税務調査官・窓際太郎の事件簿
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税務調査官・窓際太郎の事件簿
ジャンル
テレビドラマ
脚本深沢正樹
演出山ア康生(第22作 - )
出演者小林稔侍
出川哲朗
小林千晴
北村総一朗
渡辺いっけい
麻生祐未
製作
プロデューサー大川博史(Joker)
制作TBS

放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本

第1作 - 第6作
(月曜ドラマスペシャル)
放送期間1998年6月8日 - 2001年2月5日
放送時間月曜 21:00 - 22:54
放送枠月曜ドラマスペシャル
放送分114分
回数6

第7作 - 第13作
(月曜ミステリー劇場)
放送期間2001年6月11日 - 2005年9月26日
放送時間月曜 21:00 - 22:54
放送枠月曜ミステリー劇場
放送分114分
回数7

第14作 - 第29作
(月曜ゴールデン)
放送期間2006年8月21日 - 2015年7月20日
放送時間月曜 21:00 - 22:54
放送枠月曜ゴールデン
放送分114分
回数16
月曜ゴールデン

第30作 - 第34作
(月曜名作劇場)
放送期間2016年4月11日 - 2018年8月6日
放送時間放送時間の変遷を参照
回数5
月曜名作劇場

第35作
放送期間2020年12月6日
放送時間日曜 18:00 - 19:54
放送分114分
回数1
BS-TBS
特記事項:
第1作 - 第9作まで画角4:3(SD画像)、第10作以降は画角16:9(HD画像)でそれぞれ撮影。
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『税務調査官・窓際太郎の事件簿』(ぜいむちょうさかん まどぎわたろうのじけんぼ)は、1998年から2020年までTBS系で放送されていたテレビドラマシリーズ。主演は小林稔侍[1]

放送枠は「月曜ドラマスペシャル」(第1作 - 第6作)、「月曜ミステリー劇場」(第7作 - 第13作)、「月曜ゴールデン」(第14作 - 第29作)、「月曜名作劇場」(第30作 - 第34作)[2]。また、第35作がBS-TBS開局20周年記念ドラマとして放送[3][4]
ストーリー

世田谷税務署にて勤務している窓辺太郎(まどべ たろう、通称:窓際(まどぎわ))は、かつて東京国税局の凄腕エリート税務官だった。

しかし、政権与党に属するある政治家汚職脱税事件に関わった事で部下を謀殺され、政治家の罪を問えぬままにその責を負う形で現在の職場に左遷される。そして、その一件は国税局に大きな傷として残ってしまった。

心に深い傷を負った窓辺は、左遷先の税務署にて税金に悩む弱い人々に「正しい税金」を教える「気のいい税務署のおじさん」として平和な日々を送っていた。しかし、「税は騙してでも過剰に取り立てるもの」と公言してはばからない現上司である島崎春男は、そんな窓際を苦々しく思い、常に名前どおりの「窓際族」に追い落とそうと画策する。

一方、元上司である森村真一郎は、その腕を惜しみ公式に調査できない案件を依頼。窓辺は森村を通し「研修」の名目で各地の税務署に赴任、案件調査に乗り出す。森村より依頼された調査は、そのほとんどが「政治とカネ」にまつわるもの。窓辺はそれを通して仇敵である政治家に、そして彼ら黒い政治家たちを陰で操る政権与党の黒幕に肉薄していく。
登場人物
世田谷南税務署
窓辺太郎(まどべ たろう)
演 -
小林稔侍(11歳:小清水一揮[5]〈第14作〉 / 小学生:中村文哉[6]〈第24作〉)経歴:東京国税局査察部査察課長(第1作)→ 世田谷南税務署個人課税第一部門 兼 影(陰)の調査官(第1作 -第35作 )主人公。独身。中央大学出身(第9作で森村部長が中央大学法学部卒の梶田浩一と窓辺が同じ大学の同窓であると語っている)。元東京国税局査察課長の敏腕マルサであるが、任務中に部下の真田誠二を死なせてしまったため、その責任を自ら採る形で大左遷を受け、現在は世田谷南税務署の冴えないヒラ署員である(東京国税局からは「戻ってきてほしい」と希望されている)。家族は家に母・トメと従弟・矢田秋男がいる。事件解決のために踏み込みをする際には、それまでの茶系スーツやしわのあるコートから、黒系スーツの出で立ちとなり、東京国税局の発行する「国税査察官証」と「収税官吏証」の2つの国税身分証明書を提示する。実の身分は現役マルサ。国税身分証明書には昭和26年8月4日生まれと記されている。血液型はB型(第12作の自身のセリフより)。毎度のように研修先で極秘任務を秘密にし、身分を偽る事を兼ねて半分本気で「かーちゃーん!![注 1]」と母を恋しがっているようにもしており、行った先の相手に必ず一度は「マドギワ(さん、くん)」と呼ばれてバカにされる(特に研修先の統括官からは「その年で研修?」と毎度冷やかされている)が、最終的には能力と正体を見抜かれ、積極的に太郎本来の任務への協力も惜しまなくなって、尊敬や感謝されるのがお約束(ラストにはそういう事を書いた手紙や連絡を貰っている)となっている。作中ではほぼ毎回、資産運用に悩む一般庶民に適切なアドバイスをし、緊急時や、関係者が窮地に陥った場合に、車を使わずに自分の脚で走って向かうシーンがある(第32作では西野明日香の手を繋いで、共に走って警察から逃れている。)。また結構な女好きで美人に目がなく、夢の中で登場人物の一人とキスを交わしそうになったりしたこともある。普段ののんびりしておどけた動作と口調に似合わず武道柔道だと思われる)にも精通し、犯人グループの妨害に対しては相手の証拠が見つからない場合(一方的にやられる)はともかく、尻尾を掴んで敵地に乗り込んだ際には、力づくでねじ伏せる事も辞さない。そしてそれまでの丁寧口調から一変、弁解やとぼけて逃げようとする黒幕に対し、べらんめえ調を混ぜた威圧口上で「御託はそこまでにするんだな。」、「(私利私欲で関係者を不幸にした事に)何が日本の為だ!」、「(お前のような奴に)政治を語る資格なんかあるもんか!」と喉元を締めあげるのがクライマックス(第6作目以降)のパターン。第25作においては、民自党の代議士・大矢栄一役の中田博久と対決する。かつて1967年に同じTBSで放映されていた特撮ドラマキャプテンウルトラ』では、中田は主役のキャプテンを演じており、小林はキケロ星人ジョーを演じていた。
島崎春男(しまざき はるお)
演 -
渡辺いっけい個人課税第一部門 統括官。太郎より年下だが上司に当たる。ストーリーには絡まず、冬美と共に冒頭やエンディングに登場してはコメディリリーフの役割を担う。毎度、掛かってくる電話に森村査察部長と知らずにタメ口で話し、太郎に泣きつく。太郎と顔を合わせるたびに「マドギワ」と呼んで見下し、窓際リストラ計画を画策しているが、太郎自身が秘密にしている事もあり、その正体には気づかなかった。いつも太郎をいびっているが、太郎からは時折「お前」「アンタ」と呼ばれており逆に手痛いツッコミを受けることもある。また太郎が極秘任務から戻った事でそれを無断欠勤ネタにしてリストラしようとしても、はぐらかされるなど、逆に振り回される事も多い。しかし第30作では木島華子に「彼のお陰で世田谷南税務署の悪口を言う人はいない」と言っていて、太郎のことを完全に認めていないわけではない。後期では登場するたびに数々の災難に見舞われており、片腕を骨折したり、冬美が資料をなくした責任を取らされて減俸をくらったりもした(減俸については「部下の責任は上司の責任」と庇って所長相手に言ったことが原因でもある)。一方で家庭では妻の美佐子(第5作の電話の中のみの登場)に尻に敷かれている。自分が死んだ後で母の面倒を見てくれるかと妻に聞いたことがあるが「そんな義務はない」と返された上に、一方的に話を打ち切られるなどかなり悲惨な扱いを受けている。第5作では息子が生まれ、その息子の名前は「太郎」(第20作に登場)と命名された。その時、候補名に「拓也」があり、太郎が同じ名前だった為に慌ててそちらに変えようとしたものの、時既に遅く、妻が役所に出生名届けをした後だった。第17作では夫婦で宮崎のペンションを経営している弟・英二が登場。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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