホーフ国際空港のメインビル 第二次世界大戦前は世界最大だったワシントン・ダレス国際空港ターミナルビル エーロ・サーリネン設計モスクワシェレメーチエヴォ国際空港ターミナルビルバグダード国際空港ターミナルビル内部関西国際空港ターミナルビル内部

空港ターミナルビル(くうこうターミナルビル、英語: airport terminal)は、空港施設のひとつで、旅客飛行機に乗降する際に必要な手続や待ち合わせを行う場所である。鉄道バスタクシー自家用車など地上交通機関との乗り換え、乗車券航空券購入や搭乗手続き、手荷物預かりや手荷物引取り、航空保安検査、CIQ税関出入国管理検疫)はここで行われる。ターミナルビルから飛行機へは、乗降のための施設(ボーディング・ブリッジ構内バス)を利用する。
ターミナル建築の構造

搭乗手続きを行うターミナルに対し、飛行機への乗降をする搭乗ゲートや待ち合わせ用座席のある部分はコンコースと呼ばれるが、空港によっては「ターミナル」と「コンコース」の言葉の違いは厳密ではない場合もある。ダラス・フォートワース国際空港のように、複数のターミナルビルの個々が、ターミナル機能とコンコース機能を同時に担っている例もある。

小さな空港ではターミナルビルは一つで、ターミナルやコンコースの全ての役割を一つの建物内でこなしているが、大きな空港では、行き先や航空会社ごとに複数のターミナルビルやコンコースがあるところも多い。また大きな空港でも、ターミナルビルが一つしかない代わりに、通路やスカイブリッジ、地下トンネルなどがターミナルと多数のコンコースを繋いでいる構造になっているところもある。

ターミナルビルのうち、タクシーやバスなどの陸上交通からの乗降口がある側(国際空港でいえば出入国審査より内側)をランドサイド、飛行機への乗降口がある側(出入国審査の外側)をエアサイドと呼ぶ。

ターミナルビルは、多くの旅客や手荷物をさばくために、実用本位の簡素な設計で建てられる場合がよくみられるが、一方でターミナルビルはかつての鉄道駅のホーム上空を覆う壮麗な大屋根(トレイン・シェッド)と同様、国家都市を代表する顔であり、非日常的な旅への出発地でもあるため、著名な建築家が起用されて、高い天井や壮大な空間を備えた立派な建物となることもある。バグダード国際空港(旧名:サッダーム国際空港)のように、独裁者の偉大さを示す記念碑となることもあれば、シャルル・ド・ゴール国際空港ポール・アンドリュー設計によるターミナル1、ジョン・F・ケネディ国際空港エーロ・サーリネン設計によるターミナル5(TWAフライトセンター)など、当時のハイテクの粋を集め、今日では名作とされている現代建築もある。

多くの場合、空港に求められる機能は世界中どこでも変わらないため、空港ターミナルビルも世界中同じような建物になりがちである。大都市の空港は、建築家の個性の差はあるものの、世界中同じような高い天井でガラス張りの建築、世界中同じようなブランド免税店、世界中同じような入国管理やセキュリティエリアの構造など、差異は非常に小さい。これにはエアコンの発達などにより、各国の気候の違いが建物の構造に影響しなくなったことも大きい。その一方で、建てられる国や地域の伝統文化を反映したターミナル建築も多い。例えばアメリカ合衆国ニューメキシコ州にあるアルバカーキ国際空港は、先住民族プエブロが建てたアドビ(日干しレンガ)を使った集合住宅の様式にならったもので、同地を拠点とし、プエブロ・リバイバルを先導した建築家ジョン・ガウ・ミームが設計している。またリゾート地では、特にこうした傾向は強い。

天井が高く広大な空間を確保する構造のため、吊り天井による施工が一般的である。これは欧米では便利であるが、地震国である日本においては頻繁に地震による天井の崩落被害をもたらしている。大きな人的被害こそ出ていないものの、2003年の釧路空港、2011年の百里飛行場など地震による崩落は跡を絶たない。
ターミナルと飛行機との接続様々な空港ターミナルの配置。左上から右上の順に、小規模な空港ビル、直線状のビル、扇形のビル、ターミナルから各コンコースへ地下連絡交通が走る方式。左下から右下の順に、長いウイングが伸びる方式、ピア方式、サテライト方式。アムステルダム・スキポール空港のピアE ピア方式ロンドン・ヒースロー国際空港のターミナル5 サテライト方式ワシントン・ダレス国際空港のモバイル・ラウンジ 飛行機とターミナル間を結ぶ

初期の空港旅客ターミナルは、ターマックアスファルトコンクリートなど)で舗装された駐機場に直接面して建っていた。旅客はターミナルビルを出て飛行機まで歩き、タラップを昇って搭乗していた。ターミナルから徒歩やバスで飛行機に向かうスタイルは、今でも小さな空港ではよく見られる。また、大空港でも、ターミナルから離れたところに駐機している飛行機(船舶係留に倣い、通称「沖止め」とも)までバスで移動させられることはよくある。

より多くの乗客がバスに乗り換えたりタラップを昇り降りすることなく、ボーディングブリッジを使ってターミナルビルから直接飛行機に搭乗できるようにするには、コンコースなどの建築物に面したスポットを一つでも多く増やす必要がある。このため、ターミナルビルやコンコースの設計にあたり、様々な構造上の工夫が行われている。

ピア方式は、ゲートラウンジ(待合室)やゲート、手荷物を受け取るバゲージクレイムなどのあるターミナル本館から、桟橋(ピア)のような細長いコンコースの建物が駐機場に突き出し、その両側に飛行機の搭乗口を確保するものである。フィンガーと呼ぶところもある。ピア方式は多くの飛行機を駐機できる上に構造もシンプルなため多くの空港が採用しているが、旅客はチェックインカウンターからピアの先端にある搭乗口まで延々と歩かされることになる。


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