空が落ちてくる
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「空が落ちてくる」
キャロル・キングシングル
初出アルバム『つづれおり
A面イッツ・トゥー・レイト(両A面)
リリース1971年4月16日[1]
規格7インチ・シングル
ジャンルロック
時間3分00秒
レーベルオード・レコード
作詞・作曲キャロル・キング
プロデュースルー・アドラー
チャート最高順位


1位(Billboard Hot 100

6位(全英シングルチャート

キャロル・キング シングル 年表

アップ・オン・ザ・ルーフ
(1970年8月)イッツ・トゥー・レイト
b/w
空が落ちてくる
(1971年4月)去りゆく恋人
(1971年8月)

ミュージックビデオ
「I Feel the Earth Move」 - YouTube


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「空が落ちてくる」(そらがおちてくる、原題:I Feel the Earth Move)は、ポップシンガー、ソングライターキャロル・キングの1971年の2ndアルバム『つづれおり』収録の楽曲、及び同曲を収録したシングル。1971年4月16日に「イッツ・トゥー・レイト」とのカップリングで、シングルとしてリリースされた。目次

1 解説

2 批評

3 パーソネル

4 カバー

5 マルティカのカバー・バージョン

6 収録曲

7 その他の使われ方

8 脚注

9 関連項目

10 外部リンク

解説

アルバム『つづれおり』のオープニングを飾る、この「空が落ちてくる」は、キングが作詞・作曲を手がけている。

レコード会社は、最初のシングルのA面にはアップビートのこの曲を選んだ。当初ラジオでのオンエアではメインだったが、その後、 ディスクジョッキーとリスナーはB面に収められたマイナー調の「イッツ・トゥー・レイト」を好むようになり、しばらくの間はどちらの曲もオンエアされていたが、最終的には「イッツ?」がメインになった。実際、当時のビルボード・ホット100と異なり、楽曲ごとにヒットの状況を追跡するキャッシュ・ボックス・シングル・チャートでは「イッツ?」は4週間1位を記録したが、この曲がチャートインすることはなかった。

ビルボード・ホット100では5月8日付で「イッツ?」が初登場84位でチャートインし、6月19日付から5週間連続で1位を記録[2]アダルトコンテンポラリーチャートでも1位となった。なお6月12日付チャートからこのシングルをダブルA面としたことから、ともにナンバーワンヒットになったと見なされている[3]。1971年の年間チャートでも第3位にランクされた。また、英国では最高で6位となった。

なお「イッツ・トゥー・レイト」とともにRIAAによって365曲の世紀の歌の213番にランクされている 。
批評

ジョン・ランドーローリング・ストーン誌に寄稿した『つづれおり』のレビューでは、この曲でのキングの声を「卑猥」「憂鬱」「過酷」「慰撫」と変化し、最後は曲のメロディーがサビに向かって発展していく様子と呼応している、と賞賛しており、リフレインのメロディーを「かなりポップなライン」と表現している[4]。さらに40年後のローリング・ストーン誌は、キングの「温かく、真剣な歌唱」がこの曲に「素朴な喜び」をもたらしたと述べている[5]

音楽ジャーナリストのハーヴェイ・クバーニックは「アルバムの中でおそらく最も性的に攻撃的な曲」であり、「穏やかな告白」というムードが大半を占めるアルバムの「勇敢な」開幕であると書いている[6]

オールミュージックの評論家スチュワート・メイソンはこの曲を「究極のヒッピー的なエロティシズム」と評し、「穏やかな口調の女子大生たちの性欲を解き放ったような音」と書いている。また、この曲の成功の要因として「ピアノを中心としたグルーヴ感」と「キングのボーカル」によるものだとしている [7]

作家のジェームズ・ペローネは、歌詞と音楽が一体となっている点を評価している[8]。その一例として、キングが "tumbling down" と歌うメロディーのシンコペーションの リズムを挙げている。このリズムは、"tumbling" という言葉の最初ではなく最後にアクセントを置くことで、"音楽的には転げ落ちるような感覚 "を生み出している。また速いテンポにより恋人の近くにいることに興奮している歌手の気持ちが聴き手に伝わり、歌詞にも性的な緊張感が込められていることを指摘している。さらにプロデューサーのルー・アドラーがキングのピアノ演奏をミックスの中で強調したことで、ギターをベースにしたシンガーソングライターとしてのキングの前作とは異なる雰囲気を醸し出したことが、この曲の成功の一因であるとしている。
パーソネル

キャロル・キング ?
キーボードボーカル

ダニー・クーチ ? エレキギター

チャールズ・ラーキー ? エレクトリックベース

ジョエル・オブライエン ? ドラム

カバー

2013年にワーナー・ミュージックのシリーズ「The Live Room」のパフォーマンスのために、
シャインダウンがヘンソン・レコーディング・スタジオでこの曲をライブ録音した。[9]

2015年にこの曲はアメリカのテレビシリーズ『グリー』のシーズン6エピソード3「教育方針の違い」でナヤ・リヴェラヘザー・モリスによってカバーされた 。

2018年、GLIM SPANKYはシングル「愚か者たち」にこの曲のカバーを収録した。[10]

キャロル・キングは『ギルモア・ガールズ: ア・イヤー・イン・ザ・ライフ』のエピソード3「夏」でリカーリング・キャラクターのソフィー・ブルームを演じながら、この歌を簡単にカバーした。

マルティカのカバー・バージョン

「空が落ちてくる」
マルティカのsingle
収録アルバム『Martika』
リリース1989年8月
時間4:12
レーベルコロンビア・レコード
作詞者キャロル・キング
プロデュースマルティカ, マイケル・ジェイ

1989年夏にマルティカのセルフ・タイトルのデビューアルバム『マルティカ』から、大ヒット曲「トイ・ソルジャー」に続く3枚目のシングルとしてリリースされた。英国で7位、オーストラリアでは2位となった。シングルは米国のポップチャートでも25位に達したが、1989年のサンフランシスコ大地震の影響でラジオ局がプレイリストから外したため、すぐにチャートから脱落した。ミュージックビデオは、このアルバムのプロモーションツアー中に撮影された。
収録曲カセットまたは7インチシングル#タイトル作詞作曲時間
1.「空が落ちてくる」キャロル・キングキャロル・キング4:12
2.「キエロ・エントレガルテ・ミ・アモール」(「More Than You Know」のスペイン語版)マルティカ, マイケル・ジェイ, マーヴィン・モローマルティカ, マイケル・ジェイ, マーヴィン・モロー4:12


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