『空の飛び方』
スピッツ の スタジオ・アルバム
リリース1994年9月21日
録音1994年2月?8月
ジャンルロック
時間46分32秒
レーベルポリドール
プロデュース笹路正徳&スピッツ
M-3&M-10:土方隆行&スピッツ(追加プロダクション:笹路正徳)
チャート最高順位
週間4位(オリコン)
1994年度年間225位(オリコン)
1995年度年間107位(オリコン)
1996年度年間46位(オリコン)
ゴールドディスク
トリプル・プラチナ(日本レコード協会)
スピッツ アルバム 年表
Crispy!
(1993年)空の飛び方
(1994年)ハチミツ
(1995年)
『空の飛び方』収録のシングル
「空も飛べるはず」
リリース: 1994年4月25日
「青い車」
リリース: 1994年7月20日
「スパイダー」
リリース: 1994年10月26日
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『空の飛び方』(そらのとびかた)は、日本のロックバンド・スピッツの通算5作目のオリジナルアルバム。1994年9月21日にポリドールより発売。
概要
アルバムでは初のオリコンチャート入りを果たした。
初回発売盤はステッカー付。
1994年の発売当初はオリコン最高41位であったが、収録曲の「空も飛べるはず」が1996年1月からフジテレビ系のドラマ『白線流し』の主題歌に起用されヒットしたことで本作もチャートTOP10入りし、最高4位を記録した。
前作『Crispy!』ではプロデューサー笹路正徳主体のサウンドプロダクツだったが、本作ではストリングスやホーン、シンセサイザーを若干抑え、バンドサウンドを主体としたポップスとして仕上がっている。
エンジニアは宮島哲博。最初はミキシングのみ日本国外のエンジニアに依頼したが、トラックダウンが済んだ後にメンバー間で話し合い没とし、最終的にレコーディングを担当した宮島にそのままミキシングを依頼した。
発売当初、草野はインタビューで「初めてCDウォークマンで聞けるアルバムができた」と語っていた。
過去に『オーロラになれなかった人のために』で、女性の手のみの写真はあったものの、ジャケットに女性モデルを初めて起用[1]。このアルバム以降、女性モデルの起用が定番化した[2]。
現在オリジナル盤は廃盤となり、ロサンゼルスのエンジニア、スティーヴン・マーカッセンによりリマスタリングを施して、2002年10月16日に再発。音楽評論家平山雄一によるライナーノーツが封入されている。
収録曲CD全作詞・作曲: 草野正宗。
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.「たまご」草野正宗草野正宗笹路正徳 & スピッツ3:26
2.「スパイダー」草野正宗草野正宗笹路正徳 & スピッツ3:44
3.「空も飛べるはず」(Album Version)草野正宗草野正宗土方隆行 & スピッツ4:31
4.「迷子の兵隊」草野正宗草野正宗笹路正徳 & スピッツ4:28
5.「恋は夕暮れ」草野正宗草野正宗笹路正徳 & スピッツ5:00
6.「不死身のビーナス」草野正宗草野正宗笹路正徳 & スピッツ3:23
7.「ラズベリー」草野正宗草野正宗笹路正徳 & スピッツ4:42
8.「ヘチマの花」(Strings:篠崎正嗣)草野正宗草野正宗笹路正徳 & スピッツ3:05
9.「ベビーフェイス」(Album Version)草野正宗草野正宗笹路正徳 & スピッツ4:11
10.「青い車」(Album Version)草野正宗草野正宗土方隆行 & スピッツ4:41
11.「サンシャイン」草野正宗草野正宗笹路正徳 & スピッツ5:21
合計時間:46:32
楽曲解説
たまごアルバムのレコーディング中に曲が足りなくて、草野が「速い曲」と一緒に「中くらいの曲」として持ってきた。これが「中くらいの曲」で「速い曲」とはスパイダーのこと。しかしBPM的には「たまご」の方が速かったのだという。
スパイダー後に10thシングルとしてリカット。ライブでは盛り上がる楽曲として定番となっている。仮タイトルは「速い曲」。
空も飛べるはず (Album Version)8thシングルのアルバムバージョンで、フジテレビ系ドラマ『白線流し』主題歌。
迷子の兵隊前向きな歌詞だが闇の中という設定である。草野曰く「迷子の兵隊への応援歌」。
恋は夕暮れ後に10thシングル『スパイダー』のカップリングとして収録された。1990年代後半ごろには北海道テレビ放送のクロージングに使われた。
不死身のビーナス作った当初は「無敵のビーナス」というタイトルだった。当時、ライブの盛り上げ曲として演奏されていた。ライブでは「ネズミの街」という歌詞の「ネズミ」の部分を開催場所名に変えて歌っている。
ラズベリー
ヘチマの花寺本りえ子(トランジスターグラマー)とのデュエット曲。一緒のレコーディングではなく、草野のOKが出たボーカルテイクの上に、寺本のボーカルを重ねてもらったという[3]。
ベビーフェイス (Album Version)8thシングル「空も飛べるはず」カップリングのアルバムバージョン。ホーンセクションを加えたアレンジで録り直したアルバムバージョンであり、テンポも少し速めてある。全員でコーラスをするため、サウンドチェック用の曲としてよく使われる。
青い車 (Album Version)9thシングルのアルバムバージョン。本作ではリミックスされており、サビでハモりの処理が施され、エンディングも短く編集されている。