秘密と嘘
Secrets & Lies
監督マイク・リー
脚本マイク・リー
製作サイモン・チャニング・ウィリアムズ
『秘密と嘘』(ひみつとうそ、Secrets & Lies)は1996年のイギリスのドラマ映画。監督・脚本はマイク・リー、出演はブレンダ・ブレッシン、ティモシー・スポール、マリアンヌ・ジャン=バプティストなど。イギリスの庶民的な家族の間で繰り広げられる愛憎と葛藤、和解を描いている[2]。
第49回カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールと女優賞を受賞し[3]、第69回アカデミー賞でも受賞は果たせなかったものの作品賞をはじめとする5部門でノミネートされた[4]。
舞台出身のマイクー・リー監督らしく、脚本は一切使用せず、現場で役者とともに即興的に作り上げられていった世界観は極限のリアリティーを生んだ[2]。 幼くして母親を亡くし、10代から稼ぎに出かけ、父親や弟の世話までこなしてきたシンシアは、そのお節介な性格からか、夫はおろか友人すらいないまま中年を迎える。 そんな母親シンシアに対する不満からいつもイライラしている娘ロクサーヌ、カメラマンとして活動し裕福な生活を手に入れた弟モーリスと不妊治療に励むその妻モニカ。そしてシンシアがその存在さえ忘れていた生まれてすぐに養子に出した黒人の娘ホーテンス。それらの人物をさらに取り巻くトラブルや人々。嫉妬や憎悪、疑い、嘘、秘密、依存、罪の意識、さまざまな感情が渦巻く中、「家族」という幻想の中で、積もりに積もった不平不満がそこに噴出する。 ※括弧内は日本語吹替(VHS版)
ストーリー
キャスト
シンシア・ローズ・パーリー: ブレンダ・ブレッシン(井上瑤) - 工場で働く中年女性。未婚の母。
ホーテンス・カンバーバッチ: マリアンヌ・ジャン=バプティスト(山像かおり) - シンシアが16歳で産んで養子に出した娘。
モーリス・パーリー: ティモシー・スポール(土師孝也) - シンシアの弟。写真家。
モニカ・パーリー: フィリス・ローガン
ロクサーヌ・パーリー: クレア・ラッシュブルック(亀井芳子) - シンシアの娘。もうじき21歳。
ジェーン: エリザベス・バーリントン(英語版)(佐藤しのぶ) - モーリスの助手。