空気清浄器
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この項目では、屋内における空気の濾過器について説明しています。内燃機関に取り付けられる吸気濾過器については「エアクリーナー」をご覧ください。
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信頼性について検証が求められています。確認のための情報源が必要です。(2009年10月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2009年10月)


空気清浄機

空気清浄機(くうきせいじょうき、英語: air purifier)とは、空気中に浮遊する塵埃花粉ハウスダスト等を除去するための機器[1]。「空気清浄器」とも表記される。また、エアクリーナーともいう[1]。ここでは主に空気清浄機について記述している。
歴史と概説

空気清浄機の歴史は19世紀はじめの産業革命当時のイギリスから始まったという。当時のエネルギー源は主に石炭であり、それを燃やすことによって出る煤煙の除去を目的として作られたと伝えられる。[要検証ノート]

それまで、空気を清浄にすることは換気によっていたが、清浄な空気を取り入れるべき場所も汚染されはじめたため、能動的に空中の汚染物質を取り除く必要に迫られたということである。

一方、日本における初の家庭用空気清浄機(フィルターを備えたもの)は1962年ごろ松下電器産業(現在のパナソニック)が発売した。[2]ときあたかも高度経済成長期の真っ只中であり、四日市ぜんそくなどの大気汚染による公害が社会問題となる前夜である。これはイギリスにおけるロンドンスモッグ事件の前夜ともいえる時期に空気清浄機が出てきたことと一致する。

もちろん現在でもそうしたいわゆる大気汚染物質の除去のために用いられることも多いが、1980年ごろからは、これもやはり社会問題化した花粉症のために使われることが多くなった(高気密化した住宅における喫煙等の問題もある)。しかし、近年のように多くの人が使うようになってきたのは、1990年ごろからである。

2003年の空気清浄機の普及率はおよそ23%とされ、これは10年前の2倍以上となっている。ただ、毎年のように前年出荷を上回る成長を続けてきたが、スギ花粉飛散量が著しく少なかった2004年(2003年度)は前年を下回った。さまざまな需要があるとはいえ、やはり花粉症対策としての需要が大きい証拠といえる。

ここ数年の家庭用空気清浄機の動きとしては、従来の業務用を凌駕するほどの大風量タイプが出始めているのが特筆できる。また、抗菌だけではなく、各種アレルゲンの分解・除去などを行うと称するものも増えており、空調家電というより、さながら健康家電と呼んだほうがいいほどの状況になりつつある。
方式

家電の業界においては、ファン式とイオン式というように分類されてきたが、現在ではその性能の低さゆえ大手家電企業はイオン式から撤退しており、2020年現在でも残るイオン式空気清浄機は、通信販売インターネット上での販売など、限られた販売方法によって売られていることが多い。

家電量販店で販売されるものもほぼ100%がファン式のため、そのフィルターの違いや、さまざまな特殊な仕組み・性能・付加機能を表示して説明を行うことが多い。逆に、加湿器、除湿乾燥機、ファンヒーター、エアコンなどに空気清浄機能を持たせたものもある。現状にそくし、かつ一般市民にわかりやすい分類や呼称、また性能表示が求められる。

なお、空気清浄機能がない加湿器も、方式によってはある程度の空気清浄効果が期待できるものもある。
ファン式(HEPAなどのフィルター式)HEPAフィルタ

ファン式は、2020年現在の主流となっている方式で、扇風機エアコンと同じようにファンによって強制的に空気を吸い込んで、フィルターで濾過し、きれいになった空気を吹き出す方式である。使われるファンは、空気の押し出しに向くプロペラファン(扇風機などのファン)ではなく、吸い込みに適するシロッコファン(天井据付式の換気扇などに使われる)である。クロスフローファンを採用した機種もある。一昔前なら業務用として使われるような風量の豊富なものが多く出てくるようになった。

多くのファン式空気清浄機は、HEPA(ヘパ)と呼ばれる目の細かい不織布フィルターで微粒子を集塵・濾過する。HEPAよりも目の細かいフィルターであるULPA(ウルパ)を採用したものもある。なお、HEPA、ULPAともに、クリーンルーム用の清浄機に使われるような高性能なフィルターである。家庭用空気清浄機においてはULPAは目が細かすぎ、また風量を大きくするにも空気抵抗が大きく不利であるため、近年は採用する機種はあまりない。HEPAよりランクが落ちるものは一般に高性能フィルターと呼ばれ、フィルターの繊維そのものが静電気を帯び、効率的に粉塵等を集塵できる静電フィルターなどがよく使われる。さらにグレードが下がると、ファイバーフィルターと呼ばれる高密度不織布等のフィルターが使われる。

においについては活性炭で吸着する方法をとる。活性炭ではなく二酸化チタンなどの光触媒による消臭を採用している機種もある。なかには、イオン式と同様な原理の電気集塵(多くはプラズマと呼ばれる)を併用しているものもある。放電部分で発生するプラズマ(低温プラズマ。実体は各種のラジカルである)を消臭やバクテリア・アレルゲンの分解に用いている機種もある。

ファン式は、イオン式に比べて本体サイズおよび消費電力が大きく、騒音の点でも不利である。フィルターが汚れると交換しなくてはならないため、ランニングコストもかかる(ただし、交換不要の集塵フィルターを採用したモデルも出始めてきた)。しかし、多くのものは風量のコントロールが可能であり、モーターにインバータ制御を採用した高級モデルにおいて風量を下げれば、消費電力と騒音はイオン式と同等かそれ以下である。

ほこりやにおいのセンサー、タイマー、リモコンなどを備えたものもある。マイコンを内蔵し、プログラムにしたがって各種の自動運転が可能なものも多い。

なお、家庭用清浄機で表示されている集塵効率などはフィルター単体の理論値・規格値であり、清浄機の性能を必ずしも表してはいない。クリーンルーム・クリーンブースなどに用いられる業務用や医療向けなど特殊用途のものは、清浄機を使用したときの実際の性能を表示しているものがある(実際のクリーンルームは部屋の設計に清浄機が組み込まれており、単体の清浄機を使うことはあまりない)。

電気集塵に対して機械集塵と呼ばれる。フィルター式、またはフィルター集塵式ともいわれる。前述のプラズマなどを含め、こうした呼び分けが消費者の混乱を招いている。

COVID-19の原因ウイルスである重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)が空気感染することが示唆されているため、HEPAフィルターを搭載した空気清浄機に注目が集まっている。アメリカではコルジ・ローゼンタール・ボックスと呼ばれる自作の空気清浄機が注目を集めている。
電気集塵式

業務用(とくに工業用)向けとしては、電気集塵の空気清浄機(集塵機)が多く使われる。放電を利用するという点ではイオン式と同様だが、多くは電極の正負が逆であり、集塵装置の効率を高めるため電極の数も多く、粉塵を帯電させる部分と集塵する部分が分かれている多段式となっている。イオン式とは異なり、通常はファンを用いている。放電に伴ってプラズマが発生することから、家庭向けではプラズマ式と呼ばれることが多い。基本的に電極を洗って再生使用するため、ランニングコストは低い。

集塵のみの効果しかないもの、匂いの原因を取り去るもの、脱臭フィルターも備えるものがある。フィルターを用いたファン式の清浄機に、簡単な構造の電気集塵が併用されている場合がある(この併用タイプを現在では電気集塵と呼ぶことが多い)。エアコンに使われていることもある。

原理的にはフィルターを用いた清浄機よりも細かな粒子を集塵することができる。
家庭用電気集塵式

近年では家庭用の空気清浄機でも電気集塵(静電気帯電)方式が見られるようになった。空気清浄機に吸い込んだ塵・埃をプラスに帯電させ、マイナスに帯電したフィルターに吸着させる方式である。

フィルターには濾過式フィルター、平行な板が並ぶものなどがある。

HEPAフィルター等の濾過式に比べて目詰まりに強く、清掃も可能となる。また平行平板を使用した電気集塵(静電気帯電)方式は、過酷な条件でもその性能を低下させることが少ない。
プラズマ方式


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