秦公1号墓(しんこういちごうぼ)は、中国の陝西省宝鶏市鳳翔県に位置する春秋時代後期の秦国の墓。被葬者は秦の景公と推定されている。 雍城遺跡
概要
墓は何度か盗掘に遭っていたが、金器・銅器・鉄器・石磬・漆器・絹織物・土器・玉器など3000点以上の遺物が出土した。出土した石磬からは、「天子?(宴)喜し、?(共)?(桓)これを嗣ぐ。高陽霊有り、四方以て?(やすらか)なり」の銘文が確認された。このことから、被葬者は秦の共公と桓公の後を継いだ景公であるとみられている[2]。
脚注^ 飯島武次「 ⇒春秋戦国時代秦王陵の被葬者と変遷」、189頁。
^ 飯島武次「 ⇒春秋戦国時代秦王陵の被葬者と変遷」、189 - 190頁。
参考文献
黄石林、朱乃誠著,高木智見訳『中国文化史ライブラリー 中国考古の重要発見』(2003年,日本エディタースクール出版部)
飯島武次『中国考古学のてびき』(2015年,同成社)
飯島武次「 ⇒春秋戦国時代秦王陵の被葬者と変遷」、『駒沢史学』第91号、2018年12月。
更新日時:2019年3月18日(月)00:00
取得日時:2019/06/12 22:28